粒　子　に　つ　い　て　Ⅱ

　粒子(質点)をすこし詳しくお話しましょう。

 

静止時のリング

 

　静止しているときには内部で向きの定まらないリング上を光速の速さで伝搬している。
　それがVで運動するとリングは進行方向に直交する。

 

Vで運動しているときのリング

 

　一方リングとは光子の経路であるからリングに直交する面内を距離の２乗分の１の強度と偏角θとするとsin(２θ)の変化で電場強度が広がることになる。
　それがVで運動するとリング全体はVで移動しかつ光子の光速でリングを伝搬するという、少々わかりづらい構造になる。
　運動方向にV、それと直交する方向に√(ｃ＾２－V＾２)とする向きを光速で伝搬していることになります。

 

波速ｋ

 

　光子はsinで振動しながら伝搬していることからこの成分の(V/ｃ)だけが進行方向に漏れるようにゆっくりした振動として現われる。
　これが波速ｋとして現われるのです。

 

量子化条件

 

　一方古くからの概念である運動量PはV*ｍで表されたもの。
　あらためてkからはみだし波長λは光子の波長λ0に対して
　　　　ｋ＝（２π/λ）からλ=λ0(ｃ/V)
　したがってPとλの積は
　　　　λ*P＝(λ0(ｃ/V))*ｍV＝λ0*ｃ*ｍ ＝λ0*(h*f)/c＝h
        　　　　(光子のエネルギーhf=mc*c) 
　すなわち量子化条件を満たすことになるのです。
　質点自身が持つこの性質がVで進行するときに経路履歴の一つの条件になっているのでしょう。