小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ

小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 4枚目
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 2枚目
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 3枚目
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 4枚目
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 2枚目
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 3枚目
小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ 4枚目

寄付総額

23,060,000

目標金額 7,000,000円

寄付者
854人
募集終了日
2023年8月31日

    https://readyfor.jp/projects/hokudaiPICU2023?sns_share_token=
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プロジェクト本文

 

7月3日から開始した「小さな命に寄り添い続ける。北海道で「小児集中治療室PICU」設立へ」クラウドファンディングは、無事に8月31日をもちまして無事成立という形で終了を迎えました。最終的に854名もの大勢の方々より2306万円ものご寄付をいただき、当初目標としていた700万円を大幅に超えて329%の達成率となりました。ご寄付をいただいた大勢の皆様、情報拡散や激励のメッセージ等で我々を支え応援いただいたたくさんの皆様、本当に心より感謝申し上げます。

クラウドファンディング開始前までは、どうすればこの北大PICU創設の意義が伝わるだろうと「ああしようか」「こうしようか」とページ内容を練り、開始するまでは本当にこのクラウドファンディングに共感しご寄付いただける方がいるのだろうかと、不安で胸がいっぱいでした。しかしながら、いざ開始してみるとこんなにも多くの方々よりご寄付を頂き、また温かい応援コメントの数々を読んで、本当に胸が熱くなる想いでした。

 

皆様からお寄せいただいた沢山の思いが込もったご寄付は、すべて小児集中治療室PICU設立のために、余すことなく大切に使わせていただきます。同時にいただいた激励のコメント、皆様からの思いもしっかりと背負い、新たな一歩を踏み出していきます。改めて、本当にありがとうございました。

 

ここからが本当の本番です。皆様からお寄せいただいたご期待に必ず応えるべく、北大PICUを創設し、私たちがPICUで徹底した小児医療体制を整えることで、北海道小児医療に貢献することを目指して実現に向けて尽力して参ります。


ぜひここからはこのプロジェクトの仲間として、引き続き見守っていただけますと幸いです。

まずはこれにて、終了直後のお礼のお伝えとさせていただきます。

 

2023年9月1日追記

北海道大学 小児科一同

第一目標達成の御礼はこちら

 

\2023年7月6日、北海道ニュースUHB様でご紹介いただきました。ありがとうございます。/

 

北海道の小さな命に寄り添い続けるために

- 北大病院小児科の新たな挑戦 -

 

当院の小児科には、先進的な知識、技能を持つ集団として、小児医療提供体制が集約されています。ところが、各臓器の専門科が協力しながら夜通し治療する必要がある多臓器不全に対しては、医療資源が限られており、全ての重症患者を受け入れ切ることができていないのが現状です。

 

そういった多臓器不全の重症小児患者を担当する専門集団が絶対的に必要とされています。これは当院が小児医療において網羅しきれていなかった最後の専門分野です。そこで、当院では「徹底した小児医療提供体制の集約化」を目指し、24時間の小児集中治療を維持できるPICU(小児集中治療室)設立を2030年代前半目処に目指します。PICU設立に向け、小児集中治療を担当する医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士などの人材が不可欠であり、PICUで行われる専門性が身に付くように育成を進める必要があります。

 

専門性の鍛錬のためには、勉強会、セミナー、研修合宿、専門試験など、多くの活動への参加が不可欠です。PICUで徹底した小児医療体制を整えるためには、このような人材育成が急務であり、多くの資金が必要です。そこで、クラウドファンディングの実施を決断しました。

 

当院のPICUが多臓器不全の重症小児患者を担当するようになれば、道内から多くの患者様を受け入れられます。そして、地方小児科医師の負担を少しでも軽減することは、北海道全域の子どもたちの健康を守ることに繋がる近道だと信じています。皆様から暖かいお力添えいただきますよう、お願い申し上げます。

北海道大学病院小児科 教授

真部 淳

 

先進的な知識、技能を持つ小児医療のプロ集団として命を救う使命

 

ページをご覧いただき誠にありがとうございます。北海道大学病院小児科 教授 真部淳です。

 

当科は1924年に開設されて以来、100年近くの歴史を持つ教室で、これまでに世界で活躍する優秀な研究者、臨床家を多数輩出してまいりました。

 

画像

 

「子どもは大人のミニチュアではない」とはよく言われることですが、小児は大きさが小さいだけでなく、解剖学的、生理学的、精神的に成人とは異なった特性があります。また、身体各部のプロポーション、各臓器の大きさ、機能も成人と異なります。

 

加えて、自分の意見を上手に伝えられない小児に対しては、年齢や発達段階に応じた対応、環境を要します。すなわち、とても贅沢な医療が展開されている領域です。小児科医は大変な点も多くありますが、同時に、大きなやりがいを得られる診療科でもあります。

 

 

我々小児科医を支える想い

15年以上前のことです。赤ちゃんが痙攣していると呼び出しの電話がありました。わずか生後5時間のその子の治療は、その日から10日間、当時の小児科部長と交代で泊まり込みになりました。お母さんには悪さをしないのに、赤ちゃんにとっては非常に相性が悪い、B群溶連菌の産道感染による髄膜炎が原因でした。赤ちゃんは半年後に退院できましたが、寝たきりの状態でした。

ご両親はそうではないとわかっていても自責の念を感じておられました。退院後の生活もとても辛いことが多かったと思います。外来通院でも「少しでも何かよくなってくれれば」と本当に一生懸命でした。そして、3歳になったその子が別の感染症で亡くなった瞬間、そのことを告げた私に対して、ご両親は第一声「先生、ありがとうございました!!」と──。

決して忘れることのない経験です。誰も悪くないのに病気になった我が子を「救いたい」と願うご家族の強い気持ちが、我々小児科医を支えてくれています。

 

 

一人でも多くの命を救うため「徹底した小児医療提供体制の集約化」の必要性

 

近年、若い小児科医のなり手が減って、高齢ドクターの割合が多くなってきています(※1)。その原因の一つは小児科医の過酷さにあります。患者さんが小さくて、検査・処置など何をするにも技術が必要、ご両親のお子さんへの思いが強くて対応が大変、家族への説明で複雑な状況を伝えるのに頭を使う、これらは小児科の仕事の一つの側面ですが、小児科医としてのやりがいにつながる要素でもあります。

(※1 厚生労働省、医師、p10、図4.主たる診療科別医師数の年次推移

 

小児科医の仕事が過酷なのは、小児科医が担当しなければならない領域の広さにもあります。小児科医は、心臓、腎臓、内分泌、神経、新生児、小児がんなど、それぞれに得意分野を持っています。広大な北海道では様々な疾患を持つ患者さんが道内各地で日常を送っていますが、全ての専門医が各地に揃うことはありません。皆、得意分野以外の疾患を持つ患者さんを外来や病棟に抱えながら仕事をしています。これがとても神経と体力をすり減らす原因でもあるのです。
 
全ての専門分野の診療を各地域で揃えて、道内どこでも専門的な医療を受けられれば──。でもそんな体制を作るのは北海道では不可能です。一つの病院にたくさんの小児科医を雇えません。北海道小児医療モデル「徹底した小児医療提供体制の集約化」が必要です。

 

 

 

限られた人数しか受け入れきれていない現状

 

北大病院には多くの専門家たちが在籍しており、小児科の専門分野は10を数えます。あわせて、北大病院小児科は専門分野を究めた医学博士を毎年3-4名ずつ輩出しています。先進的な知識、技能を持つ集団であり、すでに集約化されている北大小児科ですが、それでも北海道全体の難しい疾患を持つ全ての小児患者さんを受け入れきれていません

 

そのため、道内の地方病院に負担をかけてしまっています。今後も毎年、専門家が生まれますが、同じ数かもっと多くの道内の先輩小児科医が引退しますので、状況は大きく変わりません。
  
北大小児科で担当しきれない理由は、専門的かつ重症な患者さんであればあるほど、問題となる臓器が複数にわたることです。そんな多臓器不全の重症小児患者さんを、各臓器の専門科が協力しながら夜通し治療するため、ここにも疲弊が生まれてしまい、限られた人数しか受け入れきれていない現状があります。

 

 

 

 

 

北大病院独自の「小児集中治療室PICU」の設立へ

 

いま、多臓器不全の重症小児患者さんを担当する専門集団が必要です。当院の小児科が網羅しきれていなかった最後の専門分野です。それが私たちが目指す「徹底した集約化」の象徴である、北大病院独自の「小児集中治療室PICU」です。

 

当院のPICUが複数臓器に問題点を抱えた重症小児患者さんを担当すれば、各専門分野の小児科医師たちが、それぞれの専門分野に専念することが可能になり、道内患者さんをよりたくさん受け入れられます。そして地方の小児科医師の負担を少しでも軽減していくことができれば、そのことが北海道全体の子どもたちの健康を守るための近道だと信じています。

 

 

 

小児集中治療室PICU」の専門集団をつくるための人材育成を!

 

PICU設立に向け、2023年からPICUグループを新設しました。小児集中治療を担当する医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士などの人材育成を進めています。

 

PICUとして施設認定され、24時間の小児集中治療を維持するためには下図のようにたくさんの人材が必要です。大きな手術を受けた患者さんや、院内で急変した患者さんが入るPICUで行われる治療は非常に専門性の高い治療です。専門性を突き詰めるために、関連学会では多くの勉強会やハンズオンセミナー、研修合宿を準備しており、これらの研修を重ねた後に、各職ごとに専門試験を受験します。

 

日本集中治療医学会が用意する全てのセミナーに参加すると(※全参加が義務付けられてはいません)、参加費だけで40万円かかりますし、これに交通費が加わります。専門試験にも数万円必要です。2030年までに下図のようなスタッフを揃えるためには、人材育成が急務であり、これを加速させるためには多くの資金面でのサポートが必要です。

 

 

さらに、2023年4月に日本小児循環器学会・日本心臓血管外科学会からの先天性心疾患の手術を行う施設の集約化(地域拠点化)に関する提言にて"拠点施設は、集中治療専門医研修施設である独立したPICUを備えることが望ましい"と明言されました。※先天性⼼疾患の⼿術を⾏う施設の集約化(地域拠点化)に関する提⾔

 

つまり近い将来、PICUを備えないままでは、当院がこれまで行ってきた先天性心疾患手術を実施できなくなってしまう可能性があることも、このタイミングでクラウドファンディングの実施を決断した理由の一つです。

 

PICU病床不足は北海道だけの問題ではありません。当院の取り組みがPICU病床不足に頭を抱える国内各地のモデルになることを願います。

 

寄附金の使途について

 

■第一目標金額 700万円

■第一目標内訳

セミナー(1回あたり3千〜1万円)、研修会(1回あたり5千〜4万円)、学術集会参加費用(1回あたり2万円)、交通費(1回あたり5万円程度)、書籍(1冊あたり5千〜2万円)の購入などがかかります。これらに対して、1人あたり2〜3年間で約50万円、合計12人の育成を想定しています(2023年時点での試算)。

その他、PICUのために必要な院内急変対応時に使用する医療器具(喉頭鏡、気管吸引器具など)の購入、及びクラウドファンディング手数料も含まれます。

■第一目標:実施スケジュール(予定)

 2024年1月から2030年3月までの間(予定)で、各2~3年ごとに、1~2名の集中治療専門医と集中治療認証看護師、集中治療専門臨床工学技士、集中治療専門理学療法士らの各1名を育成し、院内での研修会開催を通して、新規に認定を考える人材をリクルートします。

 

 

■第二目標金額 1,800万円(+1,100万円)

■第二目標内訳

第一目標から新たなチャレンジとして、主に集中治療領域の看護師育成のため、下記のための費用が必要となり、ご寄付をいただければと考えております。

①「認定看護師(クリティカルケア、小児救急など)」、「専門看護師(急性・重症患者看護専門看護師)」 
 第一目標では、認証看護師育成として、1人あたり2〜3年間で約50万円 × 4人程度で200万円程度を第一目標700万円の看護師用内訳と考えていましたが、より集中治療の場で活躍が期待できる「認定看護師」、「専門看護師」の育成を進めたいと考えます。認定看護師になるために必要な6ヶ月間の道外研修サポート(研修費、生活費など必要経費の約半額、希望に合わせて各種専門看護師へのサポートにも対応する予定)として、1人あたり約150万円 × 5人分で約750万円の費用が必要になると想定しています。第一目標で目指していた費用から、追加で約550万円が必要となる計算です。

②「看護師自己学習支援を目的としたeラーニングツール」5年分の導入

 1ヶ月あたり7万円 × 60ヶ月分で合計420万円が必要となります。

③ PICU他施設見学費用(北大PICU開設準備として)
 交通費宿泊費 1人あたり約10万円 × 10人分で合計約100万円が必要となります。

 

 

■人材育成の対象となる医師・看護師の確保について

すでに他の専門領域を持つ小児科医から集中治療専門医資格獲得を目指す人材を3名確保済みです。この3名が中心となって、小児集中治療専攻志向のある若い小児専門医を確保します。専攻志向はあるものの、これまで北海道大学小児科にPICUが存在しないため、北海道出身ではあるものの本州や他地域に移り住んでいる小児科医がたくさん存在します。

※人材育成のスケジュール・対象人数などは、今後の状況や制度面から変更となる可能性もございます。その場合でも、PICU設立を目指すために必要な小児集中治療を担当する人材の育成、およびトレーニングなどに不可欠な医療器具等の購入に対して、皆さまから頂くご寄附を活用いたします。

 

 

小児集中治療室PICU」の専門集団をつくるための人材育成を!

 

人材育成が進み「小児集中治療室PICU」運用が開始となれば、北海道内各地の多臓器障害のこどもたちを引き受ける施設とし、子どもたちの健康を守ります。そうすることで、人員不足、高齢化が問題である道内各地域の勤務小児科医や、かかりつけ小児科医の負担を軽減することになります。

 

地域に根ざし信頼される小児科医、専門性を突き詰めて信頼される小児科医、様々な特徴を持つ道内小児科医が適材適所でその力を発揮できて、子どもたち、ご家族が望む医療を提供しやすくなるように、北海道小児医療に貢献していく所存です。 どうか本プロジェクトに皆さまのお力をいただけますと幸いです。

 

 

 

プロジェクトメンバー

 

泉 岳

北海道大学病院集中治療部助教(小児科)

他地域に比べて、北海道には重症なこどもたちを治療するPICU病床が不足しています。こどもたちの病気を治療するためには、ご家族の協力が不可欠です。私たちが目指すのは、ご家族と共にお子さんの健康を守るPICUです。テレビドラマのおかげで、広くPICUを皆さんに知っていただくことができました。しかし、短期間にあのような立派なPICUを作ることはできません。時間をかけて医師、看護師をはじめとしたたくさんの人材を育成しなければなりません。私はこどもの心臓病を専門にしてきましたが、力及ばず助けられなかったこどもたちがいます。そんな子たちを北大PICUで守ることができれば、と考え、現在成人を含めたICUで集中治療を一から学んでいます。たくさんの仲間が必要です。どうかご寄附をよろしくお願いします。

 


 

武田 充人

北海道大学大学院医学研究院小児科講師

北海道のこども医療を支えることは、北海道の未来を支える礎の一つです。北海道ほど広域な医療圏をもつ都道府県は他に類を見ません。北海道内のどこで重症な赤ちゃんが出生しても速やかに搬送し、高度な医療によって命が救われるような魅力的な地域になってほしいと願います。その前進にPICUは欠かせない施設であることを確信しています。PICUは単にこどもの集中治療を支える場だけではなく、こども医療のレベルを向上させ、こどもに関わる医療関係者を多く育てる場として発展します。北大PICUが北海道のみなさんに頼られ親しまれていけたら、北海道の未来は明るいと感じます。

 

 


 

山澤 弘州

北海道大学小児科

日本の新生児死亡率は世界屈指の低さです。しかし小児、特に若年の死亡率は先進国で2位と言われます(※)。例えばある日の昼下がり重症な小児心疾患患者の入院管理をしていると尿量が減少、腎不全で透析どうしようか考えていると今度は痙攣を認めるように・・、あまり良い出来のストーリーではないですが、こんな重症患者で見られやすい多臓器にまたがるイベントにも対応可能な、臓器別専門ではなく全身を統合して見られるプロフェッショナルがPICU医なのです。まれな重症患者だから適切な対応出来ないのも「仕方ない」で済まさないために、希望の詰まったこどもの命に手を差し伸べられるPICU医育成を応援してください。

※わが国の小児の保健医療水準-先進国との死亡率の比較より-田中哲郎, 内山有子, 石井博子, 須藤紀子 国立保健医療科学院生涯保健部 日本医事新報 (4208): 28-32, 2004.

 

 

 

応援メッセージ

 

加藤 伸康

北海道大学 心臓血管外科助教 先天性心疾患担当

心臓大血管領域の大きな手術の後には、術後も非常にきめ細かい全身管理・集中治療管理が必要になります。特に先天性心疾患の手術においては、正常の構造を持つ心臓・循環とは異なり、非常に複雑で特殊な血行動態に対するアプローチに加えて、新生児期・乳幼児期における特有の反応や経過も加味して全身管理をする必要があります。今回北海道大学にPICUが設立され、高度で専門的な知識を持ったスタッフが増えることで、先天性心疾患の患者さんに対してより安全な周術期管理を提供できるようになると考えております。当院でのPICU設立に際してより充実した体制構築の為、皆様からのご寄附を頂けますと幸いです。

 

 

 

 

川端 和美

北大看護部ICUナースセンター看護師長(クリティカルケア認定看護師)

複雑な病態や生命の危機にある重症患者さんに対し、必要な知識や技術をもとに看護をしたい、危機状態にある患者さんやそのご家族に寄り添いたいと思い、認定看護師を目指しました。現在、当院のICUには新生児から成人までの幅広い年齢の患者さんが入室されています。

 

特に予備力が十分ではない新生児を担当する看護師の緊張感は高く、医療機器の取り扱いや薬剤投与など多岐にわたる治療に対する知識と病態理解、緊急時の対応能力が必要不可欠です。ICUに入室される患者さんの多くは、人工呼吸器を装着し鎮静剤が投与されており、自分で声を出して思いを伝えることが難しい状態です。ICUの看護師は、新生児をはじめとする患者さんの声にならない声を全身観察とあわせて、モニタや医療機器の数字の変化から読み取っています。PICU開設にあたり、専門的な知識を持ち重症度の高い患者さんやそのご家族に寄り添いながら看護実践できる仲間が増えて、一緒に看護できることを期待しています。

 

 

斉藤 仁志

北海道大学病院集中治療部副部長・講師(麻酔科)

北海道大学病院集中治療部は、道内の最重症患者を治療する最後の砦としての役割を果たしています。小児領域も重要な分野の1つであることから、昨年度から小児科の先生方を受け入れ、共に重症患者の治療を続けています。特に小児についてはその高い専門性を大いに発揮して頂き、集中治療部全体の臨床レベルも格段に向上したと実感しています。一方で、集中治療は科学技術の進歩と歩みを共にする比較的新しい医学分野であること、そして学ぶべきことが広範囲に及び、医療者の教育に時間がかかることも特徴で、全国的に人材が不足しています。どれほど良い医療機器があっても、どれほど医師が頑張っても、それだけでは集中治療は成立しません。看護師を含めた医療者の育成が急務です。これから生まれてくる子供たちが、本来受けられる治療を受けられずに命を落とす。そんな悲しい未来が訪れないよう、皆様からも暖かいご支援を頂ければと願っております。

 

 

税制優遇のご案内

 

北海道大学へのご寄附については、確定申告を行うことにより、税制上の優遇措置が受けられます。

※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。

 

寄附金領収証の発行日とお手元に郵送される予定月と注意事項

寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が北海道大学に入金された日付(2023年10月の日付)で発行いたします。領収書は2023年11月末までに送付します。そのため、2023年の確定申告で申告をお願いいたします。北海道大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。

●寄附金領収書の発行について

寄附をされた方には、後日「寄附金領収書」を送付致します。

※寄附金領収書の宛先は、基本的にギフトのお届け先にご登録のご住所・お名前となります。

※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

 

※確定申告の際は、ご本名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収証明書が必要となりますので、ご注意ください。

 

個人からのご寄附について

○所得税の優遇措置(所得税法第78条第2項第2号)

寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。
寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額

(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です。)

 

○個人住民税(県民税・市町村税)の優遇措置

北海道大学を寄附金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、翌年の個人住民税が軽減されます。都道府県・市町村により取扱いが異なりますので、お住まいの都道府県・市町村にお問合せ願います。

 

法人からのご寄附について

○法人の場合(法人税法第37条第3項第2号)

寄附金の全額を損金算入することができます。

 

※税制上の優遇措置についてのご質問がある方、またご寄附をご希望される方で当サイトによる操作が困難な方は、下記のお問い合わせ先までご連絡下さい。

 

北海道大学社会共創部広報課 卒業生・基金室

Email:kikincf*jimu.hokudai.ac.jp

*[アットマーク]を@に変えてご連絡ください。
TEL:011-706-2028

 

ご留意事項

▽ご寄附の前に、利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/others/terms_of_service/)を必ずご一読ください。

▽第一目標金額達成後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

▽ご寄附完了後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。
▽ご寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

▽ご寄附に関するご質問はこちらをご覧ください。

▽ご寄附確定後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄附時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄附時に入力いただいた宛名と住所にギフトをお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

▽本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix )の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

▽ページ内の画像、写真はすべて、特別な許諾をいただいております。無断転用はお控えください。

 

 


目標金額達成の御礼
第二目標に向けて応援をお願い致します

200名を超える多くの方々からのご寄付により、開始からわずか3日で目標金額の700万円を達成することができました。これからの小児医療へのあたたかな応援、本当にありがとうございます。

 

当初の目標として、小児集中治療室PICUの設立に向けて最低限12名の育成を掲げておりました。しかし実際には看護師を含めたさらに多くの人材と、年々アップデートされる小児科領域での専門性をより高めていく取り組みが必要不可欠となります。

 

そこで、次なる目標を1,800万円とさせていただき、認定看護師(クリティカルケア、小児救急など)、専門看護師(急性・重症患者看護専門看護師)育成、看護師自己学習支援を目的としたeラーニングツール導入、PICU開設準備としてPICU他施設見学のための必要資金のための寄付を募らせていただきたく存じます。第二目標(ネクストゴール)詳細はこちらをご覧いただけますと幸いです。

 

 

ここから8月末まで引き続き寄付募集は続きます。ご期待を寄せていただいている皆様に恩返しできるよう、誠心誠意、更に力を込めて取り組んで参ります。

 

私たちがPICUで徹底した小児医療体制を整えることで、地域に根ざし信頼される小児科医が、適材適所で専門性を突き詰めその力を発揮し、子どもたち、ご家族が望む医療を提供できるよう、北海道小児医療に貢献していく所存です。

 

引き続き、あたたかいご寄付・応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2023年7月28日追記

北海道大学 小児科一同

 

プロジェクト実行責任者:
北海道大学大学院医学研究院 生殖・発達医学分野 小児科学教室/北海道大学病院小児科 教授 真部淳
プロジェクト実施完了日:
2030年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

北海道大学大学院医学研究院 生殖・発達医学分野 小児科学教室が、セミナー(1回あたり3千〜1万円)、研修会(1回あたり5千〜4万円)、学術集会参加費用(1回あたり2万円)、交通費(1回あたり5万円程度)、書籍(1冊あたり5千〜2万円)の購入などがかかります。これらに対して、1人あたり2〜3年間で約50万円、合計12人の育成を想定(2023年時点での試算)。 その他、PICUのために必要な院内急変対応時に使用する医療器具(喉頭鏡、気管吸引器具など)の購入、及びクラウドファンディング手数料も含まれます。

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北海道大学大学院医学研究院 小児科 教授

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ギフト

5,000+システム利用料


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5,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
295人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

10,000+システム利用料


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10,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
329人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

10,000+システム利用料


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10,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

30,000+システム利用料


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30,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
88人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

30,000+システム利用料


alt

30,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

50,000+システム利用料


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50,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
56人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

50,000+システム利用料


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50,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

100,000+システム利用料


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100,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
31人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

100,000+システム利用料


alt

100,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
13人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

300,000+システム利用料


alt

300,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

300,000+システム利用料


alt

300,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

500,000+システム利用料


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500,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

500,000+システム利用料


alt

500,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

1,000,000+システム利用料


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1,000,000円|寄附コース【個人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

1,000,000+システム利用料


alt

1,000,000円|寄附コース【法人向け】

<返礼内容>
・お礼のメール
・北海道大学大学院医学研究院生殖・発達医学分野 小児科学教室のHPへお名前の掲載(ご希望制)

上記に加えて、以下の謝意をお送りいたします。
<北大フロンティア基金からのギフト>
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

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北海道大学大学院医学研究院 小児科 教授

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