大本山誕生院｜謎多き鹿島鬼塚古墳（佐賀県指定史跡）を未来へ残したい

 

 

 

【総支援者数　216名（その他募金箱でのご支援）】3月25日時点
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｜興教大師覚鑁聖人ご誕生の地、新義真言宗大本山誕生院

 

ページをご覧いただきまして有難うございます。新義真言宗大本山誕生院執事（副住職）山口光玄と申します。

 

佐賀県鹿島市で618年の歴史を伝える当院は、真言宗や高野山を復興し、五輪塔（お墓）を普及され、学問のほとけとしてまつられている興教大師覚鑁聖人（こうぎょうだいしかくばんしょうにん）ご誕生の地に建てられたお寺です。

 

戦国時代に戦火によって荒廃し、それ以降長い間復興の努力が実らずにいましたが、1913年に13代藩主の鍋島直彬公（なおよし）と地元有志の手によって復興を完遂しました。以来、厄除け祈願、縁結び、安産や子授け祈願の聖地として信仰を集めています。

 

 

｜「鹿島鬼塚古墳」を知っていますか？

 

皆さまは、鹿島市に「鬼塚古墳」があることを知っていますか？

 

1977年(昭和52年)に佐賀県指定史跡に登録されたこの古墳は、実は当院の境内にあります。全国的にも珍しい中に入って見学ができる古墳として、近年その史跡的価値が再認識されていますが、まだまだ鹿島市民の方々でもそのことを知らない方も多いことと思います。

 

築造年代は7世紀ごろと言われ、誕生院よりもはるかに長い歴史を持つ「鹿島鬼塚古墳」。実は被葬者が誰なのか、未だ解明されていません。昭和9年に記された「鹿島誕生院復興史」には当院が進んで古墳を買い入れたと記されており、「実は当院で誕生された興教大師覚鑁聖人に関連のあるご先祖のお墓ではないか？」「この地に深い縁がある方ではないか？」とも言われる、謎多き古墳です。

 

この鹿島鬼塚古墳は全国的にも珍しく、一般の方でも気軽に中に入って見学することができます。近年ではここ鹿島市の観光資源としても注目いただき、観光バスツアーやウォーキングツアー、近隣の小学校のお子様、また外国の方など、さまざまな方にお越しいただくことも増えてまいりました。

 

 

 

 

 

｜プロジェクトのきっかけ

 

そんな「鹿島鬼塚古墳」は、近年立て続けに起こった異常気象による被害を何度も受けています。特に平成5年に直撃した強い台風によって、古墳の一部が崩れてしまったり、敷地内にあった桧や杉の木が倒木してしまったり、古墳の周囲を守るフェンスが壊れるなど、大きな被害を受けることになりました。

 

 

受けた被害のうち、倒木はすぐに片付けられましたが、いまだに取り組めていない修繕がいくつかあります。フェンス修復や外周石積みはそのうちの一つです。

 

古墳周辺をぐるっと囲むフェンスは、平成5年の台風の被害を受けた箇所のうち、3分の2もの範囲が今も壊れたままになっており、代用品の金網や鉄の棒で何とか穴をふさいでいる状態です。倒れる危険性もあり、近づくこともできない箇所もあります。

 

また外周の石積みは崩れたままの状態で放置され、隣の敷地にも迷惑をかけています。崩れたところからさらに小石などが転げ落ちるため、通行人の方に当たったり、転んだりする危険性も孕んでいます。今後再び大雨や強風に遭った際に、さらに被害が拡大する恐れもあるため、早急な改修が必要です。

 

 

実際、こうしたフェンスなどの周辺環境が整備されていないと、古墳内がイノシシやタヌキなどの野生動物の住み家になってしまったり、お子さんが無断で入って事故につながることなどが考えられます。

 

しかしながら全ての費用を誕生院で賄うことは難しく、この度鬼塚古墳周辺設備の修繕を目指して、クラウドファンディングに挑戦をすることと致しました。

 

 

 

 

｜「鹿島鬼塚古墳」保存の歩み

 

本来県や市の文化財として、自治体が管理すべきという指摘もある一方、未だ真意が不明にせよ、先人たちがさまざまな思いを持って買い入れ、守り抜いてきたこの場所を、私たちの手で次代に繋ぐ責務があると考えています。

 

誕生院では寺院運営のほか、長らくこの古墳の維持管理を担ってまいりました。私自身、幼少期には遊び場所としてよく訪れていた身近な存在ですが、誕生院と共に歴史を刻む貴重な史跡です。

 

「鹿島鬼塚古墳」の維持管理については、昭和52年に佐賀県の指定史跡に登録された時からしばらくは補助金の給付がありましたが、平成21年を機に主体が寺院（宗教法人）であることを背景にほとんどの補助金や助成金が断られ、誕生院がその経費を捻出してまいりました。

 

 

今回のプロジェクトのきっかけになったフェンスの修復に際しても、行政に幾度となく足を運び交渉を重ねましたが、「文化財はあくまでも古墳のみであり、周りのフェンスに関しては文化財対象外のため補助金は出せません」という回答をいただくなど、資金の確保に頭を抱えたことは数え切れません。

そんな中でもどうにかこの古墳を守るために、鹿島市の杉彫アーティスト 小森惠司さまのご協力を得てコラボした支援限定御朱印を制作したり、旅行会社やバス会社への営業活動やさまざまな団体へのご案内などに尽力し、たくさんの方々に知っていただくことで守るべき場所にしたいと考え、活動を続けてまいりました。

 

 

｜鹿島鬼塚保存会の発足、進み始めた改修

 

ある時、「"保存会"として団体を立ち上げた方が、行政の補助金が出やすいのではないか」というアドバイスをいただいたことをきっかけに、令和2年『鹿島鬼塚保存会』を発足いたしました。現在は私たち誕生院を中心に、地域の方々が保存会など15名ほどが属しており、助成金の確保活動、清掃作業、PR活動などに取り組んでいます。

 

保存会の発足をきっかけに鹿島市からは令和2年、『鹿島市観光振興事業奨励金』として100万円の補助金をいただくことが叶いました。その費用をもとに、私たちは古墳周辺の倒木の恐れがある木の伐採および剪定し、また念願だったフェンスの改修工事の一部を実施することができました。翌々年の令和4年には、再び40万円の補助金をいただくことで、説明看板の設置、フェンスの一部改修工事、令和3年の豪雨で壊れた古墳一部の改修工事を行うことができました。

 

 

しかしながら、大きな古墳を守るためのフェンスや、石積みの中には未だに被害を受けたままの部分も多く、その危険性を指摘する声も少なくありません。

 

少しづつ整備を進めてきたおかげで見学のお客様も増えていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてピタッと見学客も減り、古墳の管理費用を支えていた支援御朱印料の収入も減ってしまい通常の維持管理にも苦慮する日々が続いています。依然として古墳周辺の環境整備においては補助金をいただくことも難しく、今回クラウドファンディングを通じて広く皆様のお力をお借りしたいと考えました。

 

 

 

 

｜みんなで守る鬼塚古墳でありたい

 

佐賀県指定史跡である、鹿島鬼塚古墳。第一目標を達成し、フェンスと石積みの修繕が叶った暁には、最終目標として500万円を掲げ、鹿島市そして佐賀県の新たな観光地として公園化に取り組みたいと考えています。

 

鹿島市の新たな観光のスポットとして、多くの方々にお越しいただくために。
インバウンドの方々にも、歴史的な施設を体感し、日本文化を楽しんで帰っていただくために。
小学校、中学校、高校など学生の方々に見学や研修の場所としてご利用いただくために。
鹿島の新たな観光スポットとして、佐賀県や鹿島市の観光振興に貢献するために。
そして地域の方々にとっても憩いの場所として愛される場所になるために。

 

古墳そのものは史跡のため手を加えることはできませんが、その周辺を芝生にしたりテーブルや椅子を置くことで、誰もが訪れやすい場所へと成長させていきたいと考えています。

 

私たちは今回のクラウドファンディングを決して一回きりのご縁ではなく、支援してくださった方々と今後も繋がるきっかけにしたいと願っています。鬼塚古墳に関わるイベントのご紹介や、さまざまな形で鬼塚古墳を未来に繋ぐ仲間になっていただければ幸いです。

 

どうぞ皆様の温かいご支援をお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ご留意事項

 

●本プロジェクトでのご支援は税制控除の対象になりませんのでご注意ください。

●返礼品の各種企画について、修復工事の進捗状況や、天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・内容の変更等が生じる可能性がございます。万が一中止・延期・内容変更となった場合も、いただいたご支援金は返金いたしかねますので予めご了承ください。

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●第一目標金額達成後の返金・キャンセル・リターンの変更等は一切できませんので、ご承知の上ご支援ください。

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