地域の学校に4年以上通った5人全員が「まったく授業内容に参加できず、ただ教室に座っていただけだった」と答えているのが、理科実験、技術家庭、美術の3科目です。理科実験に関しては、グループで実験をして単位がもらえるので、たとえ視覚障害学生たちが何もしていなかったとしても、単位だけはもらえていたようです。技術家庭と美術の授業に関しては、誰に何を教えてもらえるわけでも無く、そこにいないものとして扱われていたと言います。

 

 数学の授業に付いて行けていたかに関しては、盲学校からのサポートを受けていたかどうかによって意見が分かれました。全盲学生の内3人は、週に1度くらいのペースで盲学校にも通って、数学の授業の補習やその他の専門的トレーニングを受けていたようなのです。これらの3人は、地域の学校でこれからやる範囲の内容を事前に補習で学習していたので、たとえ板書中心に図形やグラフが説明されたとしても、授業内容を理解して付いていくことができたようです。逆に、そのような盲学校のサポートを受けずに授業に参加していた他の2人に関しては、弱視学生であっても授業内容が理解できない場合があったようです。

 

 ちなみに、大学生となった今、盲学校のサポートによって数学の授業も高校レベルまで理解していたと答えている学生の内1人は、コンピュータ・サイエンスを専攻しています。あたりまえですが、初等・中等教育の時点で理数科目に付いて行けない部分があったと答えている2人に関しては、大学では理数関連科目をまったく受講していません。

 

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