プロジェクト概要

 

 

何らかの理由で、「家庭」を失ってしまう子どもたち。

 

彼らが「家庭」を失った瞬間は、誰に頼ればいいかもわからず、

きっと目の前はまっくらになることでしょう。

 

そんな子どもたちとその家族を支えるために、

児童福祉職員はいるのです。

 

「家庭」を必要とする子どもたちのために、
日々悩みながら、子どもたちの成長を見守り、時には道しるべとなる。

 

試行錯誤を繰り返す日々を職員どうしで共有し、
今後の施設のありかたを模索する。

 

そんな、全国の児童福祉職員が一堂に会する場が、今、必要です。

 

 


目の前の子ども一人ひとりのために、
あるべきケアの形を考える。


児童福祉の施設職員の仕事は、常に手探り。
 

 

こんにちは、特定非営利活動法人NPO STARSです。

 

私たち「NPO STARS」は、日本各地の児童福祉施設などで働く職員で構成される団体です。

 

児童福祉施設と一口にいっても、児童養護施設や、自立援助ホーム(15歳以上のお子さんが利用し、自立に向けて就労と生活、人間関係などの支援を行う)、母子生活支援施設(18歳未満の子どもと母親が一緒に入所できる)など、その体制は様々です。

 

私たちは、そんな各施設の子どもたちが成長し施設を出て自立する際のサポートや、子どもを見守る各施設の職員の育成を目指した活動をおこなっています。

 

 

社会的養護が必要な子どもたちのための施設は、全国各地にあります。

 

しかし、施設が抱えている問題や、それらについての対策は、それぞれの施設で独自に行われている現状です。

 

私たち児童養護施設の職員は、彼らが過ごしてきた生活(過去)を彼らが示す態度や行動によって追体験し、そして時にはともに傷つき、時にはこれから歩むべき未来への道筋を見失いながら、それでも可能性を信じてともに暮らしています。

 

いま、目の前の子どもたち一人ひとりの暮らしをより良くしていくためには、どうしたら良いのだろうか。

 

そして、これから先、家庭を必要とする子どもたちのよりどころとして、私たちはどのように機能していけるのだろうか。

 

そんなことを考えながら、より良い環境で子どもたちに寄り添うことができるような施策については、手探りで模索している状況なのです。

 


例えば、厚生労働省の調査によると、施設で暮らす子どもたちの約59.5%が虐待体験を有し、また、約28.5%の子どもたちが何らかの障害を抱えているといいます。

 

しかしこれは、今から5年近く前の調査報告です。現場で働く私の感覚からすると、この数値はさらに増えているように感じます。

 


参考:児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日)、厚生労働省『社会的養護の推進に向けて(平成29年12月)』より

 

虐待による傷は深く心の奥底に刻まれ、身体発達や情緒面、対人関係等に大きな影響を及ぼします。

 

そしてその傷は、子ども自身が施設に入って落ち着き、「自分は今、安全が保障されている」と感じた時に、初めて心の奥から出てくるものです。

 

そんなとき、職員はどうすべきなのか。子どもたちにとってより良い環境を届けてあげるためには、職員はどうあるべきなのかーー?

 

今回のプロジェクトでは、日々悩みながら子どもたちと向き合う全国の職員たちに向けて、「人材育成セミナー」を開催するための費用を集めたいと考えています。

 

たくさんの方々にご支援いただき、子どもに寄り添える職員が増えれば、それは施設で暮らしている子どもたちの笑顔に直結します。

 

皆様、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 


児童養護施設で働くということ。

それは、子どもたちの人生を、
ともに生きていくことができるということ。

 


児童福祉施設で暮らす子どもたちの日常は、施設内で完結してしまうことが多く、それぞれの施設の職員同士でも、世の中の皆様にも、知っていただく機会が少ないのが現状です。

 

そのために、「児童福祉施設の職員が、施設の子どもに暴行した」というようなニュースが取り上げられることにより、ネガティブなイメージが世の中に広がってしまうのは、とても悲しいことです。

 

児童福祉施設で暮らす子どもたちの日々の環境を、これから先もずっと見守って、より良い形でサポートしてあげたい。私たちはそう願っています。

 

子どもたちの日常について、児童養護施設の、ある職員の1日を紹介します。

 

 

 

 

施設に、広範性発達障害の疑いのある子どもが入所しました。

 

その子は、例えば、「ちょっと待っていてね」の『ちょっと』が一体どれぐらいの時間を意味するのかがよく分からなかったり、自分が決めた段取り通りに物事が進まなければ、イライラした時にはパニック状態になったり、といった個性のある子でした。

 

 

彼が高学年になって、ある日、私が「カレー」を作っていることろで、カレーの仕上げをしてくれようとしたことがありました。

 

彼がカレーを作るのは初めて。ちょっと不安ながらも、彼が仕上げをしていく様子を見守っていました。彼は職員からの「牛乳を入れたら美味しくなるよ」というアドバイスのもと、1リットルあった牛乳を全て使い果たしてしまいました。

 

その後ルウを足したものの、最終的に出来上がったのは…

「カレーのにおいのする白い何か」でした。

 

それでも、彼にとっては初めて自分で仕上げたかけがえのないカレー。施設の子どもたちから「美味しい」という言葉を楽しみにしていました。しかし、お腹をすかせて集まってきた中高生の子どもたちは「一生懸命作ったんだね」と彼を労いますが、決して「美味しい」ということはなく、黙々と食べるのみ…。

そんな中、カレーを食べていた高校生の1人が、こんな言葉を口にしたのです。


「これは一生の思い出になるカレーだね」

 

その言葉を聞いた彼が、パッと顔をあげ浮かべた満面の笑みを、今でも覚えています。

 

決して「美味しい」というわけではないけれど、「白いカレー」を一生懸命作った彼を尊重することができる。更に、彼の努力を讃える言葉を、発することができる。子どもたちのやりとりを見ていて出会うことのできた光景に、非常に胸を打たれました。

 

ああ、そうか。
子どもたちと共に生きるというのは、こういう場面に出会えるということなのか。


児童養護施設で職員をしていると、そんなことに気づかされるのです。

 

 

 

今日も、小さな物語が、どこかで紡がれています。


きっと、全国の児童養護施設で働く職員の皆様にも、同じような体験をされた方がたくさんいらっしゃるのではと思います。

 

もっとたくさんの施設の職員とのつながりや、今後の施設のありかたを模索していくために。私たちは社会的養護が必要な子どもたちのための施設で働いている職員たちに向けて「人材育成セミナー」を年2回、開催しています。

 

 


私たちは、子どもたちの人生の土台を作っていることに、

もっと誇りを持っていいのだと思います。
 


児童福祉施設を運営している職員の人数は、どの種類の施設でも決して多くはありません。

 

だからこそ、少数でも精鋭であること、一人一人の職員が高いマネジメント意識を保ち続け、見通しと余裕をもって施設運営に携わることが、結果的に子ども達へのより質の高いケアに繋がります。

 

子ども達と、継続して、ゆったりとした温かい人間関係を育んでいく。


それが、安心と安全を実感して、大人への信頼感を培うことに繋がっていき、子ども達はやがて社会に出て、社会を支える新たな一人の大人となっていくことができるのです。

 

 

しかし、子どもたちに安心感を与え、温かい人間関係を育んでいけるような「大人たち」を増やしていくためにはどうしたらいいのか。

 

私たちの開催している「人材育成セミナー」では、社会的養護に置ける今日的課題を取り上げ、子どもたちとどんなコミュニケーションをとっていくことが望ましいのか、対策にまつわるアイデアなどを全国各地の職員と共有しています。

 

また、現状、それぞれの施設の抱える課題を見つめていくとともに、自分たちの仕事を見つめることで、

子どもたちの人生の土台を作っている自分たちの仕事に誇りを持ってもらえたら…。


そんな願いも持ちながら、このセミナーを開催しています。

 

 

■前回セミナー開催時アンケートの回答 ※一部

 

アセスメントは児童養護施設職員として、専門性としても必要なことだと思いつつも、現状深くケースについて、その子自身について考えてアセスメントできていないと感じた。施設としても弱い部分ではないかと思うので、自身の学びにおいても施設への還元においても活かしたいと感じました。

 

アセスメント力の向上こそが子ども達の最善の利益に繋がり、未来へと紡いでいくことになると感じた。

 

事例検討がとても良かった。これからケアニーズの高い児童の方が多く措置されてくると思うので、医師や例えば自立に向けた関係機関との関わりが増えてくると思った。

 

自身が見ている子どもと重ねながら何ができるのかを改めて考える機会になった。

 

里親支援相談員の役割についてちょうど同じ相談員間で議論していたところなので、今回の題材を持ち帰り、私たちのよりよい支援・連携のあり方についてさらに議論を深め、できることを見出していきたいと思いました。

 

■アンケート集計結果 ※一部

 

 

何よりも大切なのは、子どもたちとずっと一緒に生活している私たち大人は、子どもたちにとって「家族」と同様の存在であるという意識を持ち、子どもたち一人ひとりの人生に寄り添う態勢を整えていくことだと思っています。

 

それが、児童養護施設から社会に羽ばたいていく子どもたちに対する責任を全うするということだと思うし、そのために、私たちができることをひとつずつ見つめていく機会というのは、必要なのではないだろうか。

 

私たちは、そのように考えています。

 

 


子どもの未来を考えているたくさんの人たちが、
「みんなで」考えることのできる世の中に。

 


今回のプロジェクトでは、年に2回開催している「人材育成セミナー」のための資金を募集します。

 

全国各地にある、児童福祉施設職員からの参加を募っているこのセミナーを、継続的に開催して、より多くの職員に参加してもらえるように。

 

ゆくゆくは、職員だけではなく、児童福祉施設のある各地域の方々にもこのセミナーにご参加いただき、地域ぐるみで子どもたちをサポートできる環境を作っていければ、と思っています。

 

そんな夢を実現する挑戦の、第一歩です。

 

*皆様からいただいたご支援の使いみち

 

会場利用料    200,000円
旅費交通費(講師・スタッフ)    500,000円
通信運搬費    100,000円
講師謝金    170,000円
印刷製本費    30,000円


必要金額合計: 1,000,000 円

 

 

- セミナーについて -

 

■概要

貧困、外国籍、若年出産、里親家庭など子育て家庭の姿は多様であり、そうした家庭が抱える支援ニーズもまた多様です。こうした地域社会の状況から、子育て家庭を包括的に支援し、信頼できる人との出会いや、地域社会での多様な人間関係の構築などによって子育て家庭の孤立を防ぐための取り組みが実践されています。


本セミナーは、子育て家庭の多様性と施設や機関等による多様な実践を知り、その意義とともに実践に向けた具体的な方策を考える機会となるよう企画しました。

都道府県社会的養育推進計画策定が迫る中、施設の多機能化等、今後の取り組みについて考える機会となりますことを願っています。

 

■内容

基調講演「地域で支える子育て家庭(仮題)」

法政大学教授 岩田 美香氏

報告者

山口 修平氏(児童養護施設 一宮学園 副施設長)
都留 和光氏(二葉乳児院 院長)

土屋 真由美氏 (非営利活動法人ピッコラーレ 副代表 助産師)
芳賀 英友氏(同仁会児童家庭支援センター センター長)
斎藤 雄介氏(中日新聞 記者)

 

 

 

 

子どもたちとともに喜び、ともに傷つき、
そして時には、進むべき道筋を示してあげる。

私たちが果たすべき責任とは、きっとそんなことなのです。
 

 

社会的養護が必要な子どもたちのための児童福祉施設は、全国各地にあります。
施設が抱えている問題や、それらについての対策は、それぞれの施設で独自に行われています。

 

しかしながら、そういった対策が常に手探りで行われていること、各施設の職員は、試行錯誤しながら子どもたちに寄り添っているという現状は、あまり知られておりません。

 

 

児童福祉施設には様々な背景を抱える子どもたちが暮らしています。
私たちの想像を絶するような凄まじい生活体験を抱える子どもたちも少なくありません。

 

施設の職員として彼らとともに暮らしてきて、私たちは、彼らが「助けて欲しい、支えて欲しい、ちょっと話を聞いて欲しい」と訴えてきたとき、傍に寄り添い話を聞き、適切なアドバイスを送ってあげられるだろうか?

 

ときには、少し離れた場所から子どもたちをそっと見守り続けることが、私たちにできるだろうか?

 

家庭を必要とする子どもたちがいる限り、私たちは活動を続けなければなりません。

皆様も、どうか私たちと一緒に、子どもの未来を考えてみませんか。


そして、児童福祉施設で、人生の土台を作っている私たちの活動に、どうかあたたかい応援をいただけないでしょうか。

 

 

 


施設で暮らす間も、その先の人生も、
しっかりと責任を全うできるように。

 


子どもたちにとっての「当たり前」を作るのは、私たち施設の職員です。


私たちの活動では、職員の「人材育成セミナー」の他に、児童福祉施設から羽ばたいていく子どもたちの自立を支援する「自立支援セミナー」も開催しております。

 

児童養護施設で暮らす子どもたちの中には、一般家庭の子どもたちが自然に学ぶことができるような、「ネクタイの結び方」や「場面に応じたお化粧の仕方」などを知らない子どもたちも、少なくありません。

 

私たちにとって「当たり前」であり、「常識」とされていることは、彼らにとって必ずしも当てはまるとは限らないのです。

 

そんな子どもたちに社会人としていきていくために必要なことを考えていくセミナーが「自立支援セミナー」です。昨年11月30日には、このセミナーの開催資金調達のため、クラウドファンディングに挑戦し、62名の方々から784,000円のご支援をいただくことができました。

 

 

児童養護施設の職員をされている方。
また、子どもの未来や日々の暮らしについて考えておられる方。

 

本当にたくさんの方々にご支援を賜り、子どもの未来について一緒に考えていける方々と繋がることができたことは1番の財産だと感じております。

 

もっと私たちの活動にご賛同いただける方々、子どもたちの未来を考えていらっしゃる方々とのつながりを、増やしていきたい。そして、施設で過ごしている子どもたちの暮らしを、もっとたくさんの方々に知ってほしい。

 

前回のクラウドファンディングを通して、そんな想いが芽生えるようになりました。

 

 

今回のプロジェクトで、児童福祉施設職員を育成するためのセミナーを開催することにより、誰にも相談できず悩みを抱えて苦しんでいる子どもたちが、一人でも多く笑顔になるような環境を、皆様と作っていきたいです。

 

皆様、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

 


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