はじめまして。
lapulapuの佐藤一誠と申します。

一橋大学の1年生で、ボホール島、Tungodには昨年の夏に滞在していました。
今回はTungodでの体験について書きたいと思います。

 

 

Tungodはボホール島にある漁村の一つで、人口は1000人ほどです。

村には中心に一本の道が通っており、その先に漁港があります。

漁業は村の唯一の産業であり、村の経済を支えています。
村には子供が多く、兄弟が5人、6人いるのも珍しくありません。

兄弟間はもちろん、村の子供たちの結束は強く、

日々、互いに助け合って暮らしています。

年上の子供が年下の子供の面倒を見るのが普通で、子どもたちは家族に加え、

村というコミュニティの中で大切に育てられています。

 

村ではコミュニティのもつ温かみを感じました。
子供たちは遊びの天才です。自分たちでルールを考え、遊びを創り出します。

漁村ということもあり、海、そして舟は彼らにとって最高の遊び場です。

甲板で走り回り、海に飛び込んでは泳ぎまわります。
温かいコミュニティと遊びの天才たち。

僕がTungodで見たものは映像でのみ見たことがある昭和の風景そのものでした。

 

 

 

しかし、彼らはやはり現代の子です。

その例の一つとして、

彼らがインターネットを頻繁に利用していることが挙げられます。

村の外れにインターネットを利用する場所があり、

彼らはインターネットを通じて世界の文化に強い関心を持っています。

特に同じアジア圏の日本、韓国への関心が強く、日本のアニメ、

音楽(例えばナルト、宇多田ヒカル)や韓国のK-POPをよく知っています。

彼にとって日本は意外に身近な存在であると言えるでしょう。

 

 

Tungodの文化についてもう少し言及したいと思います。

宗教はキリスト教カトリックで言語はビサヤ語です(もちろん英語も通じます)。

日曜に礼拝がありますが、強制というわけではなく、

比較的自由な印象を受けました。

ビサヤ語はフィリピンの地方言語で、セブ・ボホール・ミンダナオ島など

主にフィリピン南部で話されています。

スポーツはバスケットボール、テニス、卓球が人気です。

特にバスケットボールは小さな子どもから大人まで圧倒的な人気を誇っています。

食べ物は漁村ということもあって魚が非常に美味しいです(生では食べませんが)。

また村ではカニが多く取れるため、カニが食卓に上がることも多いです。

魚以外にも、鳥肉や豚肉を食べます。

特にお祝いごとをする時に出るリチョン(豚の丸焼き)は珠玉の一品です。

そしてフルーツ、フィリピンといえばバナナですが、マンゴーも美味しいです。

Tungodは小さな村ですが、食文化が発達しており、グルメな印象を受けました(笑)

 

 

 

Tungodがこうした明るい側面をもつ一方、

多くの問題を抱えてることもまた事実です。

特に村を支える唯一の産業が漁業ということもあり、いかに漁業を守り、

発展させていくかが重要な課題と言えます。

漁師の収入を上げ、生活を安定させることは村の安定にも繋がります。

漁業の他にも、ゴミ処理の問題や虫歯といった健康の問題、

子どもの過度な増加など、取り組まねばならない問題が山積しています。

 

 

Tungod滞在という経験を通じて、

自分は漁村がいかに多くの問題を抱えているかということを実感しました。

しかし問題だけでなく、人々の持つ温かみ、

そして村が持つ文化に触れることができたのは大きな発見でした。
自分の持っていた東南アジアの村に対するステレオタイプの価値観に

変化が生じたからです。
もちろん、東南アジアには多くの農村、漁村がありますし、

フィリピンの中でもまたそうです。

それぞれは多種多様な文化を形成しており、

今回の経験を通じて知ったものはそのほんの一部にすぎないでしょう。
しかし、今回の経験は自分の中に形成されていた価値観に

変化を生じさせるという意味で、非常に貴重でした。

「百聞は一見に如かず」、ありきたりですが、これに尽きると思います。
 

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