支援総額
目標金額 900,000円
- 支援者
- 73人
- 募集終了日
- 2015年3月26日
七尾復興|能登半島地震で壊れた建物を修復し、再び醤油をつくりたい
#地域文化
- 現在
- 20,540,000円
- 支援者
- 1,300人
- 残り
- 12日
災害時等における避難行動要支援者等の笑顔を守るサポーター募集!
#医療・福祉
- 総計
- 4人
日本の地域を後世へ!自然と人に優しいコミュニティ|村人サポーター!
#地域文化
- 総計
- 0人
能登地震で倒壊した七尾・一本杉通りの名店「一本杉川嶋」を再建したい
#地域文化
- 現在
- 14,720,000円
- 支援者
- 251人
- 残り
- 56日
京都 西本願寺前の正面通を石畳(風)道路に作り変えたい!!
#地域文化
- 現在
- 6,095,000円
- 支援者
- 104人
- 残り
- 12日
青函トンネル記念館「竜飛斜坑線もぐら号」緊急修復プロジェクト
#地域文化
- 現在
- 5,615,000円
- 支援者
- 370人
- 残り
- 12日
大本山誕生院|謎多き鹿島鬼塚古墳(佐賀県指定史跡)を未来へ残したい
#地域文化
- 現在
- 3,535,000円
- 支援者
- 83人
- 残り
- 9日
プロジェクト本文
今年から始まった地あぶら生産による地域活性化プロジェクト!
はじめまして!岡山県真庭市で市役所に勤務しています金田保志と申します。私は、市内の樫邑(かしむら)地域に住んでいます。樫邑は、岡山県三大河川の一つ旭川の源流域にあたり、緑豊かで水のきれいな所です。古くから三椏(みつまた)栽培が盛んで、地域の特産として「樫西和紙」があります。その歴史は古く、欽明天皇時代(555年)に遡り、江戸時代は天領として栄え、樫西和紙の原料である三椏の白皮は、紙幣の原料としても使われていたそうです。地元の樫邑小学校(全校児童17名)では、樫西和紙の伝統を学ぶため、しじり体験や紙漉き体験を行っています。6年生は、自分で和紙を漉き、その和紙に学校長が手書きで卒業証書としてしたためます。子供たちは、世界に1枚しかない卒業証書を手に、巣立っていく素晴らしい伝統があります。
今年から地域の元気を取り戻すために始めた、菜の花栽培からの菜種油製造プロジェクト。必要な搾油機等の機材を工夫して揃え、地あぶらも無事搾油できたのですが、この12月に発生した火災ですべてを失ってしまいました。皆様のお力添えで、もう一度焼失してしまった機材を揃えたいと考えています。
(樫邑ののどかな風景)
私自身は、この地域に「婿殿」として迎え入れられました。地域の方々は人情に厚く、学校行事やお祭り、地区の各種活動等には積極的に参加される地域柄です。私がこの地域に入ったとき、「樫の木会」という任意の住民団体があり、この団体が主体となり、「上野(うえの)こうげ」という草原で、コスモスを咲かせ、みなで花を愛でる「コスモス祭り」を運営する活動を行っていて、それに勧誘され、地域の方と一緒に活動するようになりました。当初は老若男女、みなで楽しく活動をしていましたが、ボランティアによる奉仕作業であること、また、年齢層の高齢化のため、徐々に衰退しつつありました。
(上野こうげに咲くコスモス)
そんな先行きに危機感を抱いていたある時、地域のある古老から「昔はここで菜の花を栽培していたこともあるんじゃ」という話しを聞きました。
樫邑の自然豊かな環境を生かした地あぶら製造の始まり
古老の話しから、一筋のアイデアが。ここで菜の花を植え、菜種から油を搾るプロジェクトを樫邑でできないだろうか・・・
家の年寄りに話しを聞いてみると、昔は家で菜の花を栽培し、油にしてもらっていたとのこと。調べてみると、地域には搾油所が点在していて1960年代には全国に1500軒あった搾油所が、今では100軒以下。国産原料の食用油は全体の4%、菜種油に至っては0.04%しかないそうです。
地域地域にあった「あぶら」の文化。樫邑のあぶらができたらどんなに素敵なことだろうか。搾油機さえあれば、春に菜の花を愛で、そのあと菜種から油を搾油し、販売することで、ちょっとした地域のお小遣い稼ぎになるのではなかろうか。
市販の食用油は、原料は輸入品で、各精製過程で様々な化学薬品を使って安価な食用油を製造していると聞いたこともある。自分たちの手で丁寧に採種し、搾油し、瓶詰することで、安心安全な油として使っていただけるのではなかろうか。
油を買うお金が地域外から地域内に回るようになることで、地域が豊かになっていくのではなかろうか。そんな思いを樫の木会内で語り合い、できることからやってみよう!ということになりました。
決断すると動きは早いです。昨年10月、試験的に、上野こうげの1反ほどに菜種を播種しました。品種は「ナナシキブ」で、心疾患を引き起こしやすいとされるエルシン酸を含まない菜種です。今年4月に見事に開花、桜のピンクと菜の花の黄色、春の青空ととてもきれいな風景を醸し出してくれました。
(菜の花の黄色とサクラのピンクが上野こうげを彩ります)
肝心の搾油機は、ある助成金制度と会費、寄付金などで工面し、「電動スクリュー式搾油機」と種を投入する「大型じょうご」、搾油した油と不純物を分離する「沈殿器」、「ガラス瓶」などを揃えました。
6月に刈り入れ、脱穀や種の選別作業を経て、9月、お待ちかねの搾油をしました。菜種は焙煎をせず、生一番搾りの黄金色の菜種油です。搾油後、パンやアイスにかけて食べたり、天ぷらにして食べたり。やはり天ぷらが一番。揚げるときは、菜の花の香りが一面に充満しますが、天ぷら自体はさっぱりとして胸やけしない、素材の味がとても際立つ天ぷらになっていました。
(搾りたての菜種油で天ぷら試食会)
試験的に作付した1反で、採種量は約41.5kg、搾油量はおよそ7.55lでした。平均的な収量と比べるとかなり劣っていました。作付方法、刈取り方法、種の乾燥方法など、あらゆる原因が考えられ、今後の課題が見えてきたと同時に、「樫邑の菜種あぶら」という目に見える形になったことで、今後の活動がさらに楽しみになってきました。
(搾油機から出てくる黄金色の菜種あぶら)
搾油した菜種油を地域の祭りで販売したり、会員に還元したりして、みんなのやる気も倍増!
(地元のお祭りで販売)
希望に満ちた今年の10月、1反から大幅に面積を拡大し、およそ7~8反に播種しました。作付方法も昨年の反省を生かし、その後の管理も行いやすいように作付しました。さらに、今年の活動の成果として、地域外から協力してくれる方もあり、菜種油から始まった新たな動きがすくすく育ち始めている実感を感じていました。
(播種作業の直後)
突然襲ってくる不幸
そんな希望に燃えていた矢先、
12月5日午前3時、火災発生の防災無線が樫邑じゅうに響きわたります。
消防団員として出動して愕然・・・
燃えていたのは、今年購入したばかりの搾油機等一式を保管していた倉庫。そこは長い間空き屋となっていて、最近、地域の方が購入し、所有している倉庫だったのですが、空いているから自由に使っていいよ、というありがたい申し出を受け、甘えていました。
出火原因も分からず、落胆と怒りと・・・
わずか一年で、地域の希望をすべて失ってしまいました。
破壊前以上の創造へ
そんな落胆していた自分に、「クラウドファンディング」を紹介してくれた知人がいました。「破壊のあとには、必ず創造が待っているよ」と励ましてくれた人の言葉を思い出します。どうか、わずかでも構いません。樫邑を応援していただければ、嬉しいです。
そして、これを機会に、支援との引換に来年採れるであろう「樫邑の菜種あぶら」をぜひ味わっていただき、そこから今後の交流につながっていくと、破壊前以上の創造になるかと思います。皆様との出会いを楽しみに。なにとぞよろしくお願いします。
金田保志
引換券について
■3000円の支援でお渡しする引換券
【活動報告書(30%OFF購入優待券付)】
菜の花の栽培の様子から収穫、搾油、瓶詰までの作業の様子などを報告書という形でお届けします。個人的に3割引きで購入できる優待券をお付けします。
【樫西和紙のレター】
樫邑特産の樫西和紙のはがきです。
■10000円の支援でお渡しする引換券
3000円の引換券に加えて、
【樫邑の地あぶら(150g)】
皆様の支援で搾油機が手に入れば、来年の菜種の採りたて一番搾りをお届けします。写真は、今年搾った樫邑菜種あぶら400gです。
【樫西和紙「暮らしの小箱」】
樫西和紙をあつらえた小箱の中に、古代のお米(黒米)で作られたおかきを入れてお届けします。
■30000円の支援でお渡しする引換券
【活動報告書(30%OFF購入優待券付)】
【樫西和紙のレター】
【樫邑の地あぶら(400g)】
【樫西和紙「暮らしの小箱」】
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
蒜山醸造所 つちとみず 代表。 生き方を変えるべく、20年務めた公務員を早期退職し、農のある暮らしを基本に、野生酵母による長期熟成の自然派ビールをつくるため、ブルワリーの立ち上げに奔走中。
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リターン
3,000円
■活動報告書(30%off購入優待券付)
■樫西和紙のレター
- 支援者
- 32人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
3,000円の引換券に加えて、
■樫邑の地あぶら(150g)
■樫西和紙「暮らしの小箱」
- 支援者
- 38人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
■活動報告書(30%off購入優待券付)
■樫西和紙のレター
■樫邑の地あぶら(400g)
■樫西和紙「暮らしの小箱」
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
プロフィール
蒜山醸造所 つちとみず 代表。 生き方を変えるべく、20年務めた公務員を早期退職し、農のある暮らしを基本に、野生酵母による長期熟成の自然派ビールをつくるため、ブルワリーの立ち上げに奔走中。