こんにちは!ジェンダーイコール副代表くるみです。

本プロジェクトのテーマは家事育児分担。どうしても女性側メインの話題になるんだろうなと当初は考えていました。

ですが、意外にも男性からの反響が大きかったのです!「可視化」などといった定量化が響いたのでしょうか…

驚くと同時にとても嬉しくも思っています。

 

シェアボードプロジェクトを通じてご縁のあったお二人の男性がインタビューを受けてくださいました。

今回は、彼らの思うところを記事にしてお届けしようと思います。

 

お一人目は、先月あるイベントで初めてお会いした方です。

わたしの「自分はジェンダー平等を目指す人間なので、配偶者のことをご主人とか奥さんて呼ぶのはNGです」というめんどくさ~い自己紹介になんと「すごく共感した」と声をかけてくださり、シェアボードのコンセプトにもとても興味を持ってくださったじゅういちさん。

 

お二人目は、シェアボードのプロジェクトをお友達のシェアから知り、facebookメッセージをくださった常行さん。

子育てに関連する起業準備のために活動される中で、わたしたちに関心を持ってくださいました。

 

■ じゅういちさんインタビュー

じゅういちさん

 

— じゅういちさんは現在個人事業主ということですが、長くリクルートで勤務されてきたのですよね。ご自身のキャリアについて教えて下さい。

 

キャリアのスタートはリクルートで、21年半勤めました。

求人雑誌の制作からスタートし、広報、高校生向けの進学プラットフォームでのマーケティング・企画、Hotpepperの事業企画などをやってきました。ビジネスやセールスがうまくいくパターンってあるんですよね。それをナレッジとして若手に伝えるというようなことをやってきました。その後BMWに転職して1年強。BMWでもセールストレーナーとして営業人材のスキル開発をしました。

当時、キャリアの中で自分のやっていることが「コーチング」だということを後輩から聞きまして(笑)。知人が始めたスタートアップにベンチャーキャピタルが入るタイミングでジョイン。そこで2年働いたのち、1年ほど前に独立しました。

 

— コンサルタントみたいな感じですか?

 

「コンサル」って偉そうで名乗るの嫌なんだけど(笑)、スキル&能力開発ですね。

うまくいくパターンを「型化」して量産し、展開することによって個々の能力を上げていき組織の利益を最大化するという感じです。

 

— ご家族のことを教えて下さい。

 

小学校3年生の娘がいます。

妻は看護師です。勤務先を変えながらずっと看護師として働き続けています。

 

— 配偶者の呼び方、「ご主人」や「奥さん」に違和感があるという考えに共感していただきました。

— ジェンダーの平等についてはどのように考えていらっしゃいますか?何か平等を意識するようになったきっかけなどはありましたか?

 

僕の思想はパンクから来ているから、「世界平和」なんですよ。現状や常識は打破して、未来はつくるものです。

 

— 壮大ですね!(笑)世界平和とジェンダー平等はつながっている?

 

世界を構成する最小単位のひとつが夫婦じゃないですか。夫婦は一緒にいようと決めて一緒にいるんだから、生産性のないようなケンカは無駄だから極力しないように努力したい。

何か決め事で意見が合わないことがあれば、ディスカッションして落とし所を一緒に決めればいいのではと考えます。

可視化もすごく大事ですよ。BMWを辞めてベンチャーに入るとなったときは、やっぱり妻に説明を求められて。パワポでメリットデメリットを伝える資料を作って、子供の習い事のあいだにスタバでプレゼンしました(笑)

シェアボードがいいなと思ったのは、その観点です。

 

新卒での就職先にリクルートを選んだのも、ジェンダー平等の意識が影響しています。

リクルートは、結果を出した人が報酬を得るというのが当たり前の世界で、男も女も関係ない。学生時代にたくさんアルバイトしましたけど、リクルートのそんなところが自分の思想に合っているなと思って決めました。

能力やセンスや個性は、誰にでも平等にある権利です。権利は性別にはよらないし、それらを発揮出来る世界が望ましいという考えです。

 

— 育児についてはどうですか?

 

僕は、お父さんが育児に「参加する」という言い方にすごく違和感があって。なんかすごく他人事っぽいニュアンスを感じます。自分の子供のことなんだから、ただ「育児をする」というだけですよね。

 

娘がお世話になった学童関係のイベントなどは、他のパパ達と一緒になってやってきました。

学校の面談も両親揃って行きます。ただやっぱり学校のほうだと、学童よりももっと父親が少ないので、すごい浮いてます。

ヒマでやる気満々の人だと思われていると思います(笑)

 

娘が生後6ヶ月のときに妻が社会復帰したいからと、皮膚科で働き始めました。

もちろん僕と二人になって子供は泣くんですけど、そんなときはネットで泣き止む方法を検索してトライしてました。泣いている赤ちゃん自身の動画を撮って本人に見せると泣き止むんですよ!

 

— それは知りませんでした(笑)

 

ネットには、先人達の築きあげてきたメソッドがたくさん転がっているから、どんどんヒントにしたほうがいいです。

あと、世の中の親御さん達に伝えたいのは、「父親は、0ヶ月のときからオムツを替えるといいよ」と。ある程度大きくなってからいきなりやろうとすると、う◯こも大きくなっていて、とても手足も良く動くから大変。大変だと交換もいやになり、やらないとなる。それが初めからやっていればなんとも思わないんですよね。

 

— それはありますね。育休中とかでパパが蚊帳の外になると、その後いきなり復職するからやってと言われてもどうしたらいいかわからない。初めにどう関わるかが大事ですよね。

 

男の人は手のひらでコロコロうまく転がせながら褒めれば、頑張るかと。

 

— それは.. できる人はいいんですけど…こっちのプライドが(笑)

— お子さんは女の子ということですが、どんなふうに育っていますか?家事はやりますか?

 

わりとマイペースで、お手伝い家事は言わないとやらないです(笑)皿洗いと、洗濯物の取り込みなどは状況によってはやります。

僕にとって娘は本当に生きていてくれるだけでありがとうという感じなのですが、ひとつだけ意識して伝えてきたことがあります。

それは、「決断力」を身につけさせること。自分で考えて、一つを選ぶということです。例えば、小さい頃から服を買う時も本人に決めてもらう。そして毎日着る服も、自分で選ぶということでも彼女のセンスも磨かれていく。

外食のときに行きたいお店を、親だけが決めることに最近抗議するようになってきて。3人で順番に決定権を回しています。

これからの複雑な世の中で、生きる力を身につける。そこはとても大切なことだと思っています。

 

— 夫婦仲はどうですか?

 

それが今だに「台所のシンクを洗わない」とか言われています..(笑)だからシェアボードをやってみたいんですよ。

でも、夫婦ゲンカをしない努力は極力し続けています、無駄だから。もちろん、してしまうことは多々ありますが。それでも振返りはします。

うちは入籍するときに「入籍5ヶ条」を作りました。暗記はしてないですけど、何かあったときには見返して、入籍の目的に立ち返ることができます。さっきも話しましたけど、夫婦は自分たちで決めて一緒にいるのだから、お互いにとってメリットがあるほうが絶対いいですよね。それで、子供が生まれたら「チーム」になる。

 

高校生向けの進学プラットフォームの仕事をしていたとき、たくさんの高校生の定量定性分析をして8象限のタイプに分けてターゲティングする、ということをやっていました。彼ら彼女らが人生の目標にするところは、表面的には「先輩が」とか言うんですけど、そこを深く掘り下げていくと、ほとんどの多くの子が母親の影響を強く受けているんですよね。

 

— それはプレッシャーですね。。

— じゅういちさんのお話を聞いていると、「ノウハウをフレームワーク化して後進に伝える」というスタイルをご自身のビジネスにおいても生活においても根幹として持っていらっしゃるなと感じます。

 

築いた成功パターンを展開して、みんなが幸せになれたらいいなと思っています。

教育と言ってしまうと偉そうですけど、個性を伸ばして人が育ち笑顔になるということはすごく好きですね。

 

— じゅういちさん、ありがとうございました!

 

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じゅういちさんとは、プチ飲み会というかたちでお話を聞かせていただきました。

まずは、ビジネスパーソンとしては百戦錬磨、とても尊敬できる「大先輩」です(本記事もとてもいい感じに添削してくださいました!)。そして、子育てに関しては同じ目線で話ができる「同志」のようでした!

わたしは、ワーキングマザーとして経験してきた失敗をこれから子供を育てる人には繰り返して欲しくないし、うまくやれたことは踏襲してもらいたいと考えています。そこがじゅういちさんのビジネスでやられてきている「型化」して「量産」するという手法につながっているのではないかと思いました。

 

インタビューの最中も何度か意見がピッタリあって握手をする場面もあり。。

ジェンダーイコールの活動については、やはりメンバーが女性だけというところが視野や印象を狭めてしまいそうだというアドバイスをいただきました。今後もアドバイザリーという形で関わっていただけるということで、本当に素敵な出会いとなりました!

 

 

■ 常行さんインタビュー

常行さん

 

— 現在起業準備中とのことですが、これまでのキャリアについて教えてください。

 

WEBエンジニア歴10年です。直近は不動産投資会社に勤務していましたが、現在は退職して起業準備中です。

子育て分野での起業を目指しています。

 

— ご家族のことを教えて下さい。

 

娘が2人います。上の子はこの春から小学生。下の子は保育園に通っていますが、この春から幼稚園に転園させることになりました。

妻は損害保険会社でフルタイムで働いていますが、両立について思うところもあり、下の子が幼稚園に入るタイミングで退職することになりました。

 

— 家事育児はどのように分担していますか?現在起業準備中とのことですが、勤め人だったときのことも教えてください。

 

サラリーマン時代は朝と夜はやれる範囲でやっていました。ゴミ捨て、お風呂掃除、買い物や子供とお風呂などです。

妻も働いているので、ご飯は店屋物になることも多いのですが、それも良しだと思っています。

夜は19時過ぎには帰ってこられていたので、ワンオペ状態になることはほとんどないです。特に家事育児を巡ってケンカになることもないですね。

 

— なぜわたしたちジェンダーイコールに興味を持っていただいたのですか?

 

現代における女性の大変さに問題意識を感じていて。そのポイントでは同じだと思い、連絡をさせていただきました。

 

— 問題意識の根幹は?

 

妻が本当に大変、その一言に尽きます。

女性活躍とか企業や行政では言っていますが、やるべきことが明らかに多すぎて本当に無理だなと思っていて。

子育てをしていれば、余程のバイタリティーがなければ100パーセント会社にコミットなんてできません。

会社側が制度だけでなく、文化や風土をトップダウンで改革してくれない限り、「女性活躍」という言葉はただのキレイごとで終わってしまうと思います。ただ、企業文化や企業風土を短期間で変えるのはやはり難しい。

 

子供のことを考えても問題は大きいです。親の心に余裕がなくなると笑顔がなくなり、子供にも影響が出てきます。

その物理的な時間を誰かが代替しないといけない。

 

そこで、ビジネスとして「ご近所付き合い」を再構築できないかと考えています。

「コミュニティ」というワードが個人的にあまり好きではないのですが、子育て世代とシニア世代が顔見知りから知り合いになって、それで家事や育児などを手伝ってくれる仲になれば。「繋がり」ですね。その間に立てればなと思っています。

 

— 「ジェンダー平等」についてはどう感じますか?

 

女性が男性に対して、「平等」という言葉を使った瞬間、男性は構えてしまいそうです。

サイボウズさんの「100人いたら100通りの働き方」という表現がみんなに受け入れられるのではないかと思います。

 

いま、女性が大変なことを男性は十分わかっていると思います。だた、頭では理解していても腑に落ちていないので、手が出せないという側面があるのではないでしょうか。

女性が担っていることを、男性がやりたいと思えるスイッチをどう押すのかが大事ですよね。

「知識のない夫」と「余裕のない妻」なんです。その間に、第三者が入ることによってうまく回るのではないかと考えています。

 

— それはありますね!第三者の視点はすごく大事です。

— お子さんたちを育てる上で気をつけていること、ポリシーなどがあれば教えてください。

 

ポリシーはないほうがいいですね。形式に囚われても上手くいかないし、ストレスになるだけだと思います。

挨拶とありがとう、ごめんなさいが言える子であれば何も問題はないと思っています。

 

— 子育て分野での起業、楽しみですね。応援しています。PRがあればどうぞ!

 

子育ての実体験を元に、主に共働き世帯とアクティブなシニアの「繋がり」を形成するCtoCプラットフォームを構想中です。事業として、世の中に提供できるよう頑張りたいと思います。

 

— 常行さん、ありがとうございました!

 

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常行さんは、ご自身の経験を元に、子育て世代が大変すぎる!!という現状に疑問を持たれたそうです。その分野での起業を目指していらっしゃり、その流れでわたしたちのことを知ってくださいました。

現在は起業準備中とのことで、お子さんの送り迎え等を担っているということです。大変お忙しい中、インタビューに応じてくださいました。

実はもう少し具体的なビジネス構想を伺ったのですが、準備段階とのことで割愛させていただきました。

 

こちらの記事でフローレンス駒崎さんもおっしゃっていましたが、家事や育児をいかにアウトソースするか、そしてその心理的ハードルをいかに下げていくかが重要な時代になっていくのではないでしょうか。元気なシニアもこれからますます増えていきます。3世代がうまく交流して、いい繋がりができることが自然な社会になるといいですね。

常行さんの新規ビジネスが世にでる日がとても楽しみです!

 

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わたしたちは、たくさんの方のジェンダーに関する考えを可能な限り直接会ってお聞きしたいなと思っています。

プロジェクトも残り少なくなってきましたが、この際だから自分の想いを語りたい!という方は、ぜひfacebook経由でご連絡ください!お待ちしております。

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