「日本軍慰安婦」の女性たちの体験や性暴力はどのように視覚化されえるのか?
 これはひとりのハルモニの経験から想像を膨らませ、より普遍的な物語へと昇華したフィクションだと作家は語っています。『コッハルモニ(花ハルモニ)』では、日本兵の顔は描かれず、代わりに慰安所の見取り図が克明に地図化され記録されており、私たちは確かな手がかりを基に無数の暴力を知ることになるのです。
 私は初めて絵本を見たとき、絵があまりにも美しいことに驚かされました。

 韓国の創作絵本のパイオニアであり、名実とも絵本作家の中心的存在であるクォン・ユンドクさんの『コッハルモニ』は大切な人に贈りたい一冊です。

 

北原恵(大阪大学大学院教授 )

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