プロジェクト概要

私たち公立大学法人宮城大学は震災直後の混乱はあったものの、東日本大震災の被害からはいち早く復旧することが出来ました。そうした中で新学期も迎えることができました。私の所属する中田千彦研究室では、津波により壊滅的な被害を受け、今も避難生活を続けている宮城県南三陸町戸倉地区長清水集落の方々へ向けて、復興事業の一環として長清水集落の未来のイメージを描く“A Book for Our Future,311”という取り組みを行っています。

長清水集落の造成ブログ:http://uminomae.tumblr.com/ 

日本経済新聞掲載記事:http://t.co/X2UDCcx

 

デザインを学ぶ学生として、地域の人たちが自身の為の明るい未来を描くお手伝いとして、実際に現地に赴いて様々な未来イメージを描き、住民の方々に見ていただきながら意見交換を行うワークショップです。私は今回その未来へのイメージのひとつとして“ながしずてぬぐい”の製作を提案しました。

 津波は沢山のものを奪い、長清水集落には以前のような穏やかな風景はありません。しかし、以前と変わらずまた海と共に生きていきたいという想いから、毎日復興作業をしている方が沢山います。これから沿岸部にも暑い夏がやってきます。そんなとき、復興作業をする人々の頭や首に巻いてあるこのカラフルな手ぬぐいは、長清水集落を彩るひとつの復興のサインとなるでしょう。

 

 

長清水集落は、集落のみなさまとたくさんの支援者によってもう一度集落を自分達の手でつくろうとしています。そこにはボランティアをする人、情報支援をする人、料理を作る人、デザインの仕事をしている人や、そのたまごもいます。また、長清水集落に住むことを決めた人もいます。私は手ぬぐいの製作を通じて、そんな長清水集落を応援する輪を広げていきたいと考えています。

 

 

この“ながしずてぬぐい”の製作費を支援して頂いた方には、1件につき、完成品1本をお送りし、長清水集落の支援に参加していただきたいと思います。そしてもう1本は長清水集落の方々へ、そして2本を世界中の建築家にプレゼントしたいと考えています。

 

【デザインコンセプト】
「津波はあったけど、海があるから離れられない。」
これは長清水集落に住む方の言葉です。
津波は沢山のものを奪いました。
しかし、いつも一緒にいた海をきらいになれる人はいません。
海があるからこの土地に戻り、復興のために汗を流しています。
これまでの人生を共に過ごし、笑い、時には喧嘩もする、
まるで兄弟のような存在である海と一緒に手をとって復興していくために、

そしてこの日を忘れない為に波をモチーフにデザインしました。

 

※下図は、完成イメージ図であり、デザインや色身が多少異なる場合がございます。ご了承下さい。

 

 

 


私達中田千彦研究室は、今年9月に開催される“建築界のオリンピック”とも呼ばれ、著名建築家や技術者、研究者、学生など約1万人が世界中から集まる世界最大級の建築イベント“UIA2011 東京大会第24回世界建築会議(http://www.uia2011tokyo.com/ja/)”に参加します。今年の本大会のメインテーマは「DESIGN 2050」であり、いま世界が直面するさまざまな課題を踏まえ、2050年にあるべき未来像を描き出し、そこに向けて持続可能な建築環境や生活の質を「デザイン」していくための道筋を探ります。私たちはそこで長清水集落での活動をとりあげていきたいと考えています。

 私たちは今回の東日本大震災において世界中の沢山の人々に支援を頂きました。そのお礼や今後も東日本大震災のことを忘れず応援して頂きたい。そういった想いから、今回製作する手ぬぐいのうち、100本の手ぬぐいをUIA2011東京大会にお越しいただく世界中の建築家の方々100人にプレゼントし、長清水集落の未来のために“100通りのお返し”を頂こうと思います。そのお返しはメッセージかもしれませんし、ダンスや本、自分がその時身に付けていたイヤリングや、長清水集落のための提案に参加をしてくれることかもしれません。”100通りのお返し”を世界中の方々から頂くことは、100通りやそれ以上の人と人とのつながりを生み出し、これが長清水集落や日本の未来のために世界中の人が動きだすひとつのきっかけになるかもしれません。

 

1本であなたと長清水集落の人々、そして世界中の人々がつながっていくそんな手ぬぐいを製作したいと考えています。また、今後も中田千彦研究室は長清水集落を応援するべく活動を続けていきます。ご協力お願い致します。

 

 

 


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