お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

プロジェクトの募集終了まであと4日となりましたが、皆様がご支援に駆け付けて下さったお蔭で、現在227万8千円(91%)までくる事ができました!!先週は影も見えなかったゴールですが、ようやく方向が見えてみえてまいりました。情報拡散へのご協力もありがとうございます!24日(水)23時の募集終了まで、こちらの新着情報とFacebookで情報を発信し続けますので、なにとぞ最後までご支援・ご協力の輪を広げて頂きますようお願い申し上げます。

 

さて、1万円以上ご支援下さった方には、スタッフ手作りの、台本を保護するカバーにお名前を記載するというリターン(お礼)をご用意していますが、映画の台本のリストは次の3種があります。

 

【映画台本】 作品リスト (50作品)

【『釣りバカ日誌』台本】作品リスト (22作品)

【寅さん台本】 作品リスト (48作品)

 

※台本カバーの作り方については、こちらをご覧ください。
「年間1,500冊以上」を整理!台本を保護するカバーの作り方動画

 

今回は【映画台本】 作品リストより、黒澤明監督の作品をご紹介します。日本だけでなく、世界にもその名声が轟く黒澤明監督。いずれも有名な作品ばかりです。

 

黒澤明監督は1910年東京に生まれ、画家を志した後、1936年にP.C.L映画製作所に助監督として入社(同年P.C.Lは東宝と合併)、1943年に『姿三四郎』で監督デビューし、生涯に30本の監督作品を生み出しました。そのダイナミズム溢れる演出、本格的に作られた美術や巨大なセット、綿密に構成された脚本や台詞によって作られた映画は国内のみならず世界の人々も魅了しました。1950年の『羅生門』でヴェネチア国際映画祭の日本映画初の金獅子賞を受賞、ソ連で製作した『デルス・ウザーラ』(1975年)ではアカデミー賞外国語映画賞を、『影武者』(1980年)ではカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞するなど、国際的にも高い評価を受けた監督です。

 

上の写真は、リストにある全ての台本です。

 

■81 『醜聞(スキヤンダル)』1950年/黒澤明(監督・脚本)、菊島隆三(脚本)

黒澤監督が松竹で初めてメガホンを取った作品。スキャンダル記事に巻き込まれた新進気鋭の画家と人気歌手が出版社に対し裁判を起こす

■82 『白痴』1951年/黒澤明(監督・脚本)、久板栄二郎(脚本)

『醜聞(スキヤンダル)』に続く松竹作品第2作。ドストエフスキーの小説を、札幌に舞台を移して映画化した

■83 『七人の侍』1954年/黒澤明(監督・脚本)、橋本忍・小国英雄(脚本)

世界の映画人に大きな影響を与えた、日本映画史上最高傑作のひとつ。戦国時代、貧しい農村に用心棒として雇われた7人の侍が、村を襲う野武士に立ち向かうべく、戦いを繰り広げる

■84 『生きものの記録』1955年/黒澤明(監督・脚本)、橋本忍・小国英雄(脚本)

鋳物工場を経営する主人公が放射能への恐れから近親者全員の南米移住を計画するが、家族の反対にあい、狂人扱いされる。原水爆実験が相次いだ当時の社会を反映したドラマ

■85 『隠し砦の三悪人』1958年/黒澤明(監督・脚本)、菊島隆三・小国英雄・橋本忍(脚本)

戦国時代を舞台に、戦に敗れた侍大将が金2百貫とともに世継ぎの姫を逃がすため、百姓二人を連れに、絶体絶命の場面を次々と切り抜けて敵中を突破していく娯楽時代劇

■86 『悪い奴ほどよく眠る』1960年/黒澤明(監督・脚本)、小国英雄・久板栄二郎・菊島隆三・橋本忍(脚本)

汚職事件で自殺した父の復讐のため、政財界の巨悪に挑む一人の男の姿を描いた社会派ドラマ

■87 『用心棒』1961年/黒澤明(監督・脚本)、菊島隆三(脚本)

二組のやくざの勢力が対立する宿場町に、一人の浪人が現れたことから騒動が巻き起こる娯楽時代劇

■88 『天国と地獄』1963年/黒澤明(監督・脚本)、小国英雄・菊島隆三・久板栄二郎(脚本)

エド・マクベインの小説の映画化。運転手の子どもが会社重役の子どもと間違えられ誘拐されるが、犯人より、重役宅に身代金3千万円が要求されたことから幕を開けるサスペンス

■89 『赤ひげ』1965年/黒澤明(監督・脚本)、井手雅人・小国英雄・菊島隆三(脚本)

山本周五郎原作の『赤ひげ診療譚』の映画化。江戸の小石川養生所を舞台に、「赤ひげ」と呼ばれる所長の医師と、不本意に養生所に配属されてきた長崎の留学帰りの青年医師を巡るヒューマンドラマ

■90 『どですかでん』1970年/黒澤明(監督・脚本)、小国英雄・橋本忍(脚本)

黒澤監督初のカラー映画。山本周五郎作『季節のない街』の映画化。「どですかでん」と口ずさみ、いつも電車ごっこをしている少年六ちゃんと、彼を取り巻く貧民街に住む人々の姿をユーモラスに描いた作品

■91 『乱』1985年/黒澤明(監督・脚本)、小国英雄・井手雅人(脚本)

シェイクスピアの『リア王』を、毛利元就の3兄弟の話に翻案して映画化。破滅の道をたどる戦国時代の武将の一族を描いた壮大な歴史絵巻

92 『八月の狂詩曲』1991年/黒澤明(監督・脚本)

『白痴』以来の松竹配給作品。長崎から離れた山村に住む被爆経験を持つ祖母と、祖母の家でひと夏を過ごすことになった4人の孫の交流を描いた物語。祖母の甥役でリチャード・ギアが出演

■93 『まあだだよ』1993年/黒澤明(監督・脚本)

黒澤明監督の第30作目で遺作となった作品。随筆家內田百閒をモデルにした”先生”とその門下生たちの温かい交流を描いたドラマ

 

以上、13作品を選んでみました。もちろん、当館ではリストの作品のほかにも黒澤監督の台本を所蔵しておりますし、また、台本を所蔵していない作品もシナリオ集などでお読み頂くことが出来ますので、お問い合わせ下さい。

 

また、黒澤明監督は脚本執筆の際、複数の脚本家と共同執筆をしていたことでも知られています。そのうちの1人に橋本忍さんがいます。今年100歳で亡くなられた橋本忍さんは黒澤明監督の映画に8作品で共同執筆しています。

上のリストにあるなかで、橋本忍さんと組んだ作品が下の写真の5冊の台本です。

 

上左より『七人の侍』『生きものの記録』『隠し砦の三悪人

下左より『悪い奴ほどよく眠る』『どですかでん

 

上の5作品ですと、黒澤明監督と橋本忍さん、お二人に関連した作品の台本カバーに、お名前をお入れすることができますよ!

 

というわけで次回の台本リストご紹介は、黒澤明監督以外にも多くの名監督と組んだ、脚本家・橋本忍さんの作品です!

新着情報一覧へ