Q1. 自己紹介をお願いします。

 

MITの修士課程2年の伊藤です。Innovation Discovery Japanでは、主に訪問先の開拓を担当しています。今回はReadyforでのご支援をお願いするためにインタビューを受けさせていただきました。まだまだ運営資金が足りていませんので、是非ご支援をいただければと思います。

 

MITに来る前は、経営コンサルティング会社のローランド・ベルガー東京オフィスにて日本の製造業中心にコンサルティングを4年間、その後、液晶ディスプレイ会社のジャパンディスプレイに会社発足時(ソニー・東芝・日立のディスプレイ部門が統合し、2012年に会社発足)に参画し、3年間、経営企画部にて、戦略策定・組織再編・M&A・提携・株式上場といった業務に従事していました。

 

キャリアを通じて、日本の製造業の経営に近い立場で、様々な経験をさせていただいたのですが、総じて問題意識として感じたのは、日本には優れた技術は沢山あるのですが、それを活用してビジネスを生み出す力がまだまだ弱いということです。そのような状況を打破するための知見・スキルを身に付けたいと思い、2015年に前職を退職し、MITのビジネススクール(MBAプログラム)に留学に来ました。MITが持つリソースを生かして、忙しくも学びの多い日々を送っているところです。

 

そろそろ卒業後の進路を考える時期ですが、日本の大学の技術シーズを生かしたベンチャー企業に、経営者として関わり、事業を創造していきたいと思っており、具体的な検討を進めています。さらに将来的には、MITで学んでいることを生かし、技術を生かしたベンチャー企業が次々と日本から生まれて、成長し、世の中を変えていくことをサポートするのための仕組みを構築していくことにも貢献していきたいと考えています。

 

 

Q2. なぜInnovation Discovery Japanの運営に関わっているのですか?

 

MITには、将来日本で働くことを具体的に考えている人は、残念ながらほとんどいません。一方で、日本には面白い技術を持った企業や研究所が存在しており、その情報が正しく伝われば、日本で働きたいと本気で考える人も出てくるのではないかという感覚も持っていました。ボストンで勉強している中で、意欲と知識を持った人材が国外からやってくるというのが、活力源の一つとなっていることを強く感じています。日本にも、海外から人材を呼び寄せるにはどうしたらよいのか、自分なりに考えを深め、将来、経営者としてスタートアップに関わっていく際の参考とするため、Innovation Discovery Japanの運営に関わっています。​

 

 

 

Q3. 今回はどのような企業を回る予定ですか?

 

訪問先としては 、大きく分けて、大企業・研究機関・ベンチャー企業の3タイプがあります。従来、海外の大学における日本訪問ツアーは、豊富な資金力がある大企業を回ることが多いのではないかと思いますが、Innovation Discovery Japanでは、真に革新的かどうかを重視し、訪問先の調整を進めています。

 

もちろん、トヨタ・ソニー・JR東海といった日本を代表する大企業、iPS細胞研究所といった勢いのある研究機関に訪問させていただきますが、注目すべきは大学発ベンチャーを中心に、革新的な事業に取り組むベンチャー企業にも多く訪問させていただく点ではないかと思います。例えば、東京大学発のペプチドリーム、MUJIN、デジタルグリッド、京都大学発のGLM、筑波大学発のサイバーダインといった会社に訪問させていただく予定となっています。例えば、MUJINというベンチャー企業は、産業用に既に普及しているロボットを知能化できるシステムを開発しています。この技術がもっと広がれば、産業用ロボットが、新規の機械を購入せずとも、どんどん新しい動きができるようになり、製造業の設備投資のあり方をガラリと変えてしまうポテンシャルを持っています。

 

 

Q4. 日本の大学発ベンチャーの面白さを教えてください。

 

日本の大学発ベンチャーは、アメリカに比べて数はまだ少ないですが、最先端の技術と、大企業にはない機動力が結びついた面白い会社が出てきています。この10年ほどで、大学発ベンチャーを支援する体制が整備されてきていることも、それを後押ししています。

 

Innovation Discovery Japanで訪問させていただく会社は、どちらも独自の革新的な技術やビジネスモデルを持ち、グローバルな競争に挑んでおり、将来の日本の産業界を支えていく会社に成長していく可能性がある、勢いのある会社です。それらの会社への訪問からは、MITの学生も大いに刺激を受けるのではないかと思います。

 

 

Q5.  支援を考えている方にメッセージをお願いします。

 

ベンチャー企業にも多く訪問するというツアーの性質上、スポンサーの獲得には苦しんでいまして、皆様からの支援が、本ツアーの資金源として大変重要な意味を持っています。様々な方にお願いして資金を集める過程で「訪問先の企業から出してもらえばいいのではないか」と断られることも多かったのですが、明日潰れるかもしれないというギリギリの勝負をしているベンチャー企業からスポンサーシップをいただくのは大変困難です。日本で働きたい、日本の企業や研究機関と連携したいという意欲を持ったMITの学生が、本ツアーに参加しやすくなるよう、応援いただけますと幸いです。

 

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