もったいない!使われていない日本産羊毛を活用したい

支援総額
目標金額 1,100,000円
- 支援者
- 162人
- 募集終了日
- 2023年7月31日

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#動物
- 現在
- 2,242,000円
- 支援者
- 189人
- 残り
- 13日

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#子ども・教育
- 現在
- 48,015,000円
- 支援者
- 3,085人
- 残り
- 13日

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#国際協力
- 総計
- 91人

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#動物
- 総計
- 102人

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#地域文化
- 総計
- 118人

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#環境保護
- 総計
- 127人

人も動物も森もhappyな未来を!|WanTreesを募集します
#地域文化
- 総計
- 1人
プロジェクト本文
はじめに
和歌山県田辺市本宮町に移住して10年目になりました。5人の子どもに恵まれ、自然豊かな里山で暮らしています。子どもと動物たちがのびのびと健やかに育っている大自然にいつも感謝しています。
15年ほど前に「糸紡ぎ」に出会い感動し、紡いだ糸で編み物や織り物を制作し販売しています。
糸紡ぎとは綿や羊毛などの繊維をスピンドルや糸車で撚り合わせて糸にしていくことです。ふわふわの自然繊維が糸になる瞬間はとても神秘的です。
5年前から羊を飼い始め、わが家で育った羊の毛から作品をつくるようになり、その後、手仕事に興味のある方を対象に、羊の毛からものづくりをするワークショップ、編物や織物、フェルトなどをみんなでつくる会を開催するようになりました。
この頃から、以下のような思いを込めて、「くまの手仕事研究所」という屋号で活動を始めました。今では手仕事というテーマで繋がり合って仲間たちが増えていっています。
・熊野という大自然に囲まれた土地で育った自然繊維を使わせていただくこと
・知識だけではなく、手を動かしていくことで作りたいものが湧いてきたり、工夫が生まれたり、柔軟に自分らしい手仕事ができる場所であること
羊毛以外にも、綿、くず、ガマ、苧麻、まこも、アカメガシワ、藁などの素材でものづくりをしています。自然素材を使ってものづくりをする利点は、それぞれの素材の季節があり、その時その場所に生えて伸びてくるという凄まじい生命力にあやかれるというところです。
そして、なるべく素材の邪魔をすることなく、日々寄り添えるものをつくっていきます。その過程で手のひらを使い頭を休めることができます。みんなで集まり話しながら手仕事することで、胸がふわふわしてきて、身体とこころが整っていき、自分の生命力を感じることができます。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
・羊飼いのはじまり
糸を紡いでいくうちに、素材の背景が気になるようになってきました。食材もなるべく近くのものが安心だなと思っていたので、もの作りの素材も自然と国産の物へと移行していきました。
ある日家族で愛知牧場へ遊びに行ったときに、羊の飼育員さん(丸岡圭一さん)とお話をしていて、羊毛を紡いでものづくりをしています、と話していると『羊を飼ってみたら?』と言われ、いつの間にか3頭の羊を飼っているという今に至ります。
丸岡さんとの出会いがなかったら、羊を迎えることはできなかったと思います。今でも羊飼いのプロとしてたくさんのアドバイスをいただいています。丸岡さん自身も国産羊毛の普及に全力を注いでいて、とても心強い先輩です。
●国産羊毛への想いと現状
羊を飼い始めたことで、ますます国産羊毛への想いが増していきました。そして、日本全国ではどのような状態なのか興味を持ち始めました。
国内で飼われている羊の数の統計を見てみると、以下の通り激減しています。
1957年約944,940頭
2017年約17,821頭
(出典元:公益社団法人畜産技術協会)
国内の羊の頭数が激減した理由はさまざまありますが、そのひとつの大きな理由として、洗毛工場の激減が挙げられます。
現在、国内では公害問題・環境保護の観点で洗毛工場はすべて閉鎖されました。洗毛できないということは、紡績工場や織物工場、ニット工場などの次の工程に進めず、国産羊毛の利用は進みません。そのため、現在国内の羊の毛の大半が未利用のままとなっています。
『日本で育った羊の毛を活用したい理由は、大きく2つあります。』
①環境問題を他人事ではないと思えるのではないかということ
例えば、自分の畑で野菜を育てると、社会で起きている大きな問題(水や土の汚染、種、農薬など)を直接理解し、どうしたら良いのか考え行動できるのではないかと思います。織物や編み物が糸からできていて、その素材が近くのものであるということで、環境のことや、食べるもの着るもの住むところについて身近に感じられるのではないかと思います。
②安心を感じられること
自分の畑の野菜が安心でおいしいように、誰が育ててどんなところで育った素材なのかが分かると人は深く安心感を得られるはずです。安心は多くの人が望んでいることではないでしょうか。お金や物で安心を得るよりも絶対的な安心感をみんなが持てたら、世の中は平和だと思います。
●羊毛を洗う(洗毛)工程の廃液と手間
そこで問題となるのは、羊毛を洗う(洗毛)工程の廃液と手間です。
羊は衛生面で、1年に1~2回、人の手で毛を刈る必要があります。草を食み土の上で暮らす羊は、汚れや害虫から皮膚を守るためにラノリンという脂を出し、一年分の汚れをはじきます。衣や暮らしの中で羊毛を活用するには、この汚れと脂を洗い流す必要があります。匂いがでること、不衛生であること、脂があると紡ぎにくいし染まりにくいためです。
我が家で飼っている羊の毛は、お湯で洗っています。私たちが暮らしているところは山と川が近くにあり、自然がとても身近にあります。暮らし以上の廃液は出したくない、という想いでお湯洗い、または少しの石鹸水で洗います。
洗う羊毛の量を増やすにあたり、洗い桶で手洗いしていたものを洗濯機と専用洗毛槽で洗い、ガスで温めていたお湯を、太陽熱で洗えるシステムに変えたいと思っています。
その仕組みをつくる資金を集めたく、クラウドファンディングに挑戦します。
大量生産大量消費の代償は大きく、多くのものを生み出さそうと動くと、ひずみがでるということを日々体感しています。しかし、良いことは広めたいし、増やしたい。豊かさと幸せはたくさんの人に味わってほしい。
扱う羊毛の量が増えることで葛藤もありますが、このプロジェクトが環境と人に優しいまま、国産羊毛の普及が広がっていくことを願っています。
皆さまのご支援でできること
洗毛に必要なものは、以下の通りです。
①40℃から50℃の大量のお湯
②2層式洗濯機と専用洗濯槽(特注)
③乾燥できる設備
これらを兼ね備えた洗毛施設を設置したく支援をいただきたいと考えました。
■資金使途について
①40℃から50℃のお湯を沸かすため太陽光温水器を設置
太陽熱温水器 22万円
配管・水道工事費 10万円(7月末着工予定)
②専用洗濯槽の設置(特注)
現在は我が家の羊の毛3頭分の羊毛を洗っている分には、自宅お風呂場やたらいなどで手洗いをしています。それでも大変な労力と時間を要します。実際に年間500kgの羊毛を洗っている方や、20頭ほどの羊毛を飼っている方に、どのように洗毛しているのかをうかがい、2層式洗濯機と特注の洗毛槽を設置することにしました。
毎年続けられることを考え、シンプルで身体に負担の少ないシステムをつくろうと思いました、そうすることで、他の農場や同じ活動をしていこうとする方の再現性があるのではないかと思います。
洗毛用洗濯槽 20万円
③羊毛を風で飛ばないよう天日干しできる干し網や干し台を設置
乾燥用ネットや網、台など 5万円
④紡績工場への依頼
2023年5月、長野県のSASAKI FARM様より原毛を購入させていただきました。これから洗毛し、紡績工場に依頼して国産毛糸にしていきます。
今後の、洗った羊毛の可能性としては、以下を考えています。
•紡績工場で糸にして、その後織物工場やニット工場を経て商品化する(来期以降)
•手仕事材料として量販店に卸す
•手仕事ワークショップの素材として利用する
洗えることでようやく紡績工場に依頼できます。今回は、工場のご厚意で少ない量を引き受けてくださいました。
徐々に増やして年間500kgを目指しています。年間500kgというのは、小さな洗毛施設で、環境に大きな負担をかけず、数人で作業できるぎりぎりの量です。そして、工場の事情も考えると最低500kgくらいはお願いしないと工場の負担になります。
羊の毛は毎年生えて伸びてきます。継続的に続けられる量で、関わる方すべてに痛みのない社会活動をしたいと願っています。
私は、手仕事を普及させるお仕事をしてきて、糸紡ぎを多くの人に広めたいと思っています。それは変わらずこれからも続けていきますが、未利用の国産羊毛の活用を考えたとき、紡績糸にすることで編むことや織るという手仕事の普及にも繋がったらいいなと思います。
紡績工場依頼費 18万円(9月末頃 洗毛羊毛を紡績工場に搬入予定(三河紡毛株式会社様))
⑤我が家で飼っている3頭の羊の毛刈りを、毎年夫婦で行っています。
2023年の毛刈りは写真家の友人に写真や動画を撮ってもらいました。
写真撮影代5万円
クラウドファンディングのご支援で、身体的・金銭的・環境的負担の少ない洗毛施設をつくり、国産羊毛と手仕事の普及を進めたいと思っています。
さらに、手仕事仲間・羊仲間を増やすこと、羊毛という素材のことを知ってもらうこと、近くの自然素材でものづくりをすることの喜びが、このクラウドファンディングをきっかけに広がることを願います。
輸入から国産へ、化学繊維から自然繊維へ
工場製品と手仕事の融合、そして、手仕事と国産羊毛の普及へ
このプロジェクトで計画しているような、小さな洗毛施設が、各牧場、各農場に設営できて、刈って棄てていた羊毛をすぐに洗えたらいいなと思っています。
もしそれが叶えば、遊びに行った牧場で、そこで育った羊の毛のセーターが買えたり、好きな地域の羊の毛を素材として買うことができたり。羊を飼うときに、なるべく洗毛が楽にできるよう、飼育方法を工夫してくれる飼い主さんが増えるのではないかと考えています。
そして、紡績や織り工場の方が、国産羊毛の活用に理解を示してくださり、機械の力を活用しつつ心あるものづくりを協力してできたら嬉しいです。
国産羊毛の普及には、原毛を洗う、という工程がとても大切です。洗毛できないことには活用の道が閉ざされてしまいます。そして洗毛さえできれば、可能性は無限に広がります。羊毛は大切な命の一部です。毎年生えて伸びてくれる大地の恵みです。
今回のプロジェクトで、以下のようなルートができて、繋がりのある関係性ができるきっかけになれたらと思っています。
羊を飼っている方⇒洗毛施設⇒工場
または
⇒手仕事材料として
皆さんにご協力いただけることで、この活動を始めることができます。ぜひ、ご支援をよろしくお願いいたします。
メンバー紹介
実行者 鈴木 梨栄
羊飼い 毛刈り担当
パートナー 金哲弘
羊飼いの始まりのきっかけをくださった
愛知牧場 丸岡圭一さん
Sheep Shearer 山本 雪さん
未使用の羊毛を探している時に農家さんを紹介してくださいました。
とってもかっこいい仕事人です。
今回原毛を購入させていただいた、
SASAKI FARMの佐々木さん。
SASAKI FARMの羊たちには名前が付けられています。一頭ずつの毛を絵のように飾れる『クリンプピクチャー』を羊の名前を添えて返礼品として作らせていただきます。クリンプとは羊毛の繊維構造でくるくるちりちりしている部分のことです。まるで羊がそのまま飾られたような絵画です。
リターンのご紹介
このプロジェクトでつくらせていただく『国産紡績糸』がリターンの目玉です。
国産である、というブランド性というよりは、みんなで良い社会にしていこう!という活動のひとつとしてご理解ください。
なぜなら、国産羊毛の問題点は植物混入物(夾雑物)の多さと、小規模の牧場から集めた羊毛であることから品質にばらつきがあることです。
素材にあったものを作るという工夫が必要かもしれません。首元に当たりにくいベストやセーターの服地として使用するとか、ラグやカーペットなどが適しているかもしれません。『良きものを』と求めれば、海外の素材、化学繊維などもあるかもしれませんが、ぜひ国産の素材をみんなの手で生かしていくことにご協力をよろしくお願いいたします。
- プロジェクト実行責任者:
- 鈴木梨栄(くまの手仕事研究所)
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年9月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
羊毛洗毛用洗濯槽20万円 乾燥用備品5万円 太陽光温水器22万円 水道工事費10万円 紡績工場依頼費18万円 写真撮影代5万円
リスク&チャレンジ
- プロジェクトを実施する上で必要になる資格や許認可について
- 水質汚濁防止法に基づき特定施設設置届が必要 提出済 2023年7月頃受理予定
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プロフィール
神奈川県の集合住宅地で産まれ育ち、都会を転々とし、ここ熊野本宮町に引っ越してきました。子どもたちを育て、家事をしながら、暮らし、自分の大好きな羊の仕事ができることはとても幸せです。熊野で暮らしていると、自然の中にたくさんの命が宿っていることを感じます。素材として使わせてもらう羊毛や草木がたくさんのメッセージを与えてくれます。手仕事と自然素材を通して、自然と供に人が幸せに豊かに暮らせることを願っています。
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リターン
3,000円+システム利用料

サンクスメール
ご支援の感謝のメールを送らせていただきます。
- 申込数
- 24
- 在庫数
- 76
- 発送完了予定月
- 2023年9月
5,000円+システム利用料

国産紡績糸 糸番手1/5(織物&編み物用)200g+サンクスメール
国産紡績糸 糸番手1/5(織物&編み物用)200g
長野県SASAKI FARM様の原毛を、くまの手仕事研究所で洗毛し、三河紡績(株)様で糸にしてもらった単糸です。
本数を増やし太さを調整することができます。
- 申込数
- 45
- 在庫数
- 5
- 発送完了予定月
- 2023年12月
3,000円+システム利用料

サンクスメール
ご支援の感謝のメールを送らせていただきます。
- 申込数
- 24
- 在庫数
- 76
- 発送完了予定月
- 2023年9月
5,000円+システム利用料

国産紡績糸 糸番手1/5(織物&編み物用)200g+サンクスメール
国産紡績糸 糸番手1/5(織物&編み物用)200g
長野県SASAKI FARM様の原毛を、くまの手仕事研究所で洗毛し、三河紡績(株)様で糸にしてもらった単糸です。
本数を増やし太さを調整することができます。
- 申込数
- 45
- 在庫数
- 5
- 発送完了予定月
- 2023年12月
プロフィール
神奈川県の集合住宅地で産まれ育ち、都会を転々とし、ここ熊野本宮町に引っ越してきました。子どもたちを育て、家事をしながら、暮らし、自分の大好きな羊の仕事ができることはとても幸せです。熊野で暮らしていると、自然の中にたくさんの命が宿っていることを感じます。素材として使わせてもらう羊毛や草木がたくさんのメッセージを与えてくれます。手仕事と自然素材を通して、自然と供に人が幸せに豊かに暮らせることを願っています。