プロジェクト概要

重要文化財「賀茂祢宜神主系図」のデータベースを拡張し、千年を超える歴史が詰まった系図を次世代に継承していきたい!

 

はじめまして。山本宗尚と申します。私は、一般財団法人賀茂県主同族会で理事を務めています。このたび、約5年をかけて4,000人を超える一族の名前と記載事項全てを翻刻(表計算ソフトに打ち込み)し、賀茂系図データベースを構築しました。2014年には公益財団法人図書館振興財団の助成金を受け、賀茂系図の全画像と全文検索システム(系図データベース)をweb公開いたしました。今回は、この系図データベースに、系図に記載されなかった諸役の任命記録などの新たな資料を追加して、データベースのアップデートを継続したいと思っています。

 

千年を超える歴史が詰まった系図を、次世代に継承しつつ利活用をはかるために、皆様の力をお貸しいただけないでしょうか?

 

 

 

賀茂一族の親子関係とその事跡を記した『賀茂祢宜神主系図』

国の重要文化財に指定されています。

 

私が所属する賀茂県主同族会は、明治維新まで代々賀茂別雷神社(上賀茂神社)に神職として奉仕してきた賀茂一族(旧社家)の末裔からなる会です。現在でも、毎年5月5日に行われる賀茂競馬(かもくらべうま)や、5月15日に行われる葵祭(賀茂祭)で騎手(乗尻、のりじり)や所役として奉仕を続けています。

 

また、我々賀茂一族の親子関係とその事跡を記した『賀茂祢宜神主系図』(賀茂系図)全十六巻を所蔵しています。古くは天長二年(825)卒去の男牀(おゆか)から、明治初年度までの記載があり、歴史上有名な賀茂神社の社家の系図がまとまって伝存していることは貴重であることから、国の重要文化財に指定されています。文化財であると同時に、我々の拠りどころでもあるこの系図を保存・伝承するために、公開を兼ねた虫干しや修理を実施しています。

 

 

 

現在まで約500年分のデータの完全復元が可能に。

データベースの作成は、摩滅・災害等から系図史料の保全につながります。

 

上賀茂神社に関連する文書は「賀茂別雷神社文書」(同社蔵、国指定重要文化財で約14,000点)をはじめ、全国各地の図書館・資料館などに豊富に残されています。これらを用いた研究が進められていますが、人物の特定は容易ではありません。系図の原本を閲覧する機会は年一度で、しかも中には縦約1m、長さ38mもある巻物を順に目で追う以外に方法はありませんでした。古文書には名乗(例えば、安房守など)の記載しかないことも多く、ここから人物を特定することは困難を極めていました。

 

(巻物を目で追う作業は困難をきわめます)

 

我々は、賀茂系図記載者の検索を容易にするために、系図画像のデジタル複写と翻刻を進め、系図データベースをweb公開しました。名前はもちろんのこと、役職名や受領名から検索して該当者を一瞬で見つけ出すと同時に、画像の該当部分の閲覧も可能となっています。

 

 

また、上賀茂神社で毎年5月1日および5月5日に催行される足汰式・賀茂競馬のうち、嘉永六年(1853)~文久二年(1862)の10年間の乗尻(騎手)および所役の名前をまとめた『足汰競馬会雑記』(馬の博物館/横浜市中区 所蔵)に高精度デジタル画像と全文検索機能を附して提供しています。乗尻名と賀茂系図の記載箇所を接続しており、原本と翻刻の重ね合わせや、左右に並べる機能も備えています。

 

 

今回は、この検索システムの維持と、さらなる資料公開を進めるために合わせて45万円の経費が必要です。例えば、私の調査によると、競馬の乗尻のリストは少なくとも天文十一年(1542)からのものが残されているので、いくつかの古文書や日記を組み合わせると、現在まで約500年分の完全復元が可能です。

 

本事業を通じて賀茂系図が広く一般に公開されることで、いつ・誰でも賀茂系図を閲覧できる機会を提供できるようになり、摩滅・災害等から系図史料の保全が可能となりました。また、解説や講演会を通じて賀茂系図に対する理解や関心を深めてもらうことができました。今後もこれらの活動が継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇引換券について◆◇◆◇◆◇

 

・サンクスメール

 

・賀茂系図データベースHPにお名前を掲載

 

・賀茂祢宜神主系図展観にご招待

2016年7月の第3日曜日に上賀茂神社で開催される賀茂祢宜神主系図展観にご招待いたします。

 

・賀茂競馬有料観覧席に無料ご招待

2016年5月5日に上賀茂神社で行われる賀茂競馬にご招待いたします(雨天決行)。

 

・解説本2冊の進呈
 『解説 賀茂縣主系図について』
 『賀茂神主補任史』


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