今回はMITの学生・研究者を対象としたスタディツアーであるInnovation Discovery Japan(IDJ)の運営メンバーのうち、JR東海からマサチューセッツ工科大学に留学している二人へのインタビューです。

 

Q1. 自己紹介をお願いします。
 

(日出間)修士課程2年の日出間崇史と申します。Technology and Policy Program (TPP)に所属し、テクノロジーが社会にどのようなインパクトを与えることができるかを学んでいます。鉄道事業はまさに技術力を磨き社会の役に立つシステムを作り上げる仕事なので、TPPで学んでいることが直結する分野だと思っています。IDJでは訪問先へのご連絡や旅程の統括をしています。

 

(山田)修士課程1年の山田正博と申します。System Design and Management(SDM)に所属し、時代のニーズやイノベーションを踏まえたシステム構築を学んでいます。安全で正確な鉄道システムを追求する会社の使命と、SDMで学んでいることに共通点が多く、日々刺激的で充実した毎日を送っています。IDJではファンディングを担当していますが、経済的に余裕がない学生に対する支援を皆様にお願いするため、日出間と一緒にインタビューを受けさせていただきました。


Q2. なぜInnovation Discovery Japanをはじめたのですか?

 

(日出間)米国に来て日常生活を送っていると、どうしても日本に比べて不便だな、と感じることが多いです。鉄道はその際たる例です。生活インフラとしての完成度が日本とは雲泥の差だと感じます。IDJを通じて日本の鉄道サービスと技術を実際に体験してもらいたい、と感じたのがこの企画をはじめたきっかけですね。

 

(山田)先日、私も残念に思うことがありました。日本の鉄道について英語で書かれた文献が少なくて・・・正直、この論文英語であったらいいなと思うことが結構あります。海外の人が入手できる情報が限られており、日本の鉄道の素晴らしさが一部の専門家にしか伝わっていません。

 

(日出間)開業以来50年以上乗客の死傷事故のない東海道新幹線や、夢の次世代技術である超電導リニアを紹介し、海外への高速鉄道インフラ輸出に弾みをつけたいという思いもあります。

 

(山田)全世界から集まる優秀なMITの学生に、鉄道のポテンシャルを感じて貰いたいですね。

 

 

 

Q3. 訪問先について紹介してください

 

(日出間)会社の協力のもと、名古屋にあるリニア・鉄道館で技術交流をする予定です。展示されている歴代の車両から”新幹線の進化”を感じてもらい、超電導リニア技術について模型を使用して解説する行程を考えています。MITに留学していた先輩技術者に案内をお願いしています。技術の根幹にある設計思想などにも感心してもらえることと思います。

 

(山田)現在の安全で安定した鉄道システムの土台にある技術の発展について考察できるコーナーもありますので、きっと良いアピールになると思います。そして、もちろん今回は渡航者全員に東海道新幹線をご利用頂きます。実際に乗車することで「安全・正確・快適・便利」な新幹線を体感してもらい、映像でしか知らないイメージとのギャップを埋めたいと思っています。

 

Q4. 支援を検討されている方へのメッセージ

(山田)”Shinkansen”はシステムデザインの授業で、教授が”Amazing!”と言及するほど完成された技術として認識されています。時間をかけて磨き上げられた信頼性の高いテクノロジーと、オペレーターが融合して最高品質の輸送サービスを提供するという、まさに日本発の唯一無二のイノベーションなのだと再認識しています。

 

(日出間)IDJを通じてMITの学生・研究者に、日本は文化的な側面だけでなく卓越したテクノロジーに支えられた国であるという認識を広く持ってもらいたいな、と思います。一方でクラスメートから「日本にはぜひ行ってみたいけど、旅費が捻出できない」という声もあり、企画立ち上げの難しさを痛感しているところです。参加者の裾野拡大のため、ぜひとも皆様にREADYFORを通じて応援していただけると幸いです。

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