【1st goal達成】ご協力いただきました心ある皆さまに感謝

　私は10年前に関東地方で初めて、MY TREEペアレンツ・プログラムの実践に携わりました澤谷厚子です。

 

　この度は、たくさんの皆様のご協力をいただき、実践に向けての資金が整いましたこと、心から感謝いたします。

 

　私は10数年前、都内の子ども家庭支援センターに勤務し、その後児童養護施設でも仕事をするようになりました。施設で、子ども達は健全な大人達にケアされ、安全に生活していました。そんな中、ふと「この子達の親はどうしているのだろうか？」「この子達の帰る家は安全なんだろうか？」と思うようになりました。
　子ども達に対して、不適切な関わりをしてきてしまった親達は、指導は受けても、ほとんどなんらケアを受けることなく、子ども達の帰りを待つだけの生活を強いられていました。

 

　そんな中で出会ったのがMY TREEペアレンツ・プログラムでした。「なんだ、こんな素晴らしいのがあったんだ‼︎」と、ホントに嬉しい思いでした。

　以来10年間、毎年プログラムを実践して来ましたが、ここ数年は資金繰りに四苦八苦してまいりました。昨年一昨年は、実践者は無料奉仕状態で頑張りましたが、今年はとうとう会場や保育などの資金もままならず、実践を断念しました。

 

　そんな状況の中、このたびLiving in Peace のご協力を得て、実践資金を獲得することができました。本当にありがとうございました。これから安心して来年度の準備に入りたいと思います。

 

 

　今年度私自身は、千葉グループの立ち上げを手伝い、昨日、全セッションを終了したばかりです。初めは児童相談所からの指導で渋々参加したお母さん、自身の生育歴の中で辛く厳しい経験を積み重ね、信頼できる人はほとんどいないと、参加にも後ろ向きでした。しかし、約束事に守られた安全なグループの中で、思いの丈を語り続け、受け入れられ共感されなから、次第に人への信頼感を回復していく姿が見られました。なんとすばらしいことでしょう。「子どもを尊重していこうと思います」「子どもが可愛いと思えるようになってきました」「夫との関係を見直すことで、子ども達への関わりも優しくなれました」等々、嬉しい言葉を残して、参加者の方々は卒業していきました。

 

　私たちのように、毎年資金繰りに苦労しているグループが他にもあります。それらのグループが、安心して実践に専念できるよう、皆様のさらなるご支援、ご協力を期待して止みません。

 

　引き続きよろしくお願いいたします。

MY TREE 神奈川グループ ファシリテーター
澤谷厚子(臨床心理士)