「先生方はあなたのニーズを理解してくれますか?」という質問項目について。これは、地域の学校に通った期間が長かった5人の内でも答えが分かれました。

 

小学校だけ地域の学校に通った3人は、「たいていの先生は理解してくれた」と答えており、高校まで通ったその他の2人は、「ほとんどの先生が理解してくれなかった」と答えています。フィリピンでも一応、たった2ケ月ではありますが、障害のある学生への学習支援法の研修が毎年夏休みに行われ、興味のある先生は受講できます。

 

ですが、予算の関係上、その研修は初等教育を担当する先生方にのみ行われているのです。したがって中等教育以上は、地域の学校に進学すると学習支援が何一つ受けられない場合がほとんどで、首都圏に住む学生ならば盲学校へ進学できますが、地方の学生は高校中退もしくは高校進学を諦めざるを得なくなります。

 

 高校まで地域の学校に通った2人の体験には以下のようなものがありました。

 

「フィリピンでは、全盲なら障害者だと認めてくれるけど、弱視は障害者だとは思ってもらえない。僕はちょっと見えてるから、障害者だと信じてもらえなかった。宿題を提出しても、僕が自分でやったと信じてくれない先生方もいた。自分で宿題ができることを、やって見せなきゃいけなかった。いつもいつも、説明の毎日だった」

 

 さらに全盲の男子学生は言います、

「コンピュータとスキャナを使って宿題をやっていたけれど、その方法ではできない宿題もあった。だから先生に事情を説明したら…なぜだか分からないけれど、その後先生は僕に宿題を出さなくなった。最終的にそのクラスの単位はもらえたけれど…詳しい成績は忘れたけれど、平均点より低いものだった」

 

 

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