ジャマイカ教育変革。訪問型の塾で子ども達に逆転のチャンスを!

支援総額

2,556,000

目標金額 1,600,000円

支援者
166人
募集終了日
2020年5月29日

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プロジェクト本文

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【2020年5月4日追記:ネクストゴール達成!最終日までチャレンジは続きます。】
 
お陰様で、第一目標に続き第二目標を達成することができました。訪問型の塾の立ち上げと、2倍の子どもたちに働きかけていくことができるようになりますした。(ネクストゴールの使途はこちらから)

今後、最終日までいただいたご支援は、訪問型の塾の継続運営のために大切に使わせていただきます。 どうか最終日まで、変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます!


 

生まれた環境で十分な教育が行き届かずに、人生が決まってしまう現状を目の当たりにした地、ジャマイカ。

 

ジャマイカの公立学校に通っていても、今の子どもたちの状況に合った教育はそこにはない。小学校6年生でも足し算・引き算につまづいている子どもたちも少なくありません。それでも、彼らの人生を大きく左右する全国統一試験は、小学校6年生になると容赦無くやってきます。その難易度はかなり高く、学校外のサポートを受けられない子どもたちにとっては大きな壁になっています。

 

十分な教育が受けられない子どもたちにも、逆転のチャンスを!

 

私が子どもたちのいる学校へ行って教える「訪問型の塾」を始めます。どんな家に生まれても、「四則計算は正しくできる」というレベルまでジャマイカの学校の算数・数学教育のレベルを上げていきます。

 

10年、20年かかることかもしれない。それでも、ジャマイカに身を置いている私にできることがあるのであれば、全力で挑戦したい。その想いで、プロジェクトを開始します!

 

 

 

どんなに学びたくても、その機会に手が届かない子どもたち。

 

ジャマイカで教育関係の活動をしている古田優太郎です。私は大学卒業後日本の中学校で数学を教えていましたが、「学校の中しか知らない私が教員になっていいんだろうか」という疑問を持っていました。

 

子どもたちと接する中で、もっと様々な経験を積んでまずは一人の人間として成長したいと思うようになり、青年海外協力隊に参加。派遣されたジャマイカでは、教育のレベルの違いに衝撃を受けました。

 

学びたい意欲があっても、学校や家庭の事情で正しい教育を受けることができず、人生の選択肢が狭まれている子どもたちを目の当たりにしてきました。そういった現状を見て、「助けを必要としている子どもたちがいることを知りながら日本に帰ることはできない」と思い、任期の2年間が終わった後も、ジャマイカに残って活動を続けていくことを決め、今に至ります。

 

古田 優太郎:日本の中学校教師から青年海外協力隊でジャマイカへ。その後ジャマイカの教育省を経て、今ジャマイカの教育改革へ。

 

 

「足し算ができなくて取り残される6年生」と、「人生を決める一大試験」

 

青年海外協力隊として初めてジャマイカの学校を訪れた時、まず一番驚いたのは子どもたちの足し算のやり方でした。

 

胸に手を当て、指を一本ずつ立てて数えながら足し算をする6年生の子。ジャマイカではこれが至って普通の光景でした。

 

足し算をするジャマイカの子どもたち

 

これが2桁の計算になると、もっと大変です。21+35の計算をするために21個と35個の丸を書き、全ての丸を一生懸命に数え直す子どももいました。それでも答えがちゃんと出ればよい方で、小学校5、6年生になっても正しく足し算引き算ができない子どもたちがたくさんいることを知りました。

 

ジャマイカの公立学校では、先生自身も教える内容を正しく理解していない現状があります。それにより多くの子どもたちが算数・数学に対して苦手意識をもつようになります。現在の教育システムが教師や教育の質を下げ、子どもたちの勉強の意欲低下にも繋がる。その負の連鎖を断ち切るためのアクションが必要です。

 

そして同時に、そういった子どもたちは家庭でもサポートを受けられていないということが見えてきました。家庭で親に教えてもらう機会も無く、学校では個別のサポートなどは受けられないため、完全に授業から取り残されている子どもたちが少なくありませんでした。

 

そのような中で、ジャマイカでは小学校6年生の時に非常に重要な全国統一試験があります。その結果によって、高校卒業までの進路が決まるため、彼らの人生を大きく左右するものなのです。


そのテストの難易度は高く、現在の教育システムに見合ったものとは言えません。裕福な家庭の子どもたちは塾やエクストラクラスに行って試験対策を受けます。しかし、家庭でのサポートが受けられていない子どもは、学校で受ける教育が全て。それだけで、良い点数を取ることは容易ではないのです。

 

意欲があったとしても、まず最低限の基本的な計算能力も身についていない子どもたちが自分でチャンスを掴むのはとても困難なこと。

 

こういった現状を見て、どんな家に生まれても、例え家庭でサポートを受けられなかったとしても、意欲さえあれば逆転できる環境を作ってあげたいという思いがこみ上げてきました。

 

 

そのためには、「学校に通っていれば最低限の知識や基礎計算能力を身につけられるところまで学校教育のレベルを引き上げていく」必要があると考えました。


それは、私の隊員時代の夢でもあり、これからも関わり続けて達成させたい目標です。

 

 

教育省で実感した教育変革への壁

 

青年海外隊員として任期を終え、再びジャマイカに戻ってきてからは、教育省でMath Coachと呼ばれる役職で教員の指導や支援をする仕事をしていました。


教育省に入ろうと思ったのは、学校教育を変えていくためには内部から変化を作っていく必要があると、その当時は考えていたからでした。

 

しかし、現実は甘くなく、既に組織として方向性が決まっている中で、それに従いながら教育方針の変化を作っていくことはとても困難でした。

 

例えば、ジャマイカの小学校1年生のカリキュラムでは足し算引き算はサラっと指導して終わり、多くの子どもたちが理解していないのにも関わらず授業を進めなければいけません。私は、この一番重要な時期に正しく数の概念を理解させられていないことが本質的な問題であり、後々の数学力の低さにつながっているのではないか、と考えていました。

 

そのような現実の中でもどかしく感じていた私は、独自で子どもたちへ算数の指導を始めました。まず数の大きさを学ぶための10玉そろばんや足し算引き算のためのブロック教材を作成して指導をしました。この指導後に基本的な計算テストを行ったところ、指導を行っていない生徒に比べ2倍以上の点数を収めることができました。

 

ボランティアで始めた数学教室。数の大きさを学ぶための「10玉そろばん」や「足し算、引き算を理解するためのブロック教材」を作成。

 

しかし、現在採用されているジャマイカのカリキュラムに沿って指導をするには、このような「本当に大切な指導」に時間をかけることができないのです。

 

大切だけれども、ジャマイカで目を向けられていない部分をフォローし実行するためには、自由度と柔軟性の高いやり方で正しい支援をする必要があると考えました。そして、その手段として取り組みを始めているのが、「訪問型の学習塾」です。

 

 

 

訪問型の学習塾として子どもたちを支援し、学校教育を変えていく。

 

訪問型の塾で子どもたちの元へ

 

今回、みなさまのご支援をいただき、ジャマイカで継続的に支援を行っていくための学習塾を作ります。学習塾と言っても日本のように場所を構えて生徒を迎え入れる形ではなく、学校に出向いて授業をする「訪問型」の活動をメインとして行っていきます。

ジャマイカでは治安や移動手段の面から、子どもたちが塾まで移動することも容易ではないため、移動式の方法を取りこちらから学校に出向いて指導を行うことで、より多くの子どもたちに対して指導を行うことができるようになります。

 

現地には、私が協力隊員時代から関わりのある学校があることや、他の活動を行う日本人の先輩方がパイプを作ってくださっていることもあり、支援を届けることができる環境もすでに整っています。

 

 

この活動の中では、子どもたちへの算数指導の支援に加えて、教員への教材や指導方法の共有等の支援も同時に行っていきます。

 

また、目の前の子どもたちに教えて終わるだけでなく、学校教育そのものに影響を与えていくために、教育省で働いた経験と人脈を活かして、活動の中で得た知見を教育省のオフィサーにプレゼンテーションしていきます。

 

活動の中で得た知見を共有することで、その効果を実感してもらい、教育省の人たちを通してジャマイカの学校教育に反映されていくような流れを作っていきたいと思っています。

 

▼ジャマイカ教育変革への道

・ジャマイカの子どもたちの基礎計算力を上げる。

・ジャマイカの教員の数学指導力を上げる。

・ジャマイカの子どもたちが正しく学べる教材や指導法を作り実証していく。

・教育省に成果を実感してもらい、ジャマイカの学校教育に反映されていくような流れを作る。

 

 

 

 

単発の支援で終わらない仕組みづくりを

 

5年、10年、20年とこの課題に向き合い活動を続けるためには、ご支援を使い切ったら終わってしまうようでは成り立ちません。この地で活動が継続的に続いていく仕組みづくりが必要なのです。

 

そこで、公立学校への活動に加えて中流以上の家庭に向けて、有料でIT・プログラミング教育を行っていくことを企画し動き出しています。

 

今現在も、私は現地の訪問型のプログラミング教育の会社に所属して教えているのですが、子どもたちや保護者からの需要というのを強く感じています。というのも、現在のジャマイカではプログラミング教育を受ける環境や機会が非常に乏しく、勉強してみたいという思いはあってもその機会がない生徒がたくさんいます。こちらの活動の方でも、学びたい意志をもっている子どもたちに対して貴重な支援を届けていくことができると思っています。


「有料のIT・プログラミング教育」で経営の基盤を固め、「十分な教育が行き届かない子どもたちへの訪問型数学塾」を継続的に続けていく。皆さんのご支援は、その両輪を回していくための土台づくりとして大切に使わせていただきます。

 


▲塾に参加する費用は無償。中流以上家庭に向けたIT・プログラミング教育を有償とし「機会の分配」を。
 


 

 

感謝と決意の出発。

これから先、10年、20年とジャマイカの子どもたちに必要な教育を届け続ける。

 

4年前、ボランティアとしてジャマイカに初めて来た時は、力になりたい思いはあるものの自分に何ができるのか、右も左も分かりませんでした。

 

「自分がやっていることが合っているのか、意味があるのか」そんな思いを抱えつつも、様々な人と出会い、学び助けられて、ようやく自分のできることが形づくられてきました。

 

一緒に悩んだボランティアのみんなや、いつも支えてくださっているJICA関係の方、ジャマイカで出会った人たち、日本から応援してくれる友人・家族、SNSで応援の言葉を送ってくれる人たち、そういった方々との出会いがあり、今の自分があると思っています。

 

このプロジェクトは、私にとってはかなり大きな挑戦です。そして、お恥ずかしながら僕一人の力だけでは始めることができません。

 

これから先、10年、20年とジャマイカの子どもたちを支援し続けることができる学習塾を作るために、皆さまの思いのこもったご支援を私に託していただけないでしょうか。いただいた応援を励みに、この大きな挑戦の第一歩目を踏み出したいと思います。

 

十分に教育が受けることができない子どもたちが、逆転するチャンスを手に入れるための塾。みなさんのご支援で、私は子どもたちの元へ飛び込み、仕組みづくりへとつなげていきます。

 

今後も、塾のその後の状況などをご報告させていただきます。私はジャマイカで、みなさまはそれぞれの場所で、今後も子どもたちを見守り、一緒にジャマイカの教育改革の一歩を推し進めていきたいです!どうかご支援をよろしくお願いいたします!

 

 

 

皆さんのご支援の使い道

 

訪問型の塾の立ち上げにかかる以下の費用に大切に使わせていただきます。

 

■ 教室使用料
■ 学校訪問交通費
■ 人件費 
■ プロジェクター等授業用機材
■ パソコン
■ プログラミング教材

■ そのほか諸経費
■ READYFORサービス手数料

 

 

▼ 「ジャマイカの教育改革のため、学習塾開校に挑む!」
*現地での活動の様子をより具体的にイメージできると思いますので、ぜひご覧いただければと思います。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

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プロフィール

青年海外協力隊としてジャマイカで数学教育改善の為に活動後、現地に残り教育省で勤務。現在は学習塾としてジャマイカの子どもたちのために活動中

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リターン

3,000


【お気持ちコース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

【お気持ちコース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

■ サンクスメール

支援者
57人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年6月

10,000


【1万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

【1万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)

■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)

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■ サンクスメール

支援者
61人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

10,000


【ジャマイカから産地直送】ブルーマウンテンコーヒーをお楽しみください

【ジャマイカから産地直送】ブルーマウンテンコーヒーをお楽しみください

■ 産地直送の100%ブルーマウンテンコーヒー(4oz) :粉or豆

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■ サンクスメール

■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)

■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)

ーーー
※複数口でのご支援も可能です。
(他のコースでも複数口の選択も可能です。また、本コースとの組み合わせ選択もいただけます。)

支援者
23人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

30,000


【3万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

【3万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

■ 報告レポートとサンクスムービーのエンドロールにお名前掲載(希望者のみ)

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■ サンクスメール

■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)

■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

50,000


【古田優太郎が現地でおもてなし】

【古田優太郎が現地でおもてなし】

■ 現地でおもてなしコース(6時間)

*時期や内容は要相談 
*有効期限1年

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■ サンクスメール

■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)

■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)

■ 報告レポートとサンクスムービーのエンドロールにお名前掲載(希望者のみ)

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

50,000


【5万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

【5万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

3万円と同様の内容です。リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

■ サンクスメール

■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)

■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)

■ 報告レポートとサンクスムービーのエンドロールにお名前掲載(希望者のみ)

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

100,000


【全力応援コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

【全力応援コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます

3万円と同様の内容です。リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。

■ サンクスメール

■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)

■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)

■ 報告レポートとサンクスムービーのエンドロールにお名前掲載(希望者のみ)

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

プロフィール

青年海外協力隊としてジャマイカで数学教育改善の為に活動後、現地に残り教育省で勤務。現在は学習塾としてジャマイカの子どもたちのために活動中

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