ご支援のお礼と、プロジェクト実行完了のご報告
貨物ジャーナルです。
いつも応援いただきありがとうございます。
お陰様で、プロジェクトの実行、及び動画の公開を終えることができました。
よってここに、プロジェクトの活動報告をさせていただきます。
1.クラウドファンディング達成からプロジェクト開始までの準備
・クラウドファンディング実施にあたり、大まかな内容での企画書をJR貨物様に提出しておりましたが、実施が決まったとのことで詳細打合せを行いました。
・コンテナにステッカーを貼りたいという希望をしておりましたが、当初はNGでした。その為このプロジェクトページでは「走行中は貼らない」としておりましたが、ご厚意によりステッカーの掲示を許可いただきました。
・当初の計画では、北旭川駅まで鉄道、名寄オフレールステーションまではトラック代行、そして宗谷岬まではトラックという予定でしたが、北海道で活躍されているトラックドライバー&インフルエンサーの「トラックめいめい」さんに是非とも輸送をお願いしたいと考え、富良野通運株式会社様のご協力を頂き、通運の免許の関係でトラックの出発地点を北旭川駅に変更することにしました。
・今回の輸送に関しましては、利用運送事業者である全国通運株式会社様との契約でしたので、契約書を取り交わしました。
※今回のプロジェクトは、全国通運様に様々な手配とご調整をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
・那覇から稚内まで輸送する荷物である今回の返礼品につきましては、準備ができ次第金沢の自宅から沖縄にてコンテナに積み込んでいただくマルエー物流株式会社様に発送しました。ヤマト運輸株式会社様の航空便を利用しましたので、今回の返礼品につきましては、飛行機、船、鉄道、トラックと全ての輸送手段で運ばれたことになりました。
2.プロジェクト実行
・2024年6月18~24日に行いました。鹿児島と稚内では悪天候に見舞われましたが、途中で止まったり遅れたりすることなく実施することができました。
(1日早くても1日遅くても、大雨で列車が止まったので、運がよかったです)
・1日目(6月18日)・・・私は小松空港から飛行機で出発しました。羽田経由の便を利用したのですが、羽田空港内の混雑のため乗換の保安検査場通過時刻を過ぎてしまい、開始半日でプロジェクト失敗かと思いましたが、何とか那覇行に乗ることができました。到着後、マルエー物流様の倉庫にお邪魔し、JRコンテナにプロジェクトステッカーを貼り、返礼品の積み込みを行いました。封印を行った後、コンテナは那覇港に運ばれていきました。その夜、那覇港のマルエー物流様事務所を訪問させていただき、そちらより港湾敷地内でフェリーへの積込風景を撮影させていただきました(もちろん許可を頂いております)。
・2日目(6月19日)・・・那覇港からフェリーに乗船します。昨晩プロジェクトコンテナを積載した「フェリーあけぼの」、コンテナと共に私も移動します。沖縄本島を出ると、与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島で乗客の乗降及び荷扱いの様子を見ていました。島々の暮らしに欠かせない物資をフェリーが担っていることを知りました。
・3日目(6月20日)・・・フェリーあけぼのは定刻に鹿児島港に到着しました。大雨の中、フェリーからコンテナが降ろされ、すぐにトレーラーに積載され、鹿児島貨物ターミナル駅へ向かいました。貨物列車に積載され、列車の旅がスタート!と言いたいところでしたが、大雨により鹿児島本線が運転見合わせとなり、貨物列車はなかなか動きません。1時間ほど遅れて貨物列車が発車し、私は新幹線で追いかけました。けん引機関車は、ステンレス車体が特徴のEF81 303。大変人気がある機関車を充当いただきました。途中、川内駅及び熊本駅で撮影を行い、博多へ向かいました。
・4日目(6月21日)・・・昨晩北九州貨物ターミナル駅に到着したプロジェクトコンテナを、一旦福岡貨物ターミナル駅に戻していただきました。駅ホームに留置されているコンテナを確認したのち博多へ向かい、福岡貨物ターミナル駅で列車の到着を待ちました。構内での荷下ろし作業を撮影させていただき、翌日からの大移動に備えました。
・5日目(6月22日)・・・日本最長距離を走る列車は、新幹線でも特急列車でもありません。福岡貨物ターミナル駅と札幌貨物ターミナル駅を結ぶ貨物列車です。福岡貨物ターミナル駅を夜中の1:53に出発する貨物列車を、出発後すぐに渡る名島橋で撮影、始発新幹線で後を追いました。各地で視聴者様が撮影してくださり、私が行く駅まで会いに来てくださったりと、YouTubeやXを通じて皆様と繋がっていることを実感いたしました。私はこの列車を普段からIRいしかわ鉄道東金沢駅で撮影しておりますが、今回JR貨物様のご協力により、金沢貨物ターミナル駅から富山貨物駅まで機関車の運転室に添乗させていただくことができました。富山から先、秋田まで列車で追いかけることができないので、新潟まで視聴者様に車で送っていただきました。
・6日目(6月23日)・・・新潟から秋田駅まで別の視聴者様に車で送っていただき、秋田から再び鉄道の旅がスタートです。奥羽本線二ツ井駅付近で日本最長距離を走る上り下りの列車同士がすれ違うダイヤだったので、その瞬間を撮影しました(結果的には目の前での離合はならず)。その後青森で津軽線に入っていくところを撮影、北海道新幹線で先行し、五稜郭駅で機関車が付け替えられるのを撮影、函館本線森駅通過を撮影しました。森駅から長万部駅までは普通列車に乗車し、美しい車窓を眺めながら並行在来線問題について考えました(すぐに結論は出ず)。終着札幌貨物ターミナル駅の手前にある新札幌駅で列車の通過を見守りました。
・7日目(6月24日)・・・プロジェクトコンテナは早朝の貨物列車で北旭川駅へ向かいます。私は北旭川駅で列車の到着を待ちました。定刻に到着し、コンテナが降ろされ、トレーラーに積載されました。トレーラーのドライバーさんは、XやInstagramで活躍されている「トラックめいめい」さん。富良野通運様のご協力により運んでいただけることになり、さらに同社永吉社長様が車で追いかけてくださることになりました。それによりプロジェクトコンテナが運ばれていく様子を撮影することができました。途中、名寄、音威子府、猿払の道の駅で休憩を取りながら進み、無事宗谷岬に到着しました。大荒れの中コンテナの扉を開け、返礼品を取り出しました。宗谷岬の石碑前で記念撮影し、プロジェクトゴールとなりました。
輸送の様子はYouTubeに公開しておりますので、そちらをご覧ください。
3.収支報告
皆さまからご支援頂いた資金は、以下の通り使用させて頂きました。
(すべて消費税込み)
コンテナ輸送費:396,000円
交通費・宿泊費:226,890円
返礼品購入費、発送費:230,660円
Readyfor手数料:135,600円
合計:990,254円
※残金139,746円は、今後の活動に使用させていただきます。
4.リターンの発送
全ての工程の動画をYouTubeにて公開し、それを皆様にご覧いただいたうえで発送する計画としておりました。3日目以降の公開が遅れたため、発送がかなり遅れてしまったことをお詫び申し上げます。
7日目の動画を10月5日に公開することができ、那覇から稚内まで返礼品を運ぶことが達成できました。そのことから、発送の準備をさせていただきました。
一部の皆様には9月28日に手渡しさせていただき、その他の皆様には10月13日に発送させていただきました。
5.今後の展開
今回の那覇稚内プロジェクトはこれで終了しますが、私の活動はこれからも継続していきます。
・7日間の実績をYouTubeに公開しましたが、まだまだ世の中に知られていません。物流の大切さをもっと多くの方に知ってほしいと思いますし、そのきっかけになる挑戦であり動画であると思っています。どうすればもっと多くの方に知っていただくことができるのか、各種メディアに取り上げていただけるのか、などを考えております。近いうちに実践できればと思っております。
・那覇から稚内という南の端から北の端まで輸送してしまったので、次の挑戦はどうしようかと考えております。次回も、貨物列車だけでなく、トラックや船舶、飛行機など、あらゆる手段で荷物が運ばれていく様子を追いかけ撮影し公開するような内容のことを企画し、準備していきたいと思います。
その際には再度ご支援と応援いただけると幸いです。
報告は以上になります。
この度は私のプロジェクト「JRコンテナで那覇から稚内まで荷物を運び、鉄道貨物輸送を伝えたい」にご支援いただき、応援いただき、ありがとうございました。
今後とも貨物ジャーナルをよろしくお願いいたします。
2024年10月15日
貨物ジャーナル 小林 貴憲