小児がんを治せる病気へ:遺伝子解析で目の前の闘う子ども達に治療法を

小児がんを治せる病気へ:遺伝子解析で目の前の闘う子ども達に治療法を

支援総額

5,403,500

目標金額 5,000,000円

支援者
331人
募集終了日
2022年2月28日

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プロジェクト本文

 

ご支援のお礼と

今後の目標について
(deleteC推し研! 奥野先生推し推し団より)
ご支援いただきありがとうございます。おかげさまで無事目標金額を達成することができました。今回のクラウドファンディングは「推し研アクション」の一つとして実施してきました。

 

研究者や研究を推すことがあたりまえになったらいいな、そんな思いを込めて新たに打ち出したコンセプトが「推し研」です。

 

先生が取り組む研究にスポットライトを当てることで応援してくださる方が少しずつ増えれば、
それが積み重なって研究を後押しする強い力になると信じて
クラウドファンディングを行ってきました。

 

Twitterで行ったスペース企画など、多くの方に先生の研究へ関心を持っていただけたこと、そしてクラウドファンディングを通じて実際に支援してくださる方がこんなにも多く集まったことに感動しています。

 

奥野先生の研究はまだまだ終わったわけではありません。ここからまた新しいスタートです。今回のクラウドファンディングをきっかけに、これからも支援者様に一緒に見守っていただけますと幸いです。

 

また残り1週間という短い期間ではございますが、まだまだご支援は募っております。いただいたご支援はクラウドファンディング手数料等を除き全て、奥野先生への研究支援に役立たせていただきます。

 

改めて、この度はたくさんの応援ありがとうございます。

 

引き続き、がん治療研究への関心が多くの方に広がっていくよう、ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。


deleteC推し研! 奥野先生推し推し団

一同

 

※先生からのご挨拶もいただいております。詳細はこちらご覧ください。

 

 

「推し研!」クラウドファンディング詳細や「推し推し団」リターンの紹介はこちらをご覧ください。

リターンにつきましては制限個数の追加、新たなコースの追加の可能性がございます。既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。

 

 

 

診断のつかない小児がん、治療が効かない小児がんの子どもたちへ
遺伝子解析で小児がんの治療法を明らかにし、治せる病気にする一歩の研究を!

 

はじめまして、名古屋大学と名古屋市立大学にて小児がんの子ども達が適切な治療を受けれるように遺伝子解析研究を行っている奥野友介と申します。これまで2015年から約300人の子どもたちの遺伝子解析をおこなってきました。

 

日本では年間約2,000~2,500人の子どもが小児がんに罹患しています*1。今では、65~70%ほどの患者さんが助かり*2「治るがん」になりつつありますが、未だに助からない子どもがいるのが現状です。

 

 

小児がんには、違う種類のがんなのに、症状や検査結果で区別が難しいものがたくさんあります。がんの種類が違えば、適した治療も違います。細かい遺伝子解析を行いがんの正体を知ることができれば、正しい治療を行うきっかけを増やすことができます。

 

病院の検査では診断がつかない患者さんや、通常の治療で効果がでない目の前にいる子どもたち年間約40~50人に遺伝子検査を提供していますが、まだまだ治療法を必要としている子どもたちがいます

 

採算という意味では全く合わない取り組みですが、1人でも多くの子どもたちを遺伝子解析で救いたく、協力いただけると嬉しいです。

 

 

似たような検査結果が出るがんが多く、診断が難しい小児がんだからこそ「遺伝子検査」を

 

日本において、大人のがんは年間100万人近くが発症*3しますが、小児がんは年間2,500人ほどと非常に稀な病気です*1。その性質も、実は大人のがんと大きく異なるのです。

 

一番の違いは、起こる「臓器」の違いです。大人のがんでは5大がんと呼ばれる肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がんなどが最もよく起こりますが、小児では脳腫瘍や血液がんが多いです。小児にしか起こらないがんも多数存在し、がんの種類としては大人より多いと考えられています。

 

がんの治療においては、どういう種類のがんかを特定し、がんの種類にあった適切な治療を行うことが重要です。ですが、小児がんの場合、診断困難な状況が生じることも多くあります。

 

 

異なるがんであっても、「症状や検査結果が同じがん」が多くあり区別するのが難しい

 

大人のがんの場合は、5大がんを筆頭に、「がんの種類」がある程度限られています。また、がんの進行についても、例えば大腸がんの場合は大腸の次に肝臓に転移し肺に転移する...というような法則性が分かっており、どういうがんなのか診断をする上で役立つ情報が多くあります。

 

しかし小児がんの場合は、脳腫瘍か白血病か、それ以外の「症状も検査結果もほとんど同じがん」が非常に多く、それを区別して診断するのが難しい状況にあります。小児がんの子どもたちのうち、約2割ほど(≒16.9%)が、「症状も検査結果もほとんど同じがん」が存在するタイプのがんにかかり、診断がつくまで時間がかかったり、診断がつかなかったりします*4

 

 

遺伝子解析をして「診断」をし最適な薬が使える状態を作ることが
今まさに小児がんを患っている子どもたちを救う一歩になる

 

がんはヒトの「遺伝子」に突然変異が生じて起こる病気です。そのため、遺伝子そのものを調べることは、「がんの性質」を知る最も有効な検査方法です。

 

そのため、診断がつかない子どもたちや、正体はわかっているけれども通常の治療が効かない子どもたちにがんの遺伝子の全体(全ゲノム)を調べる遺伝子解析を行うことは、正しい診断を得ることに繋がり、治療の機会を最大限に増やすことができるのです。

 

薬の開発は時間がかかり、今まさに小児がんに罹っている子どもたちを救うことは難しいです。ただ、特定の突然変異を持つがんに対して効果を発揮する、最適な薬(分子標的薬)が多数開発されてきています。

 

だからこそ、遺伝子解析をして「診断」をし最適な薬が使える状態を作ることが、今まさに小児がんを患っている子どもたちを救う一歩になるのです。

 

 

実際に、これまで約300人の子どもたちに遺伝子解析を行い、治療法がなかった子どもたちが元気になる様子を目の当たりにすることもありました。

 

■ 過去にあったケースをご紹介します


数年前、4歳の白血病の女の子のかかった白血病に抗がん剤治療が全く効かない、と病院の先生から連絡がありました。

 

病院での検査結果が、私たちがまさにそのころ遺伝子解析で発見した新種の白血病に似ているというので、遺伝子解析を行ったところ、やはりその新種の白血病であることがわかりました。さらには、その白血病に起こっていた遺伝子変異は、大人の肺がんで時おり見つかるものと同じで、分子標的薬が使える可能性が見つかりました。試験管の中でこの子の白血病細胞にこの薬を投与してみると、強力な効果が認められました。

 

先生に知らせてこの薬を用いて実際に治療を始めてもらったところ、2週間で白血病細胞が見られなくなり、骨髄移植を受けられるまでに回復しました。5年以上経った現在も元気です。遺伝子解析が、新種の白血病を発見し、それと同時に治る病気にしてしまった、という想像もしなかった出来事を目の当たりにしました。

 

小児がんの主な原因である急性リンパ性白血病の9割は治ると言われていますが、残りの1割の中には「9割治らない」白血病がまぎれていることを見つけています*5。小児がんは、まだ色々と解明されていないことも多く手探り状態の部分もあります。

 

だからこそ、目の前の子どもたちが助かる可能性が広がることが見えているのであれば、この機会を失いたくありません

 

 

 

いただくご支援の資金使途

 

現在年間約40人の子どもの遺伝子解析を行っており、技術や設備は整っています。小児がんの子ども全員に遺伝子検査を行うのが最終目標ですが、一回約20万円ほどの費用がかかるため全員には行えていないのが現状です。

 

そこで、できる限り多くの小児がんの子どもたちに遺伝子検査を行うため、deleteCの推し研プロジェクトの支援金を充てさせていただきます。支援が集まれば集まるだけ、遺伝子解析を実施できる子どもたちを増やしていきます

本当は小児がんだと分かった時点で全員を調べたいのですが、まずはできることとして以下の患者さんを対象に集まった資金で遺伝子解析を実施していきます。

▼対象

(1) 病院の検査では正体が分からない(診断がつかない)小児がん(診断困難例)
(2) 正体はわかっているけれども、通常の治療が効かない小児がん(治療抵抗例)

 

▼遺伝子解析を行うタイミング
(1) 診断困難例:病院の検査は終わったけれども診断がつかなかった時点
(2) 治療抵抗例:最初に行う治療が十分に効かなかった時点

 

 

 

私自身、病気で子どもを失いかけたことがあるからこそ、
1人でも多くの助かる子どもの命を増やし、子どもを失う親を減らしたい。

 

子どもを失うというのは親にとって想像しがたい出来事であるということを、私も身にしみて体感したことがあります。遺伝子解析をすることで、治療法が見つかり救える命があるのであれば、「お金」が理由で諦めたくありません

 

がん細胞を調べてそれに効く薬を開発するのには10年から20年かかります。小児がんは研究が大人のがんより進んでいないこともあり、もっと時間がかかるかもしれません。時間のかかる薬の開発と並行して遺伝子の検査をすれば、目の前の子どもに適切な治療法を患者さんに届けられる可能性があります。

 

今、年間40~50名の小児がん患者さんに遺伝子検査を行っていますが、年間2,000人いる小児がん患者さんへの遺伝子解析でも、費用さえあればできないことではないと思っています。

 

子どもを失う、そういう苦しい思いを、この研究でひとつでもふたつでも減らせれば。

 

遺伝子解析によって、すべての小児がんに治療の選択肢をもたらし、治せる病気に近づけるように。あるいは、今まさに小児がんと闘う目の前の子どもに、治療法を届けるために。

 

応援どうぞよろしくお願い致します。

 

 

推し研プロジェクトに選ばれて


引き締まる思いです。多くの研究者は、あまり名前を知ってもらう機会はありません。自分が考えていることを知ってもらう機会もなかなかありません。ましてや自分の研究が多くの人に応援してもらえる可能性を考えたこともありません。でも、もし、自分の考えていることが多くの人に応援してもらえれば、きっと今よりもよい結果に結び付きます。これから先何が起こるか、ちょっと勇気をもって踏み出したいと思います。

 

「推し研!」に参加した最年少の5歳の子。手作りうちわで応援してくれました。

「『おしけん!』かいいんばんごう1ばんです!」 

 

 

 

みんなの力で、がんを治せる病気に

 

deleteCは個人、企業、組織などの立場を越え、

がんを治せる病気にしたいという想いを自由に意思表示することで、

誰もががん治療研究を応援できる仕組みをつくり、がん治療研究への支援と啓発を通じて、1日でも早く「がんを治せる病気にする日」を手繰り寄せることを目指しています。

 

そこで今年より、がん研究者へ直接支援が届く仕組みとして各界と連携した取り組みが

「推し研!」です。

 

がん治療研究や研究者を知り、まるでアイドルを推すかのように

誰もが気軽に、楽しくがん治療研究を応援できる仕組みを目指します。

 

「推し研!」クラウドファンディングでは、

さまざまな著名人らとともに「推し推し団」を結成。

クラウドファンディングを通じて、皆様も「推し推し団」の一員として

一緒にがん治療研究を応援できます。

 

 

 

 

 

 

|奥野先生の治療研究を分かりやすく解説

~deleteC推し研!ポイント!~

遺伝子から調べるという医療の仕組みが不十分な中、遺伝子検査を行うこの研究の意義は大変大きい

日本では年間約2,000~2,500人の子どもががんに罹患しています*1。小児がんは、適切な治療をすれば70%近くの子どもが治る*2病気ですが、悲しいことに助からない命もあり、乳幼児が亡くなる大きな要因です。


大人のがんと大きく違うところは、小児がんはがんの種類を診断するのが難しく、正しい診断をして、適切な治療をするためには、遺伝子検査がとても有効で、名古屋市立大学に所属する奥野先生はその研究を推し進めています。世界でも、遺伝子から調べるという医療の仕組みがまだまだ不十分な中、遺伝子検査を行うこの研究の意義は大変大きいということで、選出させていただきました。deleteCでは、さらに力強く、奥野先生を推させていただきます!

 

〜NPO法人 deleteCの支援先選考について〜
みんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト deleteCでは、支援を希望するがん治療研究に取り組む医師、研究者の方を毎年公募し、厳正なる審査のもと、支援先を決定し、受賞者に支援金を授与。

 

選出にあたり、がんの治療研究の最前線で働く医師の方々、deleteのメンバー、参加企業様と選考委員会をつくり、医学的、科学的に研究を見ることに加え、一般の市民の感覚からも研究を見て、今、本当に応援したい研究を選定しています。

 

奥野先生は、「deleteC 2020 -HOPE-」にて2019年度の受賞者として選ばれました。

 

 

〈参考文献〉

*1 :小児がんの患者数(がん統計):[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] 1.年齢別子どもの死亡原因

*2:小児がんの患者数(がん統計):[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]3.小児がんの生存率

*3:最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計]1.最新がん統計のまとめ

*4:小児がんの患者数(がん統計):[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]2.小児がんの割合

*5:MEF2D-BCL9 Fusion Gene Is Associated With High-Risk Acute B-Cell Precursor Lymphoblastic Leukemia in Adolescents | Journal of Clinical Oncology


 〈ご支援にあたってのご注意事項〉

・本プロジェクトへの支援金は、クラウドファンディング手数料・deleteC事務手数料の計2割を除いた金額を奥野先生の研究資金として寄贈します。

・本プロジェクトへの支援金はdeleteCを通して奥野先生に支援し、奥野先生の研究のための資金に充てられます。

・クラウドファンディングでのご支援は、税制控除にはなりませんのでご注意ください。
・リターンにつきましては制限個数の追加、新たなコースの追加の可能性がございます。プロジェクト達成後に既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。
・支援時にご回答いただく質問項目への回答、リターン発送先の住所は支援確定後、変更できません。

・ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

 

プロジェクト実行責任者:
特定非営利活動法人deleteC(代表 小国士朗)
プロジェクト実施完了日:
2022年5月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

特定非営利活動法人deleteCが、名古屋市立大学所属奥野友介先生の研究活動へ支援金を寄付したことを以ってプロジェクト実施完了となります。 ※ 研究の進捗については、適宜新着情報などを活用し更新をしてまいります。

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リターン

10,000


コラボリターンコース | deleteCコラボ版キャンパスノート3冊セット

コラボリターンコース | deleteCコラボ版キャンパスノート3冊セット

・deleteCコラボキャンパスノート3冊セット
・「推し推し団」デジタル団員証(シルバー)

※詳細はこちらをご確認ください。
https://www.delete-c.com/oshiken/cf



※ デジタル団員証に関しましては、READYFORのメッセージ機能を通してお送りさせていただきます。発送完了予定月までにREADYFORのサイトを退会された場合、お送りできなくなりますのでご注意くださいませ。

申込数
220
在庫数
80
発送完了予定月
2022年6月

30,000


コラボリターンコース | イケウチオーガニックタオル

コラボリターンコース | イケウチオーガニックタオル

・イケウチオーガニック「オットンヌーボー」 ホワイト フェイスタオル
・「推し推し団」デジタル団員証(ゴールド)

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https://www.delete-c.com/oshiken/cf



※ デジタル団員証に関しましては、READYFORのメッセージ機能を通してお送りさせていただきます。発送完了予定月までにREADYFORのサイトを退会された場合、お送りできなくなりますのでご注意くださいませ。

申込数
8
在庫数
2
発送完了予定月
2022年6月

10,000


コラボリターンコース | deleteCコラボ版キャンパスノート3冊セット

コラボリターンコース | deleteCコラボ版キャンパスノート3冊セット

・deleteCコラボキャンパスノート3冊セット
・「推し推し団」デジタル団員証(シルバー)

※詳細はこちらをご確認ください。
https://www.delete-c.com/oshiken/cf



※ デジタル団員証に関しましては、READYFORのメッセージ機能を通してお送りさせていただきます。発送完了予定月までにREADYFORのサイトを退会された場合、お送りできなくなりますのでご注意くださいませ。

申込数
220
在庫数
80
発送完了予定月
2022年6月

30,000


コラボリターンコース | イケウチオーガニックタオル

コラボリターンコース | イケウチオーガニックタオル

・イケウチオーガニック「オットンヌーボー」 ホワイト フェイスタオル
・「推し推し団」デジタル団員証(ゴールド)

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https://www.delete-c.com/oshiken/cf



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申込数
8
在庫数
2
発送完了予定月
2022年6月
1 ~ 1/ 12

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