プロジェクト概要

 

目標金額の100万円を達成しました!

 

みなさまからあたたかいご支援を賜り、目標額を達成することができました。10月19日の開始以来、直接のご支援はもちろんのこと、SNSでのシェアや応援メッセージなど、様々な形で支えてくださったみなさまのおかげです。心から感謝しております。本当にありがとうございました!
 
今回目標金額は100万円とさせていただきましたが、このプロジェクトでは総額320万円の費用がかかります。助成金等も活用していきますが、少しでも多くのご支援が集まればさらに心強く、お知り合いの方へご紹介いただくなど、引き続き支えていただければ、ありがたく思っております。

 

12月18日の募集期間終了まで、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ピッキオ 田中純平

 

 

クマと人が共存するのに欠かせないベアドッグ。

~日本で次世代の育成をしたい~

 

こんにちは、田中純平です。子どもの頃から野生動物が大好きで、2001年から長野県軽井沢のピッキオで「ツキノワグマの保護管理」に携わっています。

 

クマは本来とてもおとなしく、いきなり人を襲うようなことはありません。しかし、ばったり人と遭遇してしまい驚いたときなどは、自分の身を守るためにやむを得ず人を襲ってしまう可能性もあります。そこで私たちは、クマに電波発信器をつけ、人里に近づいてしまった場合には追い返すようにしています。

 

この活動に欠かせないのが、大きな声で吠えてクマを追い払えるベアドッグです。現在、ピッキオでは2頭のベアドッグを飼育していますが、日本では繁殖していないカレリア犬という犬種のため、アメリカから連れてくるしか方法がありません。

 

そこで今回、次世代のベアドッグを日本で育てるという、初めての挑戦をすることにしました。ここからバトンを繋いでいき、ベアドッグを途切れさせないようにすることで、クマと人間が共存できるまちをつくりたいと思っています。そのために、みなさまからの温かいご支援、ご協力をいただければうれしいです。

 

​ベアドッグによる追い払いの様子。大型犬なので迫力があります。

 

豊かな森のなかでクマと人とが共存するまち・軽井沢

 

私たちが活動している軽井沢は、浅間山の麓に広がる豊かな森の中にあります。森には、クマが好む木の芽や山菜、どんぐりなどが豊富にあり、クマの生息域と人の生活エリアが重複しています。


クマは臆病で慎重な性質なので、積極的に人を襲うことはありません。しかし、同じ場所に暮らしていれば、人とばったり遭遇してしまうこともあり、驚いたクマが自分の身を守るために人を襲う可能性があります。


そこで私たちは、人の生活エリアとクマの生息域に境界線を引くことで事故を防ぐことにしました。その方法のひとつがベアドッグによる追い払いです。

 

木に登って桑の実を食べるツキノワグマ。森の恵みと共に生きています。

 

人の安全を守りつつ、クマを傷つけないようにするには、
ベアドッグによる追い払いが一番。

 

私たちの活動では、クマを絶滅させないことが大前提です。やむを得ない場合を除いて、できるだけ駆除の件数を減らしたいと考えています。そうなると、森へ追い返すという方法になるのですが、人だけで行う場合と、ベアドックと一緒に行う場合で、大きな違いがあります。

 

■人だけで追い払う場合

人だけで追い払うことも、不可能ではありません。発信器をつけたクマ(※)の行動範囲や行動パターンをすべて把握しているので、人里に近づいてしまった場合は、森に追い払います。クマは学習能力が高いので、何度も追い払われるうちに「人里近くには行かない方がいい」と覚えるようになります。

※1998年〜2007年9月までに計118頭のクマに電波発信器を装着

 

しかし人だけの場合だと、発信器がついていないクマには気づくことができません。しかも、私たちの活動は夜に行っているため、スタッフを危険に晒してしまうというリスクがあります。

 

​最新の目撃情報を立て看板に記入。地域の人たちに注意を促します。

 

■ベアドッグがいる場合

ベアドッグは、クマの匂いを察知する特別な訓練を受けた犬で、アメリカでは、盲導犬や警察犬などのように職業犬に認定されています。匂いを追跡してクマの居場所を特定するほか、非常に大きな声で吠えて追いかけることで、クマを森の奥へと追い払うことができます。

 

人だけで追い払う場合と比べて、クマに与えるプレッシャーの威力はかなり大きいですし、発信器を装着していないクマの存在も見つけられるため、スタッフの安全も確保することができます。

 

実際、2004年に最初のベアドッグを導入して以降、住宅地でのクマの目撃件数は、最多だった2006年の36件から、2016年は9件にまで減らすことができました。

 

ベアドッグに用いるカレリア犬は、体高52〜60cm、体重17〜28kgほどの大型犬です。

 

現役のベアドッグ「タマ」が働く姿を次の世代の犬に見せて、
たくさんのことを学んでもらいたい。

 

ピッキオでは現在、2頭のベアドッグを飼育しています。そのうちの1頭が私の大切なパートナーの「タマ」です。

 

タマの前には「ブレット」というとても優秀なベアドッグとともに活動をしていたのですが、2013年に病でこの世を去ってしまいました。すぐに後継の犬を迎え入れたかったのですが、ベアドッグは日本では繁殖していないカレリア犬という種類の犬で、育成機関もありません。

 

そこでアメリカのベアドッグ育成機関Wind River Bear Institute(WRBI)から譲り受けることになるのですが、検疫制度などの関係で、タマが来るまでに、実に2年半もの時間が経ってしまいました。

 

この空白期間は、ベアドッグの不在をカバーするために人を増やすことで、目撃件数をなんとか抑えてきました。しかし、「ベアドッグがいれば簡単に追い払えるのに・・・」と何度思ったことか知れません。

 

それ以上に悔やまれたのが、タマに先代ブレットの働く姿を見せられなかったことです。実は、ブレットもアメリカで先輩犬の姿を見て育っていて、その中で、人間が教えるには時間と労力がかかることを、自然に学んでいたのです。

 

病気は仕方のないことだったけれど、もっと早くに次の世代の犬のことを考えていれば・・・そんな思いから、タマが元気なうちに、次の世代の犬を育てることを真剣に考えるようになりました。

 

​ベアドッグ「タマ」と。公私に渡るパートナーです。

 

日本でベアドッグを育てるために、出産に初挑戦!
タマのお相手は、アメリカからやってきます。

 

私たちがベアドッグに用いているのは、カレリア犬という種類の犬です。フィンランドのカレリア地方原産の犬で、ヒグマ猟に使われています。クマには襲いかからずに吠えて木の上などに追い詰めることが得意で、私たちの活動の目的でもあるクマを傷つけずに追い払うのにも適しています。しかし残念ながら、カレリア犬は日本では繁殖していません。

 

日本の在来犬種を用いることも検討しましたが、能力は未知数ですし、「クマを傷つけずに追い払う」という訓練や実践の方法も確立していません。また、動物ですから、怪我をしたり病気で急に活動ができなくなってしまうことを考えると、訓練方法を模索している時間もありません。

 

そこで、アメリカのWRBIからお相手の犬を迎え入れ、現在、3歳のタマの出産に挑戦することにします。ベアドッグの出産は初めての挑戦になりますが、日本で育成できるようになれば、空白期間が生まれてしまうこともありませんし、次の世代へとスムーズに繋げていくことができるようになります。

 

<今後の予定>

2018年2月:WRBIよりオス犬が来日、タマと交配

     4月:出産

     6月:WRBIよりスタッフ再来日

     7月:子犬の訓練を開始

2019年5月:訓練を終えた子犬が、ベアドッグとして本格始動

 

 

アメリカから迎え入れ、訓練をして一人前のベアドッグに育てるには、出産費用のほか、検査費、ドッグラン建設費など、総額で320万円の費用がかかります。

 

今回のプロジェクトは、出産に至らない可能性もありますので、オス犬とWRBIスタッフの来日渡航費及び滞在費、WRBIスタッフへの専門家報酬、ドッグラン建設費など、出産までにかかる費用100万円をクラウドファンディングでご支援いただければと思っています。

 

​生後1カ月の頃のタマ。

Wild Bears for the Future
野生のクマと共存する道を探し続けたい

 

自然は、私たちに恵みや癒しを与えてくれます。しかし時として、脅威になることがあります。それが自然であるならば、クマという存在は、まさに自然そのもの。つまり、クマとの共存を考えることが、自然との向き合い方を考えることにも繋がるのです。

 

今回のベアドッグのプロジェクトを通して、野生のクマが将来にわたって生きていける環境を残し、彼らと共存し続けることで、軽井沢から自然との付き合い方のモデルを提案していきたいと思います。

 

クマと人がともに安心して暮らせるまちであり続けるために欠かせない次世代のベアドッグの育成のために、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします!

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