プロジェクト終了報告

2018年08月30日

第16回日本・イスラエル・パレスチナ学生会議 終了のご報告

 

【プロジェクト終了のご報告】

 

 84~820日に無事、第16回日本・イスラエル・パレスチナ学生会議を開催することが出来ました。今年は参加を希望していた1名が事情により参加できなくなったため、11名のイスラエル人・パレスチナ人参加者を招へいし、会議が行われました。

 

 参加者たちの渡航費の負担は非常に大きなものとなっていましたので、皆様からのご支援のおかげで、会議が円滑に行われることが可能となりました。運営メンバー一同、心より厚くお礼申し上げます。

 

宮島での集合写真

 

【今年度学生会議の概要】

 第16回日本・イスラエル・パレスチナ学生会議は、イスラエル人・パレスチナ人参加者11名、日本人参加者11名、日本人オーガナイザー6名の計28名で行われました。

 本プロジェクトは、JICA、外務省の後援の下、平和中島財団様、双日国際交流基金様、三菱UFJ国際財団様、一般財団法人  西南一粒の麦基金様に協賛を頂きました。

 

 以下より、プログラムの内容を日程別にご報告いたします。

 

 84日~8日には、参加するイスラエル人・パレスチナ人学生を空港で迎えた後、広島県神石郡神石高原町ながの村に移動し、アイスブレイキングとして共同生活を送りました。参加したイスラエル人、パレスチナ人、日本人がより親しくなれるよう、自己紹介をはじめ、日本人参加者が日本の文化・教育について発表を行ったり、ハイキングや花火、映画鑑賞などのイベントを企画したりしました。

 

 また、広島平和祈念式典の様子をテレビで見ることができ、黙祷を行い、宣言やスピーチの内容を英語で伝え、その内容に関して話したりもして、広島市内でのより充実したディスカッションに向けて、充実した準備の時間となりました。

 

ひとりひとりが1分間の自己紹介を行ってオリエンテーションがスタートしました

 

共に料理の準備も行います

 

花火を楽しむ参加者たち

 

 88日~16日には、広島県広島市三滝少年自然の家に滞在し、5日間ディスカッションの日程を設けました。

 

 ディスカッションの一つのゴールとして、参加者の体験・意見を木の構成部分になぞらえて、現状()とその原因()を共有し、個人が起こせる行動()とその社会的影響()が、理想的な社会()へ向かって成長していくような、「平和の木」の作成を行いました。

 

 平和の木の作成への過程として、参加者自身の経験や想いを共有しながら、「教育とメディア」「エルサレムと首都」「国家安全保障」「日常生活とイスラエル・パレスチナ問題の関係」といったトピックについてディスカッションを行い、意見を共有しました。

 

ディスカッションの様子①

 

ディスカッションの様子②

 

 また、広島市内滞在期間中には、広島平和記念資料館の訪問や、被爆体験者である小倉桂子氏の講演を拝聴し、その感想を共有し、戦争・紛争に関する想い、相手国の人々をどのように考えるのか、また日本と現地との関わりについても議論しました。

 

広島平和記念資料館での様子

 

小倉桂子氏による講演

 

ディスカッション最後の日、平和の木が完成しました

 

 816日~20日には、東京へ移動し、19日のシンポジウムへ向けた準備時間を設け、東京都内観光やフェアウェルパーティーも行いました。

 

 シンポジウムでは、NHK国際部デスク 佐伯敏氏、JVCパレスチナ事業担当 並木麻衣氏をお招きして基調講演を行っていただいた後、イスラエル人・パレスチナ人にはパネルディスカッション形式で意見を述べてもらいました。その後、一般の日本人の方と参加学生の交流の時間も設け、同会議の主要な目的の一つである、日本での関心喚起にも取り組みました。

 

シンポジウムでの基調講演の様子

 

 総合的に、参加者の会議後アンケートから、アイスブレイキングの評判は良く、広島での体験も議論を深める印象的なものとなりました。「他地域に住む人々のことを学校教育では習わないため、メディアの情報に頼らなければならず、この会議のような直接会って話す機会は滅多になく、貴重な体験だ」と話す参加者もいて、個人の体験、想いや葛藤を話し合い、聞くことができたことに満足している参加者は多くいました。

 

 今年度の会議は、NHKに取り上げていただき、先日22日にBS1の「国際報道2018」で本会議の参加者に着目したドキュメンタリーが放映されました。

 参加者の中には、写真や映像に映ることで帰国した際に問題が生じる可能性があるという理由で、ネットに投稿される写真に映ることを望まない学生が少なくありませんでした。

 取材を受ける中で、より良い報道のため、より良いシーンを逃さないためにカメラで撮影が行われる一方で、放映されずとも、カメラを気にして参加者が発言を控える参加者もいたりして、そのような点からもイスラエル・パレスチナ問題の難しさを学び、どのように伝えることができるのかを深く考える機会ともなりました。

 

空港で到着後にインタビューを受ける参加者

 

 また、事前の予測、情報伝達や意思疎通の不足等に関して、運営の課題も見つかりました。

 参加者の意見を柔軟に聞き対応するよう心掛けていたものの、事前の準備や予測が不十分なために対応に追われたこともありました。また、シンポジウムにおいても、内容の構成や参加者の意見発表をより効果的なものにできたのではないかと感じ、自分たちの未熟さを痛感しました。

 

 多くの方からご支援いただいたにも関わらず、いくつかの点で至らぬ結果が生じてしまったことを深く反省しております。来年以降に向けて、今回の結果・反省すべき点に真摯に向き合い、より実りのある会議にできるよう、運営の見直しと日本での関心喚起に向けた活動に引き続き取り組んでまいります。

  

【収支報告について】

 皆様からご支援頂いた資金235,000円のうち、手数料を差し引いた191,854円は、全額イスラエル人・パレスチナ人参加者の渡航費のために使用させて頂きました。詳細の収支内訳は追ってお知らせいたします。

 

【リターンと今後について】

 リターンに関しましては、ご支援いただいた方への発送は完了していると認識しております。ご支援いただいた方には、終了報告と感謝のメッセージ及び収支報告を近日中に個別にご連絡いたします。何かご質問やご不明な点がございましたら、当団体までご連絡いただければと思います。(メールアドレス:jipsc.since2003@gmail.com)

 

 今後も、当団体は日本人への同問題の関心喚起に向けて報告を行って参ります。ご支援・ご協力いただいた想いを、プロジェクト終了と共に終わらせてしまうのではなく、今後の対話の環境の提供、より充実した議論、参加者との関わり方、シンポジウムでの洗練された発表、日本人との交流の場の創出に向けて、運営メンバー一同、より一層精進して活動してまいります。

 

 改めまして、ご支援・ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。

 今後とも、日本・イスラエル・パレスチナ学生会議をよろしくお願いいたします。

 

ながの村での集合写真