プロジェクト概要

今なお愚行が続く21世紀。

「このままではいけない!」と思っている人たちの力を結集して『百年の愚行』の続編を新たに出版したいと思います。

 

みなさんはじめまして。一般社団法人Think the Earth理事の上田壮一です。一般社団法人Think the Earthは、様々なコミュニケーションを通じて環境や社会問題について考え、行動するためのきっかけづくりを続けているNPOです。2002年に写真集『百年の愚行』を出版しました。

 

Think the Earth

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY

 

私たちが『百年の愚行』を発行してから10年以上が経過しました。この間、「9.11」と「3.11」に挟まれるように、様々な事件や事象が起こりました。かつてないほど増え続ける人口、それと対に進行する大量消費型の社会、一向になくなる気配のない地域紛争や差別、広がる格差……。続編の企画は2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に考え始めました。とくに原発事故は、欲望ばかりを追求する人間の愚行の果てに起きたことでしょう。

 残念ながら「愚行」はいまだに続いています。21世紀になって顕在化した「テロリズム」、「エネルギー」、「メディア」など、前作では扱いきれなかったテーマを補完し、あらためて地球と人類の未来へ警鐘を鳴らすことを目的として、続編を世に問うことに挑戦します。

 

この出版プロジェクトを「未来をなんとかしたい」という思いに共感いただけるみなさんの力をお借りし、実現したいと考えています。

 


(編集会議の様子。左からアートディレクタ−佐藤直樹さん、編集ディレクター小崎哲哉さん、Think the Earth 上田壮一)

 

写真集『百年の愚行』とは?

 

『百年の愚行』という写真集をご存知でしょうか?20世紀に人類が犯した愚行を、「大気」、「森林」、「戦争」、「難民」など10の章に分け、100枚の写真と、今は亡きクロード・レヴィ=ストロース教授や芥川賞をはじめ数々の文学賞を受賞した池澤夏樹氏ら5人の寄稿家による特別エッセイ、そして10本のコラムで構成した写真集です。選んだ写真は、酸性雨によって奇形化した魚、湾岸戦争で燃える油田、エイズに感染した少年など………中には目を背けたくなるような写真もあります。けれど私たちはむしろ過ちを直視することで、21世紀を生きていくためにどのような選択をすべきか、多くの人に考えてほしいと願い、この書籍を発行しました。(2002年東京ADC賞、2003年ニューヨークADC賞)

 

『百年の愚行』より:収穫量が多すぎて投棄されたトマト(©Ecoscene/Corbis japan)

 

『百年の愚行』より:アフガン難民(©David&Peter Turnley/Corbis Japan)

 

 

『百年の愚行』普及版

 

◯新しい「百年の愚行」

 

既に何度か行っている編集会議では、書籍の考え方は同じでも、今の時代にふさわしい表現の模索をはじめています。たとえば寄稿者は、この時代の賢人と呼ぶにふさわしい方に前作よりも長文での寄稿を依頼する予定です。賢人たちに聞きたいことは「愚行を回避するための具体的な方策、提案」です。

 

 本書において重要な要素である写真についても、こだわりたいと考えています。今や誰もがデジカメで写真を撮り、瞬時に共有できるようになっただけでなく、人工衛星から写した写真まで一般の人が手に入れられる時代になりました。一つの事件や事象に、多くの視線が注がれているという意識はもはや当たり前になりました。こうした今の時代のメディア環境を考慮した編集にしたいと思っています。

 

NPOによる出版活動は、単に本を作ってメッセージを届けるという仕事ではありません。本をきっかけに、読者一人一人の物語がスタートすることを期待しています。

ここで改めて、『百年の愚行』編集ディレクターの小崎哲哉さん、アートディレクターの佐藤直樹さん、そしてThink the Earthの理事長である水野誠一から、この書籍を作る想いを語ってもらいました。

 

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人類が生き延びるために

 

 21世紀最初の年に「9.11」という大事件が起こった。その翌年、僕たちは『百年の愚行』を刊行し、人類が20世紀に犯した愚行を振り返ってみた。しかし、その後も戦争やテロは頻発し、未知の伝染病が流行し、貧富の差は拡大する一方である。そして2011年、日本は未曾有の大地震と津波に襲われ、「絶対安全」と謳われていた原子力発電所でメルトダウンが発生した。

 地震と津波は天災だが、原発事故は人災だ。世界有数の地震列島に原発を設置すること自体、速度と効率を追求してグローバル資本主義にまで行き着いた、際限のない欲望による愚行の極みである。本気でブレーキを踏まないと、人類はこれまでに築き上げてきたすべてを失いかねない。文明も、文化も、生活も、何もかも。

 もう遅すぎると言う人もいるけれど、あきらめたくはない。続編では、現代の賢人たちに寄稿を請う。生き延びるためにはどうしたらよいか、読者の方々とともに考えたい。

 

編集ディレクター 小崎哲哉

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21世紀に先送りされた問題の前で

 

20世紀の終わりが見え始め、来るべき21世紀の現実が予感され始めた頃、つまり10年とちょっとばかり前に、僕らは『百年の愚行』の制作を計画し、実行に移しました。こんな「愚行」はひとつの世紀で終わらせるべきだと思い、そのような「現実」を直視することから、それは可能になるはずだと考えていました。ところが「愚行」が消え去る気配はありませんでした。ということは『百年の愚行』はいまだ成功していないプロジェクトであると言えます。いくつもの賞を受けましたがそれらも無意味であったと言うべきでしょう。少なくとも今のところは。
 このまま終わらせていいはずがないとずっとそう考えてきました。成功からほど遠い結果しか残せていないのですから、途上のプロジェクトと言う他ないのです。今こそあらゆる知性と感性を総動員すべき時であると思います。

 

アートディレクター 佐藤直樹

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愚行の連鎖は止まるか?

 

私たちが2001年に出版事業の第一弾として出した『百年の愚行』という一冊の本が、これほどのロングセラーになるとは思わなかった。そしていくつかの賞をいただき、いくつかの言語に翻訳された。20世紀は科学や技術という近代文明がめざましい勢いで進歩した100年間だったが、同時に文化が崩壊し、環境の悪化、資源の蕩尽、大量破壊兵器の開発、原発事故など多くの矛盾を生んだ100年でもあった。それを解決したいという願いを、多くの記録写真に籠めて出したのがこの本だったのだ。それから10数年、果たしてこの本の願いは叶ったのか? いつまでも止まぬ紛争や、再び繰り返された原発事故を見ていると、どうもそうとは思えない。私たちは、今再び、これまでとこれからを検証するために『続・百年の愚行』を上梓することにした。いつの日か「愚行の連鎖」を止めることができるのかと問いかけながら。

 

Think the Earth理事長 水野誠一———————————————————————————————————

 

本プロジェクトに共感頂けるみなさまと一緒に、書籍発行を実現させたいと思います。ご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

 

(左から佐藤さん、小崎さん、上田)

(写真 編集部)

 

【支援金の使用用途について】

 

『続・百年の愚行(仮)』は2014年に初版5,000部発行を目指しています。

皆様からいただいた支援金は、書籍の出版に関わる原稿料、写真使用料、印刷費などに充てさせていただきます。また、本書の印税の一部は一般社団法人Think the Earthが運営する東北復興のための「忘れない基金」に使用する予定です。

 

【引換券について】

 

①編集長からのサンクスカード(お礼のお手紙をお届けします)

②完成した書籍(書店での発売日より前にお届けします)

③編集部からのニュースレター(書籍の制作が始まったらその途上経過を編集日記としてお届けし、本がどのように作られていくのか、メールお伝えしていきます)

④百年の愚行のピクトグラムがデザインされた、オリジナルしおり

⑤Think the Earthの出版物(選択可)

⑥書籍にお名前を記載させていただきます。

⑦限定部数のみ出版された『百年の愚行』大判(定価18,900円)

(『百年の愚行』大判)

1000部限定で印刷された『百年の愚行』オリジナル複写版。A3判・上製本・ケースつき(残りわずかのため、人数制限しております)

 

⑧少部数限定で特別な装丁を施した『百年の愚行2(仮)特装版』をお送りします。

 

⑨日本国内であればどこでも一日だけ、Think the Earthの上田壮一、もしくは編集ディレクターの小崎哲哉が、書籍を題材にした講演やワークショップを行います。(※会場確保はお願いします。告知・集客はThink the Earthのメールニュース等でもサポートします)

 

【編集メンバーの紹介】

 

小崎哲哉(編集ディレクター)

1955年、東京生まれ。ウェブマガジン『REALTOKYO』及び『REALKYOTO』発行人兼編集長。カルチャー雑誌『03 TOKYO Calling』副編集長、インターネットエキスポ日本テーマ館『Sensorium』エディトリアルディレクター、アート雑誌『ART iT』創刊編集長などを務め、CD-ROMブック『マルチメディア歌舞伎』や、写真集『百年の愚行』などを企画編集した。京都造形芸術大学客員研究員、同志社大学講師。あいちトリエンナーレ2013の舞台芸術統括プロデューサーも務める。

 

佐藤直樹(アートディレクタ−)

1961年、東京生まれ。90年代に米国『WIRED』編集部へのプレゼンテーションを経て日本版のデザインとアートディレクションに従事。その後、アジール・デザイン(現「株式会社アジール」)を立ち上げ、多方面に渡るデザインとアート
ディレクションを展開する。最近は挿絵・挿画等の仕事も。多摩美術大学准教授、美學校「絵と美と画と術」講師、アーツ千代田3331デザインディレクター。東京タイプディレクターズクラブ会員


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