松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】 2枚目
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】 2枚目
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】
松竹大谷図書館|演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】 2枚目

支援総額

3,815,000

目標金額 3,000,000円

支援者
286人
募集終了日
2024年10月23日

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2024年09月24日 15:02

リターンの文庫本カバーのご紹介 その2『浮舟』

プロジェクトを開始して22日が経ちましたが、この週末にご支援が目標額の60%を超えました!以前から当館にご支援を下さっている方、そして今回初めてプロジェクトを知ってご支援下さった方。皆様からの温かいご支援と応援コメントがスタッフの励みとなっております!引き続き成立へ向けて頑張って参りますので、なにとぞよろしくお願い致します!

 

さて前回の活動報告に続いて、今回もご支援いただきました方への成立後のリターン(お礼)についてご紹介いたします。

 

当館の所蔵資料がいつも皆さまと共にあるように、という気持ちを込め、5千円以上のご支援を下さった方へのお礼として、当館所蔵の歌舞伎台本の表紙をデザインに使用したオリジナルの文庫本カバーを。2種類1セットでお届けします。

 

 

 

それぞれ右側が台本、左側が文庫本カバーの見本

 

今年のデザインはプロジェクトに因み、北條秀司作品の文庫本カバーとなっております。(デザインは全て同じです)

 

 


今回はそのうちのひとつ、『浮舟 源氏物語より』をご紹介します。

 

 

『浮舟』は、昭和26(1951)年9月号の『婦人公論』に書き下ろした戯曲です。当時の編集長に戯曲の執筆を乞われた北條秀司はかねてよりあたためていた『源氏物語』を題材に書くことを決めます。

戦前『源氏物語』の劇化は、皇室を扱うことが不敬であるとタブー視されていました。戦後、昭和26年にこの流れを取り払ったのが、同年1月に新開場したばかりの歌舞伎座で3月に上演された舟橋聖一の『源氏物語』でした。初日から満員が続いた興行は大成功で、『源氏物語』ブームが巻き起こりました。

 

舟橋聖一の『源氏物語』は、初演の人気を受け、同年10月には早くも「改訂増補版」として、初演版から「空蝉」を省き、「須磨明石の巻」を加えた通し狂言として再演されます。この昭和26年の上演を第一部として、昭和27年5.6月上演の第二部、そして昭和29(1954)年5,6月上演の第三部まで、光源氏の生涯を歌舞伎座の舞台で描き、舟橋源氏と称されました。

 

一方、北條秀司の『浮舟』は『婦人公論』から発表後すぐに、方々から上演の申し込みが殺到します。そんななか、まずNHKにより昭和27(1952)年4月に長編ラジオドラマとして放送されました。

 

舞台での上演としては、昭和28(1953)年7月明治座で初演されました。舟橋源氏が光源氏の生涯を描いたのに対し、『浮舟』は、「源氏物語」の最終部分にあたる「宇治十帖」を題材にした光源氏亡き後の物語となっています。また北條秀司は自身の著書の中で、「(舟橋源氏に対して)私の方は人間描写、生活描写に主点を置いた王朝風俗の現代劇である。光源氏を中軸にしたホームドラマである」と述べており、物語や人物の描き方の違いも注目すべきところです。

 

初演の劇評記事が貼り込まれた『浮舟』のスクラップブック

 

浮舟は東国育ちの自由奔放な娘で、母とともに都に移ると、その美貌がたちまち殿上人達の人気を集めます。中でも清浄な心を持つ薫大将に魅かれ、薫の世話で宇治の山荘で暮らすことになります。一方皇子の匂宮も浮舟を見染め、忙しい薫が浮舟のもとへ通えない隙をついて浮舟を口説きます。色好みの匂宮に強引に迫られた浮舟は、ついにその肌身を許してしまいます。二人の男性の間で板挟みとなった浮舟は、薫に別れの和歌を残し、宇治川へと姿を消すのでした。

 

 

昭和40(1965)年4月歌舞伎座の劇評記事が貼り込まれた『浮舟』のスクラップブック

 

初演は、十七世中村勘三郎の匂宮、六世中村歌右衛門の浮舟、八世松本幸四郎(初世松本白鸚)の薫大将という配役で、大好評を博しました。

 

この『浮舟』の大成功が、その後「空蝉」「六条御息所」「藤壺」『末摘花』「明石の姫」へと続く北條源氏といわれる各作品を生み出す水源となりました。

 

 

今回のデザインに使用している上演台本は、昭和40(1965)年4月歌舞伎座「四月合同特別公演」で上演されたときのものです。匂宮が初演以来持ち役の十七世中村勘三郎、薫大将が十四世守田勘弥、浮舟が山本富士子という配役でした。

 

デザインに使用した台本は、当館閲覧室でお読みいただくことが出来ます。

 

今年は大河ドラマをきっかけに『源氏物語』を読み直している方も多いのではないでしょうか?源氏物語の登場人物を現代的にとらえ直した北條源氏にも、ぜひ関心をお持ちいただけますと幸いです。

リターン

3,000+システム利用料


A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■寄付受領書・控除証明書(2025年1月末に発送予定)

申込数
80
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

5,000+システム利用料


B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

北條秀司作品『井伊大老』『浮舟』の台本の表紙をデザインに使用したオリジナル文庫本カバー(非売品)  をお届けいたします。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー
-----
※ 本コースへのご支援は税控除の対象となりませんのでご注意ください

申込数
55
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

3,000+システム利用料


A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

A|【税控除対象】お気持ち応援コース(3千円)

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■寄付受領書・控除証明書(2025年1月末に発送予定)

申込数
80
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

5,000+システム利用料


B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

B|北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー

北條秀司作品『井伊大老』『浮舟』の台本の表紙をデザインに使用したオリジナル文庫本カバー(非売品)  をお届けいたします。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2025年4月末に送信予定)
■北條秀司作品台本デザインオリジナル文庫本カバー
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※ 本コースへのご支援は税控除の対象となりませんのでご注意ください

申込数
55
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月
1 ~ 1/ 12

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