支援総額
目標金額 500,000円
- 支援者
- 59人
- 募集終了日
- 2019年11月29日
希望のまちを諦めない、抱樸をひとりにしない|緊急プロジェクト
#まちづくり
- 現在
- 40,607,000円
- 支援者
- 1,988人
- 残り
- 27日
地域文化を残し、課題を創造的に解決する 『めぐる、友の会』会員募集
#地域文化
- 総計
- 104人
「なまけものの通りみち」となる生物回廊農園を共に作り育てましょう!
#国際協力
- 総計
- 54人
「本屋さんが身近にない」地域に、思い出書店を増やしたい!
#まちづくり
- 総計
- 38人
『福山わいん工房』立ち退きから再建へ挑戦!もう一度ワインを造りたい
#地域文化
- 現在
- 9,582,000円
- 支援者
- 336人
- 残り
- 33日
全人類の自己肯定感を上げるチア男子の初の単独公演を成功させたい!
#まちづくり
- 現在
- 125,000円
- 支援者
- 6人
- 残り
- 40日
古民家を改装して保護猫たちのシェルターを作り里親様に繋げたい!!
#まちづくり
- 現在
- 80,000円
- 支援者
- 7人
- 残り
- 29日
プロジェクト本文
終了報告を読む
「時間の厚み」を感じとれる場を
はじめまして。田中典晶と言います。私は、広島県福山市で長く働いた後、少し早く退職し「街の本屋をつくろう」と思い立ち、その準備を進めている者です。
順番としては「なぜ、本屋を作ろうと思ったのか」「どんな本屋にしたいのか」ということを語った上で「どんなことに対して支援してもらいたいのか」というのが話のスジなのですが、それは後からにします。まず、いきなり支援のお願いをさせてください。
本屋の中の「ギャラリースペース」の工事費が約50万円足りません。みなさん、ご支援のほどよろしくお願いします。
正確には「ギャラリー&古本スペース」です。ご来店の方に充実した時間を過ごしてもらうためには、なくてはならないスペースです。新刊のコーナーとは違う時間が流れる場所で、絵や写真、その他の作品の展示と即売会を考えています。
また、このコーナーは『一箱古本良心市(仮)』と名付け、皆さんの人生のストーリーの中の蔵書を、思いを込めた手紙とともに委託販売させてもらおう、とも考えているコーナーです。全国で、どこの店も決してしたことのない取り組みだと思っています。どうか、応援いただけませんでしょうか。
■ 「ギャラリースペース」とは、こんなところ
少しずつ、戻って語ります。これが、店舗イラストです。右側が入り口、真ん中下側がレジ、そして左側のコーナーが、今回、皆さんに支援をお願いするギャラリースペース予定の場所です。イラストは福山在住の藤岡真穂さん作。
私の本屋は全体で12坪にも満たない小さな処ですが、それでも奥の方に猫の額ほどの「ギャラリー&古本スペース」を作りたいと、最初から決めていました。そこは、モルタルを使いながらぐっと落ち着いた空間にする予定です。
折にふれて、絵や写真などの展示や即売会を行っていきたいのですが、そこに古本をいくらか置くことで、「いま」だけではない本や文化の時間の厚みも感じ取っていただけます。
最初の展示は、ロゴを作ってもらった絵本作家・長田真作さんの原画展の予定です。すでに、彼とは打ち合わせを始めているところです。
あらためて、こんな本屋を目指します!
■ 「風の丘」の隠れ家「UNLEARN」
広島県福山市東深津町の小高い丘に『風の丘』という、今年オープンしたばかりのカフェ・エステ・レンタルルームスペースがあります。
私は来年(2020年)1月に、その『風の丘』スペースの一角を間借りして、新刊本屋を開業することにしました。屋号は「本屋UNLEARN(アンラーン)」といいます。
場所がよくわからないという方には、福山市のキリスト教系の伝統校「暁の星女子中学・高校」の隣といえば、少しわかりやすいかもしれません。
丘の上なので風が気持ちよく吹きぬけ、そこから福山市街地を臨むロケーションにはすばらしいものがあります。しかし、あくまで道路からは見えない「隠れ家」のような趣の場所です。
屋号の「UNLEARN(アンラーン)」という言葉は、今から約80年前、ヘレン・ケラーがアメリカで、当時学生であった鶴見俊輔さんに語った言葉です。彼女は「自分は大学でたくさんのことを『まなんだ』(LEARNした)が、それからあとたくさん『まなびほぐさ』(UNLEARNし)なければならなかった」と言いました。
それはちょうど、型どおりのセーターをまず編み(LEARN)、次に、もう一度もとの毛糸にもどしてから、こんどは自分の体型にあわせて編みなおす(UNLEARN)ことと言えるでしょうか。
私は、その精神を自分の本屋の根もとに置きたいと考え、屋号にしました。
店のロゴです。広島県出身の絵本作家・長田真作さんのデザインです。それに、福山市内の20代女性デザイナーが字を入れて完成しました。「UNLEARN」(学びほぐす)ことが、よく表されていると思います。
こちらは長田さんの自画像マンガです。
■ どういう本を置くのか
小さな場所ですが、数千冊の新刊本と数百冊の古本を置く予定です。柱の1つは人文社会系、芸術系です。日本や世界の文学や歴史・思想の本、そして、絵画やデザイン・音楽の本などです。今、勢いがあって実際に読んでおもしろい韓国の女性作家の文学などもそろえていきます。
もうひとつの柱は、生活に密着した医食住の本を置こうと考えています。<医>とは、実は密接につながっている自分の心と体の不調を、自分で整えていこうとするジャンルの本のことです。障がい者が当事者として自らを語った本なども含まれます。
食と住に関しては、ハウツー本というより、それぞれ、食べ方・住まい方を具体的に考え直すような本、例えば小屋を建てたり、狩猟生活の本などを扱っていこうと思います。
その他、地方出版社・1人出版社・そして各種のZINEなど、個々の熱量の高い出版物を積極的に並べます。本はすべて、私が選書していきます。
■ ことばは、情報や知識である前に、まず「体験」するもの
私が、自分の本屋でいちばん大事にしたいこと、それは「ことば」というのは、そもそも情報や知識である前に、まずはワクワクする「体験」なのだ、ということです。
本の情報や知識や冊数がたくさんある場所が、そのまま「ことば」を「体験」する場所になるわけではないのです。
そこに「語らい」があるかどうか、だと思いました。「語らい」とは、すぐおしゃべりするということではありません。むしろ、豊かな語らいは「沈黙」の中にあるのではないでしょうか。本の選ばれ方や、並べられ方。あるいは、表紙の色合いや質感。
そういったものを直接手に触れて眺めることが「読んでみよう」という気を起こさせるのです。その本が誰かに確かにセレクトされているというのは、隠れた大きな語らいの1つです。
そんな、本との語らいを気軽に体験できる場所が、私の考える街の本屋です。
■ 街の本屋は、あくまで暮らしの場に
いい街には、いい本屋があると言われます。そして、本が集まる処には人が集まるとも言われます。
このたび本屋を作ろうと思い、知り合いに相談したところ、幾人もから、田中さんが考えるセレクトショップだったら尾道の方がよく似合うよ、と言われました。しかし、私が開業したい場所はあくまで、暮らしの場所・福山なのです。
「自分の感受性くらい」という詩があります。もちろん、茨木のり子のあまりにも有名な詩なので、その言葉を借りるのは少し気が引けるのですが、それでも、私たちは今、毎日の生活の中で、自分が「ぱさぱさに乾いてゆく心」や「気難しくなってきた」ことが、ますます増えてきているように思います。
多くの人と同様、私も仕事の多忙さや、自分ではどうすることもできない大きな力の前で、時に、つい見失いがちになる「自分」があります。
しかし、それに対し「みずから水やり」をして「自分の感受性くらい」自分で守っていかなければならぬとも詩には書いてあります。
ところが、それができないことを、私たちはつい周囲のせいにしてしまいます。茨木さんはそれを「ばかものよ」と痛烈に言い放つのですが、街の本屋とは、そういう「水やり」を担うひとつの場所のことを言うのではないか、と思うのです。
そういう本屋が、ここ福山市に1つはないといけんだろうと思ってきました。しかし、もし無いとしたら、自分で作るしかありません。そしてどうせするなら楽しいものにしたい。しかも街中にありながら、どこか日常から切り離された隠れ家のような場所がいい、とも。
そして何か月か場所を探し続け、決めた所が、いまの『風の丘』だったのです。
開店の暁には、仕事帰りにでも、どうかふらっと「UNLEARN」を訪れてみてください。駐車場も何台分かあります。
一通りの新刊を眺め終わったら、こんどは奥の「ギャラリー&古本」スペースへ。そこはまた、ぐっと非日常の度合いが深いところのはずです。ギャラリーを眺め、店主をからかいながら本を買った後は、隣にあるカフェコーナーを利用して、買ったばかりの本を広げながらゆっくりとしたひとときを過ごしてください。帰路につくころには、いくらか心も軽くなっているかもしれません。
開店には間に合いそうもありませんが、ゆくゆくはクラフトビールなど、お酒の販売も考えています。
「UNLEARN」は2019年の12月15日までにはギャラリースペースを含めた工事を完了させ、2020年の1月12日にオープンする予定です。
そのように本屋「UNLEARN」を、みなさんの日常に組み入れていただくためにも、今回作るギャラリースペースに、どうか皆様の大いなる力をお貸しください。よろしくお願いいたします。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
はじめまして。田中典晶と言います。広島県で高校の教員として長年働いてきました。 街の本屋を作ろうと思い、内沼晋太郎さんの主宰する「これからの本屋講座」を受講し、刺激をもらって、いま、その準備中です。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
3,000円
<応援コース>
心を込めてお礼のメッセージをお送りいたします。
※このコースはリターン費用がかからない分、サービス手数料を除いた全てを活動費用にあてさせていただきます。寄付控除の対象にはなりません。
- 申込数
- 9
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年12月
5,000円
UNLEARNオリジナルしおり&ブックカバー(紙製)
UNLEARNオリジナルのしおりとブックカバー(紙製)をお送りします。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年1月
3,000円
<応援コース>
心を込めてお礼のメッセージをお送りいたします。
※このコースはリターン費用がかからない分、サービス手数料を除いた全てを活動費用にあてさせていただきます。寄付控除の対象にはなりません。
- 申込数
- 9
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年12月
5,000円
UNLEARNオリジナルしおり&ブックカバー(紙製)
UNLEARNオリジナルのしおりとブックカバー(紙製)をお送りします。
- 申込数
- 8
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年1月
プロフィール
はじめまして。田中典晶と言います。広島県で高校の教員として長年働いてきました。 街の本屋を作ろうと思い、内沼晋太郎さんの主宰する「これからの本屋講座」を受講し、刺激をもらって、いま、その準備中です。