鬼塚吉国修復レポート その2

いよいよ、「研ぎ」の作業に入ってまいりました。


「研ぐ」というと、素人の私には、包丁のように刃の部分を研いで切れるようにするというイメージだったのですが、日本刀の研ぎは、全然違います。
茎(なかご)を除いて刀身全体に研ぎをかけていくのですが、砥石を変えながら、幾つもの行程を経て地、刃、切先、鎬地(しのぎじ)、棟(むね)の部分をそれぞれ異なった仕上げにしていくのだそうです。
研ぎの行程は大きく分けて「下地研ぎ」と「仕上げ研ぎ」に分けられます。


この日は、「下地研ぎ」の作業を見せていただきました。

 

1. 作業台
こちらが作業台です。
流水を張った桶に、砥石が何種類か入れてあります。
砥石より左側に座り、砥石を固定する台を右足で踏み押さえ、研いでいきます。
シンプルかつ合理的な作りです。
 

 

2. 研ぎ
まずは、荒砥で全体の錆と刃こぼれを取っていきます。
今回の鬼塚吉国は、「錆は思ったほど深くないけれど、全体的に刃こぼれしている。」とのこと。

 

 

 

 

少し研いだだけで、砥石に赤いものが付いてきました。
錆が落とされている証拠です。

 

砥石は
・荒砥(あらと)
・備水砥(びんすいと)
・改正砥(かいせいと)
・名倉砥(なぐらと)
・内曇砥(うちぐもりと)
とだんだん目が細かくなっていくそうで、砥石によって研ぎ方も変
わっていくとのことでした。

 

 

ちょっと分かりにくいですが、棟を研いでいるところです。
切先を左手でしっかり押さえてあるので、見ていると切れそうで怖いです。
手が切れることもままあるのだとか。

 

切先を研いでいる様子です。

 

 

3. 下地研ぎには、通常1週間から10日くらいかけられるとのこと。
下地研ぎが終われば、いよいよ仕上げ研ぎです。
砥石も、下地で使われるものとは全然違う形のものが登場しますので、お楽しみに!

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