鬼塚吉国修復レポート その1

「刀身をまっすぐに伸ばす&樋を磨く」

 

 

8月3日より、いよいよ刀の修復が始まりました。
最初の行程は、刀匠の小宮治氣さん(刀匠名國天)が担当します。
「樋を磨くところは研師なのでは?」と思いましたが、刀剣制作で樋を彫る時の鑢掛けなどは刀匠がしますし、砥石で錆を取るよりもペーパーで削っちゃったほうが早いので、結構多いパターンだそう。
修復で刀匠に樋をやり直すオーダーが入った時は、流れで刀匠がするのだそうです。もちろん錆取りのみなら、研師がすることもあるとのこと。
では早速、写真つきで修復の様子をレポートしてまいります。

 

 

1.ひずみ直し
刀身を金槌で叩いてまっすぐにしていきます
4~5回叩く→確認を10回ほど繰返して終了。樋を潰さないように、鎬側を叩くのだそうです。

 


2.茎を保護
茎の錆色は時代判定の重要な要素なので、茎の錆を落とすことがないように磨く前にビニールテープで茎を保護します。

 


3.樋を磨く
①磨く前の錆の様子

 

 

②道具作り
樋に沿って紙やすりをかけるために、道具を手作り。樋全体を一気にかけるための先端が平らなものと、細かい作業用の先端が細長いものの2種類を使います。

 

③磨く
ペーパー(本日は100番)を、小さく切り磨きに入ります。作業が進むと1000番くらいの細かなもので磨いていくようです。
ちなみに、滑りを良くするため、ペーパーは一度灯油に浸してありました。

 

 

④できあがり
終了ではなかったのですが、できあがりイメージということで撮らせていただきました。
本格的な研ぎの前の段階で、錆の下に隠れていた刀の姿がこんなに見えるんですね!
これからの作業が楽しみです。

 

 

4.次回からいよいよ本格的な研ぎに入っていきます。

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