松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】 2枚目
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】 2枚目
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】 2枚目

支援総額

3,815,000

目標金額 3,000,000円

支援者
286人
募集終了日
2024年10月23日

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2024年09月17日 17:13

北條秀司スクラップブックについて

プロジェクト開始から15日目となりました。連休中もご支援をいただきましてありがとうございます!現在92名の方から1,424,000円のご支援をいただき、達成率47%となりました。もうすぐ50%に届きそうです!ご支援・ご協力いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

 

 

このプロジェクトでは、劇作家・北條秀司が作品の上演ごとに作成し、当館へ託した唯一無二の資料「北條秀司スクラップブック」を守り、次世代まで活用していくため、アーカイバル容器(保存箱)を作る費用のご支援を皆さまにお願いしております。

 

「北條秀司スクラップブック」は長年、作品の上演や研究などに役立てられてきました。来月、南座で上演される『太夫さん』など、現在も上演され続ける人気作品を上演する際の参考資料として、なくてはならない重要な資料です。しかし、その資料がいま、経年劣化のため保存状態が悪化しております。

 

当館にしか原資料が存在しない、演劇界の貴重資料を末永く守りたい――


その想いから、このプロジェクトを立ち上げました。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます!

 

 

北條秀司スクラップブックについて                            

さて、北條秀司は、明治35(1902)年に大阪に生まれ、箱根登山鉄道株式会社にて働くかたわら、昭和12(1937)年、35歳のときに発表した戯曲『表彰式前後』が新国劇により上演され、劇作家としてデビューしました。

 

『表彰式前後』のスクラップブック
『表彰式前後』のスクラップブック

 

 

「北條秀司スクラップブック」には、この処女作『表彰式前後』から、昭和57(1982)年5月歌舞伎座で上演された『淀君情史』まで、225作品が含まれており、その総数は約550冊に及びます。

 

北條作品は歌舞伎をはじめ、新派、新国劇と幅広く、棚に並んだスクラップブックは圧巻です!

 

 

スクラップブックには、作品の初演順に付与された作品番号と、再演などで追加される枝番号が付いています。こちらの写真のように「七〇 1」「七〇 2」と、北條自身の手書きの番号が紙で付けられています。 

 

『春日局』のスクラップブック
『淀君情史』のスクラップブック

 

スクラップブックの中には、プログラムや舞台写真、チラシや新聞雑誌の劇評、自筆原稿などの関連資料が丁寧に貼り付けられて保存されています。

 

 

北條秀司自身は「切抜帖」と呼んでいたこれらのスクラップブックは、最初から計画されて作成されたものではなく、北條秀司が劇作家として活躍を始めた頃より、劇評を改作の資料にするためスクラップブックに貼り込んで保存を始めたことがきっかけだったようです。鉄道会社の社員時代にデータをまとめる癖がつき、その習性が劇作家になってからもつづいたのであろう、と著書で語っています。

 

戦前から作り始められたスクラップブックが幸運にも東京大空襲の戦火を逃れたのは、昭和14(1939)年に一家で移り住んだ麻布区笄町(現在の東京都港区西麻布4丁目)の家の近隣に、映画事業家として知られた川喜多長政が住んでおり、その川喜多邸の巨大な防空壕に預けていたため、といわれています。

 

戦後劇壇が復興し、北條が劇作家としての活動を再開すると、スクラップブックの作業も再開され、処女作初演以来約45年間に渡って続けられた結果、約550冊ものスクラップブックがつくられたのでした。

 

 

北條秀司と当館との関わり                                

当館と北條秀司の交流の記録については、昭和49(1974)年に、北條秀司の『春日局』が、「大谷竹次郎賞」(松竹大谷図書館と松竹株式会社の共催)を受賞したことは大きな交流の一つとなったのではないかと思われます。

 

第3回大谷竹次郎賞授賞式での北條秀司(左)と永山武臣(右)

 

大谷竹次郎賞は、新作歌舞伎の脚本賞を設ける事を願っていた当館創立者・大谷竹次郎の遺志を継いで、昭和47(1972)年2月14日に設定された演劇賞で、『春日局』は第3回の受賞作ですが、第1、第2回は該当作がなかったため、北條秀司が実質的には初めての受賞者でした。

 

 


この受賞と同じ昭和49(1974)年には、スクラップブックに貼り込まれた記事を編纂・収録した『北條秀司劇作史』(日本放送出版協会発行)が出版されました。

 

その「まえがき」には、「―戦火を逃れ手元に戻ってきたスクラップを、戦後に復活した演劇活動のなか、続きを貼り続けることになり、大量なものになった」「苦しい戦時生活を共にして来た肉親感がひしひしと感じられ、お互いによく生きて来たなあと、ザラついた表紙を愛撫してやりたくなる。」とあります。

 

昭和58(1983)年、これほど愛着を持ち大切にされていたスクラップブックが、原稿や演出台本などの資料と共に、松竹大谷図書館に寄贈されました。

 

左)大谷隆三、右)北條秀司

同年4月6日には、松竹会館にあった松竹本社の社長室で、大谷隆三社長(当時当館理事長)より、北條秀司に感謝状が渡されました。

 

 

以来約40年間、当館の書庫に保存され、主に演出家や研究者によって利用され、北條作品の上演時の参考や研究に役立てられてまいりました。しかし経年劣化により保存状態がだんだんと悪化してきてしまい、今後の保存方法が大きな課題となっていました。

 

スクラップブックのうち18冊は特に傷みが激しいため、1冊ずつサイズを測って作られる「タトウ式保存箱」というオーダーメイドのアーカイバル容器に入れ、これ以上破損が進まないようにしたいと考えています。

 

今回のプロジェクトのご支援で、アーカイバル容器(保存箱)を制作し、保存環境を整えることで、今後もより良い状態で永く保存し、活用することができるようにしたいと考えております。ぜひ皆様の応援をよろしくお願いいたします。

リターン

3,000+システム利用料


A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■寄付受領書・控除証明書(2025年1月末に発送予定)

申込数
80
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

5,000+システム利用料


B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

北條秀司作品『井伊大老』『浮舟』の台本の表紙をデザインに使用したオリジナル文庫本カバー(非売品)  をお届けいたします。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー
-----
※ 本コースへのご支援は税控除の対象となりませんのでご注意ください

申込数
55
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

3,000+システム利用料


A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■寄付受領書・控除証明書(2025年1月末に発送予定)

申込数
80
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

5,000+システム利用料


B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

北條秀司作品『井伊大老』『浮舟』の台本の表紙をデザインに使用したオリジナル文庫本カバー(非売品)  をお届けいたします。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー
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※ 本コースへのご支援は税控除の対象となりませんのでご注意ください

申込数
55
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月
1 ~ 1/ 12

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