【第8弾】写真で蘇る名優の面影、歌舞伎の魅力を次世代へ。

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

2020年4月5日(日)まで、世田谷文学館において『六世中村歌右衛門展　ようこそ歌舞伎の国へ』が開催中です。世田谷区岡本を終の棲家とした昭和の名女方歌右衛門の芸と人生を、残された遺品や資料からご紹介する魅力溢れる企画展示です。

 

松竹大谷図書館からは、生前歌右衛門が使用した台本や書抜、隈取、趣味として描いた絵画など、ゆかりの品々を60余点展示提供いたしましたので、皆様お誘い合わせのうえ、ぜひお運び下さいませ。

 

■開催情報■
『六世中村歌右衛門展　ようこそ歌舞伎の国へ』
会場：世田谷文学館2階展示室
住所:〒157-0062東京都世田谷区南烏山1-10-10／電話:03-5374-9111
会期：2020年1月18日(土)～4月5日(日)10:00-18:00（入館は17:30まで）
※展覧会期間中、一部展示替えあり
休館日：毎週月曜（※ただし月曜が祝日の場合は開館し、翌平日休館）

プレスリリースはこちら

 

先日行われた搬出の様子です。世田谷文学館から2名の学芸員の方がいらして、当館スタッフと共に、出品資料を一点一点、丁寧に状態をチェックします。大切に保存されてきた資料ですが、経年による汚れや劣化などが生じている箇所を細かく確認していきます。確認した内容は細かく記録され、返却時には、また同じように、貸出したときと状態が変わっていないか、確認作業が行われます。

 

 

使用台本の確認作業です。作業が終わったものから順次、美術品専門の輸送業者さんが、手際よく丁寧に梱包していきます。

 

 

梱包には、輸送中、資料を保護するためのクッション材や、薄様を細く切った紐を使用します。

 

 
薄様を敷いて、台本をクッション材で包み、紙紐で縛り固定します。

 

 

こんな感じの塊が、いくつも出来上がっていきます。

 

 

左は歌右衛門の楽屋の欄間です。美しい梅の絵が描かれています。右はソ連公演で使用した京鹿子娘道成寺の衣裳です。

 

 

趣味として描いた絵画も出展されます。

 

 
歌右衛門の自主公演「莟會」のポスターや絵看板です。新作の上演にも意欲的に取り組んだ歌右衛門所縁の資料です。

 

 

５時間ほどかけて、全ての確認作業と梱包を終え、運び出されていきました。

 

この続き(展示)はぜひ、世田谷文学館展でご覧ください！
また、後日展示レポートも掲載致しますので、お楽しみに！