支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 260人
- 募集終了日
- 2022年9月20日
倉敷市児島に、地域の人が集う自家焙煎コーヒースタンドをつくりたい!
#まちづくり
- 現在
- 2,595,000円
- 支援者
- 209人
- 残り
- 6日
鳥サポーター募集中|鳥と人の共生を目指す活動にご支援を!
#子ども・教育
- 総計
- 37人
ヤンバルクイナの郷基金〜世界自然遺産 やんばる〜
#まちづくり
- 総計
- 3人
「とりだい病院サポーター」の活動にご支援をお願いします!!
#地域文化
- 現在
- 593,000円
- 寄付者
- 67人
- 残り
- 65日
九七式中戦車改、里帰り直前の急展開!?輸送費用のご支援を
#国際協力
- 現在
- 8,152,000円
- 支援者
- 442人
- 残り
- 26日
「はんが甲子園」高校生の木版画作成に、どうかご支援をお願いします
#地域文化
- 現在
- 841,000円
- 支援者
- 32人
- 残り
- 6日
長野の工業高校生と下町工場が作った人工衛星を宇宙に飛ばしたい!
#子ども・教育
- 現在
- 1,307,000円
- 支援者
- 116人
- 残り
- 19日
プロジェクト本文
もくじ
01. 伝統を守りながら、未来を見据える創業1888年の倉敷帆布
01-1 倉敷帆布のこと
01-2 遠く離れて、見えてきたこと
02. ありのままの姿を写真に残したい
02-1 写真に映し出された本質
02-2 あたり前の日常にある尊さ
02-4 写真集から伝えたいメッセージ
03. 主なリターンアイテムについて
04. 中川正子さんからのメッセージ
05. プロジェクトメンバー紹介
こんにちは、倉敷帆布の武鑓悟志(たけやり さとし)です。
私たちは岡山県倉敷市で、135年前からずっと帆布生地を作り続けている素材メーカーです。1888年に武鑓石五郎と梅によって創業し、時代の荒波を乗り越えながら今日まで続けてきました。
創業者の武鑓石五郎と梅は私の高祖父母(ひいひいおじいさんおばあさん)にあたり、次に私がこの家業を継ぐとしたら5代目になります。
ずいぶん立派な家柄のように聞こえるかもしれませんが、帆布の生地づくりはとても地道な仕事。創業当時の趣を残す工場も、時とともに老朽化したところを継ぎ接ぎのように修理しながら使っています。
それでも子どもの頃の私と姉にとって、家に隣接していた工場は格好の遊び場であり、職人さんたちにもずいぶん可愛がってもらいました。
轟音を奏でる織機、工場に舞い飛ぶ綿(わた)ぼこりも、昔から馴染みのある光景。人によってはちょっと眉をしかめてしまうかもしれない環境も、私たちにとっては心が落ち着く場所なのです。
〜帆布(はんぷ)とは〜
帆布とは「撚り糸を使った厚手の平織物」のことで、キャンバスとも呼ばれます。天然繊維の生地の中で最も分厚く、優しくあたたかみのある生地です。生活のいろんな所に使われていて、スニーカーやバッグはもちろん、体操マットや跳び箱、エスカレーターの中のベルトや電気盤の中などなど、目に見えるところから見えないところまで、私たちの生活の中で沢山使用されています。強度があり、通気性、吸湿性にすぐれており、天然繊維なので優しく、温かみのある素材です。
<実は帆布素材のもの>
・テント、相撲のまわし、競走馬のゼッケン、油絵のキャンバス
・消防ホース、エスカレーターやコンベアやのベルトの基布
・担架やストレッチャートラックの幌、シートボクシングやレスリングのマット
帆布には1号から11号までの厚みがあり、最極厚の1号帆布は天然繊維で最も厚い織物と呼ばれており、国内では倉敷帆布でしか織ることができません。
そんな私は、15歳のときカナダに留学。家族とは定期的に連絡をとりつつも、倉敷から8000キロ離れた土地で暮らすうちに、生活の一部になっていた息づく工場の様子が次第に感覚から消えていきました。
一昨年、家業を継ぐために10年以上過ごしたカナダから日本に帰国しました。実家で家族と話をしたのち、久しぶりに隣にある工場に足を踏み入れました。工場の匂い、光、音に触れた瞬間、自分の心のなかで、大きななにかがぐるんと動きました。
15年ぶりに戻ってきた工場は、幼い時の記憶と変わらぬままの姿で、見知らぬ人もいれば、私の記憶よりも少し老け込んだ馴染みの職人さんがいました。
のこぎり屋根から差し込む柔らかな光。巨大な蜘蛛の巣のように張り巡らされた経糸。分厚くてどっしりとした生地の塊。決して特別ではない、いつも通りの何気ない日常がとても美しく見えたんです。懐かしさともまた違う、大切に守りたくなるような愛おしい気持ち。
ある日、会社のメンバーになにげなくこの話をしたら、何人かが共感してくれて、なんとかして記録して残しておきたいと話すようになりました。
メンバーの一人が、あるとき「大好きな写真家の中川正子さんにお願いできないだろうか」と言いはじめました。
東京から岡山に移住され、岡山の風景も作品のなかにたくさん収めている中川さんの写真は、ごく身近な風景を捉えたものでも、そのなかに光の粒がぱっと散ったような明るさや未来を指し示す透き通る空気感があるように感じ、倉敷帆布の古い工場を中川さんの目線で見てもらえたらどんなに素敵だろうと一同に思ったのです。
多方面で大活躍している中川正子さんに、門外漢の私たちがそんなに簡単にお願いしてよいものだろうか。ドキドキしながら相談の連絡をしてみると、「一度工場を見てみたいです」というお返事が返ってきました。
工場にいらっしゃった正子さんは、とても気さくで優しい面持ちの方でした。会社の歴史から、帆布のこと、職人のことなど興味深くいろいろ質問してくださり、楽しく話が進みました。一方で、なぜ写真を撮る必要があるのか、どんな写真を残し、誰に対して見せたいのかなど、真剣に話し合いも重ねました。
その後、繰り返し工場に足を運んでいただき、撮っていただいた写真を見て私たちは驚きました。ありのままの姿ながらも、あまりに近過ぎて自分たちには見えていなかった魅力的な世界がそこには広がっていたのです。
私たちが普遍的に語ってきた日本のものづくり、家族の歴史、職人のつながりといった倉敷帆布の姿が、正子さんの写真のなかでは唯一無二のとてつもない魅力とエネルギーを持っているようにさえ感じられたのです。
今となっては話を聞くことはできないけれど、今まで帆布づくりに携わってくれた方たちの面影は工場のいたるところに残っていて、今日も語りかけてくれます。
いずれ私は倉敷帆布を継ぎます。そのときに単なる5代目という立場だけでなく、中川正子さんの写真と対峙したときに感じたすべてのこと、工場の床に溜まったちりや機織り場の油の匂い、生糸を見つめる職人たちの真剣な目線、そしてなによりも毎日あたり前のように繰り返される日常のありがたさを、きちんと後世に伝えていきたいと感じています。
私たちが正子さんの写真で体験した感動を、是非とも多くの方とシェアしたい。そんな気持ちから、今回写真集「An Ordinary Day」を発刊することを決定しました。
『An Ordinary Day』は、今回中川正子さんが倉敷帆布で撮り下ろしした1000枚以上の写真の中から厳選した100枚を一冊にまとめたものです。
写真集には、原糸から糸を撚っていく過程から、色々なタイプの帆布が織り上がる様子までがさまざまに映し出されていますが、決してものづくりの工程を説明的に紹介している内容ではありません。
光のなかできらめく糸、機場の床に散る小さな綿のかたまり、壁に残された覚え書きのメモ、職人がたゆまず動かす手先。
中川正子さんの視線で捉えたありのままの自然な姿を、たゆたう空気とともに丁寧に並べていきました。
135年ものあいだ変わらぬ形で続けられてきた帆布づくり。とても貴重で、大切なことだけれど、私たち職人にとっては、普遍的な姿。
そうした意味も込めて、「An Ordinary Day(普通の一日)」というタイトルをつけました。
何気なく過ごしている毎日には、はかなくも美しい瞬間が幾つもあって、ある種そうした偶然の連続が歴史を紡いでいる。写真集を見ていただいた方に、そんなふうに共感していただければ良いなと思っています。
私たちは今日も帆布をつくっています。一世紀以上前にスタートしたものづくりは今なお息づき、先人たちが帆布生地のように重ねてきたかけがえのない日常が今日のわたしたちへと繋がっています。
今回クラウドファンディングに挑戦しようと考えたのは、135年もの間変わらぬ形で続けられてきた帆布づくりを写真集を通してより多くの方に届けたいと思ったからです。
これから先、私たちがつくる帆布で少しでも多くの方を幸せにできるように、「An Ordinary Day」の中に写し出された日常を守り続けていけたらと思います。
集まった資金は写真集を制作するにあたって発生した費用(撮影費、編集費、アートディレクション費、印刷費など)に使用する予定です。
◾︎写真集『An Ordinary Day』
今回製作した写真集は、リターンとしてお選びいただけます。
支援者の皆さんには、私たちの思いがたくさん詰まった写真集をどこよりも早く、お届けします。
特に説明はなくとも、私たちが過ごす日常、工場の中の空気感や温度が伝わるような写真が詰まっています。ぜひ手にとってみてください。
◾︎帆布の切りっぱなし封筒
切りっぱなしの厚手帆布をつかって、両端のみを縫い合わせてつくった封筒型の袋。
織りあがったままの生地の風合いをそのまま楽しんでいただけます。
帆布ってどんな素材だろう?と興味を持ってくださった方にぴったりのリターンです。
サイズは全部で3種類。用途に合わせてお選び下さい。糸の色は1点づつ異なりますのでご了承下さい。
工場に響き渡る古い織機の轟音。代々受け継がれてきた技。次の時代を作ろうするエネルギー。そのすべてを繋ぐことは、簡単なことではありません。
あの場所に、世代を超え綿々と続いて来た日常の気配や思い。その「普通」が繋がり続ける尊さのようなものが、今回の写真集を通して届くことを願います。
中川正子[Masako Nakagawa]
津田塾大学在学中に留学したカリフォルニアで写真と出合う。ありふれた日常のなかに存在する美しい風景を、独自の光の粒子と視点で捉える。東京を拠点に広告や雑誌を手掛けていたが、2011年に岡山に移住。写真のみならず、展示の企画や文筆など、多様な表現で常に進化を続ける。主な写真集に『新世界』『IMMIGRANTS』『ダレオド』『Rippling』など。
写真集の製作およびクラウドファンディングへのチャレンジは、製造を担う株式会社タケヤリ、丸進工業株式会社、そして倉敷帆布株式会社の若手メンバーが主体となり実現しました。3社は、いづれも武鑓石五郎・梅夫妻のルーツをもって生まれた会社です。
私たちは、これからも力を合わせて倉敷帆布の発展に努めていきたいと思っています。
ぜひ応援を宜しくお願いいたします!
- プロジェクト実行責任者:
- 武鑓悟志 倉敷帆布株式会社
- プロジェクト実施完了日:
- 2022年9月20日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
倉敷帆布株式会社が自社の帆布製造工場や機械、職人を収めた写真集「An Ordinary Day」を出版する。集まった資金は写真集を制作するにあたって発生した費用(撮影費、編集費、アートディレクション費、印刷費など)に使用します。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差額は自己資金にて補填いたします。万が一自己資金でも補填できなかった場合は、プロジェクトが大きく変わらない範囲で規模を縮小するなどして対応し、返金はいたしかねます。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
「世界に誇る、最高品質の帆布づくり」 倉敷帆布は、1888年に創業した帆布メーカーです。時代ごとに革新を重ねながら、130年以上にわたり積み上げてきた職人の知恵と技により、しなやかさと強さを併せ持つ糸を撚り上げ、シャトル織機によって高品質で風合いのある製品を織り続けています。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
4,200円+システム利用料
写真集『An Ordinary Day』
中川正子さんが撮り下ろした倉敷帆布の写真集『An Ordinary Day』を1冊お送りします。表紙は6種類の中から1種類ランダムに届きます。
- 申込数
- 63
- 在庫数
- 137
- 発送完了予定月
- 2022年11月
4,200円+システム利用料
【特別限定品】写真集『An Ordinary Day』 中川正子さんサイン付き
中川正子さんが撮り下ろした倉敷帆布の写真集『An Ordinary Day』を1冊お送りします。
-正子さんの直筆サイン入り。
-表紙は6種類の中から1種類ランダムに届きます。
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2022年11月
4,200円+システム利用料
写真集『An Ordinary Day』
中川正子さんが撮り下ろした倉敷帆布の写真集『An Ordinary Day』を1冊お送りします。表紙は6種類の中から1種類ランダムに届きます。
- 申込数
- 63
- 在庫数
- 137
- 発送完了予定月
- 2022年11月
4,200円+システム利用料
【特別限定品】写真集『An Ordinary Day』 中川正子さんサイン付き
中川正子さんが撮り下ろした倉敷帆布の写真集『An Ordinary Day』を1冊お送りします。
-正子さんの直筆サイン入り。
-表紙は6種類の中から1種類ランダムに届きます。
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2022年11月
プロフィール
「世界に誇る、最高品質の帆布づくり」 倉敷帆布は、1888年に創業した帆布メーカーです。時代ごとに革新を重ねながら、130年以上にわたり積み上げてきた職人の知恵と技により、しなやかさと強さを併せ持つ糸を撚り上げ、シャトル織機によって高品質で風合いのある製品を織り続けています。