支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 92人
- 募集終了日
- 2019年11月29日
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- 総計
- 341人
英霊の「みこころ」とご事蹟を後世へ|靖國神社遊就館改修にご支援を
#地域文化
- 現在
- 24,036,000円
- 支援者
- 928人
- 残り
- 54日
もんぜん千年祭|長野善光寺門前で、時空を超えアートで縁をつなぐ。
#地域文化
- 現在
- 1,350,000円
- 支援者
- 65人
- 残り
- 20日
国立新美術館|時代を映す、挑戦的でダイナミックな展示をこれからも
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- 現在
- 5,055,000円
- 寄付者
- 139人
- 残り
- 55日
大好きなこの地域を守る-すべては患者さんのために 救急車両更新を-
#医療・福祉
- 現在
- 4,519,000円
- 寄付者
- 113人
- 残り
- 69日
【第50期】棋王戦 記念誌 制作プロジェクト
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- 現在
- 3,950,000円
- 支援者
- 83人
- 残り
- 89日
1400年続く「松煙墨」が途絶える危機。国産松煙の製造を継承する!
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- 現在
- 3,197,000円
- 支援者
- 385人
- 残り
- 31日
プロジェクト本文
終了報告を読む
皆様のご支援のお陰で
ネクストゴールに挑戦しています!
10月15日よりスタートしたクラウドファンディング、お陰さまで無事に目標金額を達成することができました!これで、天井画復元のための準備が整い、スタートすることができます!ご支援いただきました皆様、本当にありがとうございました!
そこで、終了までの残り2週間、ネクストゴールの200万円に挑戦することに致しました。
今回のプロジェクトは、まず天井画45枚の復元を目的としましたが、実は天井画の枚数は全部で171枚あり、完成後には黒塗りの額縁も必要となり、全体的にみるとまだまだ足りない状況です。9枚一組の格天井額が、最終的には19台必要となります。
そこで、これからのネクストゴールでご支援いただいた資金は、2021年春の熊本城天守閣復旧に合わせて開催する展覧会での額縁の購入資金にしていきたいと思います。ぜひ、最後まで、ご支援とお力添えをどうぞよろしくお願い致します!
NPO法人くまもと文化財プロジェクト
代表 大塚 浩平
かつての熊本城の内部空間を
体現する貴重な存在
「細川家波奈之丸舟屋形」
今こそ私たち県民の手で
その天井画171枚を完全復元し
熊本城の復興に花を添えたい
日本の素晴らしい文化が
次世代に継承されることを願って
模写によって
日本文化の奥深さを伝える
こんにちは、くまもと文化財プロジェクトの大塚浩平と申します。
愛知県立芸術大学にて、当時模写の第一人者であった田中穣先生から日本画の模写技法を学んだのち、故郷・熊本で、神社の大絵馬など多くの絵画文化財の復元や修復に関わってきました。また25年間にわたって、日本画の模写技術の指導にも取り組んでまいりました。最近は、こども日本画研究室として、小学生を対象とした日本画の指導も始めました。
模写の技法を学ぶことは、日本画の技術を磨く上で大変役立つだけでなく、日本文化の奥深さに触れる体験であり、同時に表現でもあると実感しています。
この秋、技術を培ってきた工房の仲間と共に、NPO法人「くまもと文化財プロジェクト」を立ち上げました。いつかは実現させたいと想い続けていた、波奈之丸の天井画の完全復元と一般公開を目指すためです。熊本地震からの復興にむけて、それが自分たちの出来る最大の力添えだと考えています。
皆様のお気持ちと共に、熊本城の復興に花を添え、素晴らしい日本の文化を次世代に受け継ぎたいと思っています。あたたかいご支援・応援を、どうかよろしくお願いします。
知られてこなかった天井画は、
かつての熊本城を体現する貴重な存在
今回私たちが復元に取り組むのは、熊本城天守閣に展示されていた、波奈之丸の舟屋形内部に描かれている天井画です。残念ながら近くで観ることができないため、これまであまり人々に知られずにいました。
波奈之丸の天井画と、焼失前の熊本城内の襖絵や天井画は、同じ派の御用絵師らによって描かれたものです。それらの絵師の作品を美術館などで観ることはできますが、波奈之丸のように作品に包まれる空間は、他に聞きません。波奈之丸は、江戸時代の頃の熊本城の、当時の内部空間を体現する貴重な存在なのです。
国指定文化財
「細川家波奈之丸舟屋形」
「波奈之丸」は、細川家の歴代藩主が参勤交代の際に使用した御座船(※)で、海御座船としては国内で唯一現存する舟屋形です。1871年の廃船後,藩主の居室である御座所(ござしょ)部分である「細川家波奈之丸舟屋形」が、繋留地の鶴崎に保存されました。その後、熊本城天守閣に移され、1963年以来、国指定文化財として展示公開されてきました。
※御座船 (ござぶね):江戸時代に大名が参勤交代や遊覧に使用した豪華な船のこと
参勤航路を彩った
煌びやかな天井画
主室の「御座の間」と次室の「次の間」には、合計171枚の草木花果の天井画が描かれています。
江戸時代の御用絵師である矢野良敬や杉谷行直らによって描かれたもので、流暢で闊達な線描、盛上げの技術、金彩の施しが駆使されています。「御座の間」は花草木(開花中の植物)、「次の間」は薬用植物(実をつけた植物)が描かれているとされています。どれも写実的で植物の特長をよくとらえ、一見しただけで種類の判別まで出来るものばかりです。
※ 天井画の模写にあたっては、波奈之丸を所有する財団法人 永青文庫に、天井画の現状態の撮影および、同じ素材、同じ技術にて模写を制作する許可を得ております。
平成28年 熊本地震発生
ついに行動のときがやってきた
ご存知の通り、平成28年4月に発生した熊本地震にて、熊本城は大きな被害を受けました。
熊本城は熊本のシンボルです。武者返しの美しい石垣、その先に高くそびえ立つ天守閣。 私達は子供のころから、その姿を当たり前のように眺めて育ってきました。そのため熊本人の中には、その姿によって律せられ形づくられた美意識があるような気がします。
そういった大切な存在である熊本城なので、地震によって壊れ行く様を見たとき、熊本のために何かしたいという気持ちが心の底から強く沸き上がってきたのです。
幸いにも波奈之丸は目立った被害を受けませんでしたが、天井画は、経年劣化による顔料の剥落が進んでいました。九州国立博物館にて、剥落の進行を抑える処理のみがなされ、博物館へと移設されました。
熊本城天守閣は、2021年春頃の復旧を目指し、工事が進められています。熊本城復興とあわせて、以前から思い描いていた「波奈之丸の素晴らしい天井画171枚を完全復元し、展示公開したい」という想いを、今こそ行動に移すべきだと感じました。それが自分たちの出来る、復興への最大の力添えだと確信したのです。
信頼できる工房のメンバーと
共に復元を目指す
私の工房も開設から25年を迎え、工房に集うメンバーは、クオリティーの高い作品を仕上げています。このメンバーと共にであれば、私ひとりでは難しい天井画171枚の完全復元にも挑むことができる!と確信が持てるようになりました。
2019年秋、NPO法人「くまもと文化財プロジェクト」を立ち上げ、いよいよ本格的に準備が始まりました。これは、熊本県民の手による本格的な復元プロジェクトです。県民自らが復元技術をもって制作することによって、その伝統技法と価値観を伝える人材となります。そして完成した際には、制作者のみならず、見守った人達にとっても、物をこえた特別な存在の天井画となります。これは物としての文化財を遺すと同時に、それと同じ価値観を人間側にも遺していこうという試みでもあるのです。
「あの原木は、
きちんと確保してありますよ」
心強い後押しをうけて
天井画の復元作業は、杉の柾目板171枚を揃えるべく、原木を一本仕入れるところから始めなければなりません。昨年私は、20年程のお付き合いになる材木店の佐藤社長にご相談をしました。そして、「これしかない」と確信する素晴らしい吉野杉の原木を紹介していただきました。しかし当時は予算の目処もたっておらず、はっきりとしたお返事をすることができませんでした。
今年秋、改めて佐藤社長にご連絡をしました。月日が経ってしまったので、「あの吉野杉はもう別の方の手に渡ってしまったかもしれない」と不安でした。しかし、佐藤さんから返ってきたのは「あの原木は、きちんと乾燥しながら、確保してありますよ」という心強いお言葉でした。
それどころか、プロジェクトの主旨を改めてご説明したところ「171枚のうち90枚分は、私が寄付しましょう!」と言ってくださったのです。私たちの想いを後押ししてくれた佐藤さんに感謝するとともに、必ずやこのプロジェクトを実現させなければならないという覚悟を新たにしました。
復元プロジェクト第Ⅰ期
2020年秋までに
45枚の天井画の復元へ
今回は復元プロジェクト第Ⅰ期として、全171枚のうち御座の間にある45枚の天井画の復元に取り組みます。新たな杉板に、実物と同じ素材、同じ手法で制作し、描かれた当時を再現致します。
2019年 材木調達・~天井画用加工・補強・滲み止め・トレースダウン
2020年春 線描・下塗り
2020年夏 砂子・盛り上げ・中塗り
2020年秋 本塗り・仕上げ・截金
前述の通り、ご厚意により基底材となる板は確保することができました。制作につかう道具は、メンバーの持ち物を活用しながら、なるべく少ない予算で始められるようにと話し合っています。
それでもやはり、金箔や金泥、天然の岩絵具などを調達するために、どうしてもまとまった資金が必要です。何とか予算を確保しようと、県の助成金の申請等を検討しましたが、今回のプロジェクトが対象となるものがなく、別の方策を考えなければなりませんでした。そこで今回、クラウドファンディングに挑戦し、皆様からのご支援を募ることとしました。
復元がゴールではない
展示公開で皆さまにご覧いただきたい
全171枚の制作期間は4~5年を予定しています。一同、心をひとつにして、時間をかけて取り組んでまいります。
復元模写作品は、重要文化財のような制約がないため、完成後は展示公開し、熊本の誇る絵画文化財として多くの方々に紹介することが可能です。熊本城の復興に花を添えるような展覧会を県内で開催し、さらには、熊本地震の際、心をお寄せ頂いた全国の皆様のもとをめぐる巡回展も計画していきたいと考えています。
ひとりひとりの想いが開花に繋がり
支援の輪が具現化する
これまで私は日本の古典絵画の修復や復元を通して、日本文化の素晴らしさを誰よりも多く感じてきたと自負しています。日本文化を形づくる日本人の心や感性は、形を拠りどころとして後世に繋がっていきます。今に生きる私たちは、その脈々と受け継がれてきたものを継承していくために、文化財を“物”としての保存のみに終わらせず、そこに内包されているメッセージを読み取り、その感性と技術の伝承や展示公開など、人と文化財の理想的な結びつきを創造し、より良きカタチとして遺していくべきものと考えています。
今回のクラウドファンディングの挑戦は、資金調達のためだけでなく、こうした私たちの活動をより多くの方に知っていただくための挑戦でもあります。国内外にかかわらず、日本の文化を大切に思う方々に私たちの活動の趣旨をご理解いただき、ご協力とご支援の輪が、広がっていくことを願っています。
皆さまからの温かいご支援を、どうぞ宜しくお願い申しあげます。
これまで培ってきた古典絵画の修復と復元の技術をもって、社会還元したいという想いで2019年に設立。主に熊本に現存する未指定の絵画文化財を、未来の貴重な文化財と位置づけ、自らの手で研鑽を積みながら、関わり、展示公開することによって、それらが更に多くの県民市民の誇りとなるような活動を目指しています。
消滅の危機に瀕した神社の大絵馬の保存修復、そして波奈之丸の天井画171枚の完全復元模写、を2本柱として活動をおこなっていく予定です。
※本プロジェクトは、2020年10月15日(木)までに、くまもと文化財プロジェクトが、復元模写による天井画を45枚製作することを以て実施完了とします。
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらの「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
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プロフィール
1960年熊本 御船町生まれ 愛知県立芸術大学大学院(日本画)修了。 1992年、日本画工房浮島館設立、熊本城本丸御殿展示杉戸絵、及び、神社の大絵馬、鏡板、天井画など文化財の修復・復元を数多く手掛ける。 隔年毎に個展、主宰する教室の作品展を開催。 文化財保存修復学会 、及び 、特定非営利活動法人 文化財保存支援機構 会員 NPOくまもと文化財プロジェクトHP https://kumamoto-cpp.com
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リターン
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お気持ちコース
・メールでお礼をお送りします
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- 2020年1月
10,000円
【波奈之丸 天井画コースA】ポストカード・鳥獣戯画手ぬぐい(注染本格染め)
・御礼のメール
・波奈之丸 天井画オリジナルポストカード
・浮島館オリジナル和手ぬぐい(鳥獣戯画柄の本格注染染めです)
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1960年熊本 御船町生まれ 愛知県立芸術大学大学院(日本画)修了。 1992年、日本画工房浮島館設立、熊本城本丸御殿展示杉戸絵、及び、神社の大絵馬、鏡板、天井画など文化財の修復・復元を数多く手掛ける。 隔年毎に個展、主宰する教室の作品展を開催。 文化財保存修復学会 、及び 、特定非営利活動法人 文化財保存支援機構 会員 NPOくまもと文化財プロジェクトHP https://kumamoto-cpp.com