プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

みなさまのおかげで、スタートから14日で200万円達成しました。次の目標として500万円を目指します!さらなるチャレンジは「サポートネットワークが機能するモデル地域づくり」です。

 

プロジェクト開始から14日目で目標を達成でき、また、4つの「私たちの地域にも根付かせたい!」というオファーがあり、皆様の期待をひしひしと感じています。ご支援・拡散に協力いただいた皆様、本当にありがとうございます!!
 
そして、新しいチャレンジは「ネットワークが機能するモデル地域づくり」です。300万円でこの一部を実施します。これまでのチャレンジによってサポートネットワークの要となるコミュニティユースワーカーのプログラムが開発できます。このプログラムの実践を通して、サポートネットワークが機能するモデルを東京都内で作ります。このモデルを基盤とし、それぞれの地域の文化に沿って全国に広げます。

 

(2016/12/25追加)


詳しく説明させてください。これまでの支援のあり方は、個人の力や動機に依存しやすい形でした。だからこそ、コミュニティユースワーカーを中心とした「関係性のネットワーク」を「永続する社会システム」にするために、有機的な仕組みづくりを本格化したいと考えています。


それは、既存の地域でより質の高い実践を行うことにもつながります。また、この仕組みが形になった暁には、他地域の多くの子どもたちにも途切れないつながりや可能性を届けていくことができます。


行政からは死角になりやすく、営利企業は手を出しづらい領域です。想いと情熱を仕組みに変えて、長期的に社会に必要な有機的なシステムとしていく、単発の支援ではなく、文化として定着させる、これを「私たちがまずやらなければ、誰がやるのだろう!」と思って取り組んでいます。
 
来期中にこの構想を実現させるために、初期費用の一部(当初の目標金額200万円に追加して、さらに300万円)を集めます。
 
皆さまからの応援の声を受け、ここからさらに気を引き締めて臨んでいきますので、プロジェクト終了まで、引き続きのご協力をどうぞよろしくお願いいたします!!

 

貧困・虐待の中を生きる子どもたちを支える人材を育成したい!

 

はじめまして。NPO法人PIECESの代表の小澤いぶきです。私たちは、虐待や貧困といった困難の中にある子どもたちが、その可能性や力を活かして生きていける環境を作るために日々活動しています。

 

現在、様々な困難を生き抜いている子どもたち一人一人に合った、柔軟なサポートができる人材「コミュニティユースワーカー」の育成に取り組んでいます。

 

よりたくさんの子どもたちをサポートするため、より質の高いプログラムを開発し、子どもたちを支える人材を育てていきたいと思っています。

 

コミュニティユースワーカー育成プログラムの研究開発費200万の費用が必要です!

 

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子どもたち一人ひとりに合わせた支援を行い、孤立を防ぎます

 

シビアな環境で生き抜く子どもたちとの出会い

 

私は、児童精神科医として13年間、医療現場、行政の現場に立ってきました。そこで出会った子どもたちは、様々なシビアな環境で生き抜いていました。


・実の母親から身体的な暴力を受け、預けられた先の親戚からも虐待を受けて保護された子ども。

 

・家族の誰からも関心を向けられず、食べるものもなく、畳をしゃぶって飢えをしのいでいた子ども。

 

・経済的な貧しさを理由に友達にからかわれ、社会の仕組みからのサポートがないまま、非行という形で自分を表現していた子ども。

 

・虐待により病院に運ばれてきたものの、治療を行っても意識を取り戻すことのなかった赤ちゃん。

 

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昨年1年間、児童相談所が対応した虐待相談は全国で約10万3千件。
統計史上初めて10万件を超えました。

 

彼ら、彼女たちは医療や福祉を一番必要とするときに、身近に助けを求めるつながりがなく、危機が起こる前に手を差し伸べてくれる、助けを求められる身近なつながりがなかった子どもたちです。

 

そういった子どもたちをサポートしなければいけないかわいそうな子として診るのではなく、一人の人間として信頼し、尊重して関わっていきました。すると、子どもたちは少しずつ心を開いてくれるようになり、さらに少しずつ安心して誰かを信じられるようになっていったのです。


「こんなことをやってみたい」と自分の願いを信頼する大人に発することができるようになった子どもたちは、自分で決意をし、何かに挑戦してみるようになりました。自分のやりたいことにチャレンジしてみる体験、それによって出会った人を通して、子どもたちの世界は広がっていきました。


自分を信頼してくれる大人との出会いで、子どもたちの人生が大きく変わる可能性があるのだということに気づきました。
 

約5日に1人、子どもたちが虐待死する現実

 

でも私が出会った子どもたちは、日本にいる様々な課題を抱えている子どもたちの氷山の一角にすぎません。


実際に、日本ではおおよそ5日に1人、虐待によって子どもが亡くなっています。また、6人に1人は相対的貧困の中で生きています。


2016年9月現在の最新の統計では、児童相談所の虐待対応件数は全国で10万3000件。統計史上初めて10万件を超え、100人に1人の割合で、子どもの安全が疑われる状況です。
 

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厚生労働省『平成27年度 児童相談所での児童虐待対応件数(速報値)』(平成28年8月、報道発表資料)より

 

様々な課題を抱えた子どもたちには、いざというときに頼れる人とのつながりがない場合が多いです。誰かを信じようと最後までもがきながら、信頼関係が叶わず、機会も経験も奪われ、希望を持てずに、何かを諦めていく子どもたちがいました。


こういった子どもたちの課題を解決するために、医療、学校、行政、NPOなど様々な人たちが日々活動しています。しかし、子どもたちが孤立している背景にある虐待やネグレクト、そして貧困といった課題は複雑に絡み合って存在し、個別の組織の力だけでは解決ができません。


だからこそ様々な課題の連鎖を予防するためには、様々なセクターが手を取り合って有機的なネットワークをつくり、みんなで子どもたちをサポートしていくことが必要です。

 

この有機的なネットワークに必要な、つながりのない個別多様な子どもたちの日常を支える、途切れのないサポートネットワークは日本にはまだありません。

 

サポートネットワークの中核になるコミュニティユースワーカー

 

繰り返しになりますが、子どもたちが大人になって、自分で生活していく時、誰かの親になる時に必要なのは、人と関係を作っていくプロセス、誰かに助けを求めていいと知っていること、例えば、傷があった時に病院に行く知恵。

 

私がこれまで出会ってきた、困難の中にいる子どもたちには、多くの人には当たり前とも思える日々を生きるための知恵やスキルを得る機会、関係性がありませんでした。


子どもたちが知恵・スキル・関係性を自然と獲得し、豊かに成長・発達していくには、様々な機会が必要です。日常生活を送るための知恵を得る機会、チャレンジをして自分の可能性を広げる機会、いろんな生き方を知る機会などです。


それを実現するためには、個別多様な人との関係や、様々な機会や経験をサポートするネットワークが、日常的に途切れずに子どもたちの周りにあることが必要です。

 

関わり合いの中から、本当に基礎的な知恵、スキル、関係性を学んでいきます。これらが、貧困や虐待の連鎖の予防になります。


まだない、サポートするネットワークを作るために、専門家の力が必要なのはいうまでもありませんが、さらにもう一つ必要な存在がありました。

 

それは、子どもたちの声を大切にし、様々な人とのつながりを生み出しながら子どもたちの日常を支える「伴走者」です。

 

私たちが「コミュニティユースワーカー」と呼ぶ仲間たちです。


コミュニティユースワーカーは、子どもたちの日常に途切れずに伴走し、信頼関係を築き、たくさんの人とのつながりの中で、子どもたちに様々な機会や経験を生み出していく役割を担っています

 

医療に13年間携わり、近くで子どもたちを見てきた経験があるからこそできることがあります
(photo by soar)

 

コミュニティユースワーカーを育てるこれまでの挑戦

 

私たちは、コミュ二ティユースワーカーを育成するためのプログラムを開発し、今年の5月より一期生へのプログラムを実施しました。参加者を募集したところ、なんと60人弱の応募があり、このプログラムへの関心の高さに驚きました


この中から企業で働く人、行政職員、NPO職員、学生など、年齢や職業も多様な8人が一期生としてプログラムに参加しました。


コミュニティユースワーカーの育成プログラムは、教育、福祉、医療それぞれの専門性とエビデンス、コミュニティづくりの複合的な視点から、開発しています。


・子どもたちの困難さの背景(虐待や貧困)に対してのエビデンスのある専門的な知識とケアや関わり


・子どもたちの欲求や願いを大切にしながら、信頼関係を構築し、共に日常を過ごし、未来を考えていくていく共感的な眼差しと俯瞰的な視野


・個別多様なニーズと願いに対して柔軟に関係やネットワークを作っていける創造性とレジリエンス


プログラムでは、こういったコミュニティユースワーカーにとって必要な以上の3つの力を身につけるための内容を実施しました。


一期生は、プログラムを受けながら、日々子どもたちと関わり、リフレクションし、お互いにフィードバックをして学び合いながら子どもたちをサポートする力を身につけていきました。


この半年間で支援した子どもたちは約190人。活動内容は、10代のシングルマザーの生活支援や引きこもり・不登校の子の家庭訪問、高校中退者の高卒認定試験のサポートや就業支援など多岐に渡ります。
 

コミュニティユースワーカー1期生の二人(左が塚原萌香さん)

 

「私、看護師になりたい」10代シングルマザーの初めての夢。実は10代のママの多くが高校を中退しています。

 

コミュニティユースワーカーのひとり、塚原萌香さんの取り組みから生まれたストーリーを紹介させてください。 彼女は第1期のプログラムの中で、「10代で妊娠・出産したシングルマザー」の子育てを、地域で見守る体制を作ってきました。

 

実は10代で妊娠・出産した女性の多くが、高校を中退しています。また、妊娠の背景には、貧困や虐待の影響が見え隠れすることも多くあります。そうすると家族に頼ることが難しいばかりか、場合によっては赤ちゃんを守るために、実家から逃げて飛び出しているケースもあります。

 

友達や家族とのつながりが途絶えた結果、妊娠や出産、子育て、仕事、すべて一人で担わなければならず、余裕がなくなった先に虐待が再び繰り返されることも珍しくはありません。

 

そこで塚原さんは支援機関や地域の人々の協力を得ながら「ママのこれからの人生」を一緒に考えました。最初のステップは何よりも信頼関係を築くこと。「この人と一緒だと安心だし、頼ってみようかな。」そう思ってもらえるように関係を築いていきます。そこから高卒認定の勉強や、料理や洗濯といった家事サポートなどを、必要や要望に応じて、経験豊富な地域の人や専門家を巻き込みながら行っていきました。

 

信頼がベースにあることで、学習や生活スキルのサポートをする中でも、悩みのはけ口や相談相手の役割も担うことができます。日常に丁寧に寄り添っていくことで、彼女たちは少しずつ自立に向かって進んでいっています。

 

塾講師の経験を持つ地域のお兄さんを迎えて、高卒認定試験に向けた勉強を行う様子
場所も、地域の人から古民家をお借りして行っています

 

塚原さんがこのような活動を進める中、1歳の子どもをもつ18歳の女性が、最近看護学校のオープンキャンパスに向かいました。「助産師や看護師に向いてるんじゃない?」と地域の方に言ってもらえたのがきっかけだったそうです。帰り道その女の子は目を輝かせながら「私、はじめて夢ができた。看護師になって頑張りたい!」と語ってくれました。

 

彼女はその後、仕事や育児の合間を縫って勉強を続けてきました。今年中に高卒認定を取り終えること、そして来年の看護学校入学を目標に頑張っています。

 

それと、実はこの彼女にはもう一つのエピソードがあります。

 

コミュニティユースワーカーらに支えられながら、10代のシングルマザーとして頑張る彼女。その姿を知り、似たような境遇にある10代の女性たちから、相談が寄せられるようになったのです。 たくさんの相談を受け、親身になってアドバイスをする彼女のそばには、今もコミュニティユースワーカーをはじめとした、たくさんのサポーターたちの姿があります。

 

このように、今まで社会の中では「サポートされる側」だった子どもたちが、コミュニティユースワーカーとの関係によって、誰かを支える側になるというケースも生まれています。

 

古民家を活用した10代シングルマザー子育てサロンの様子

 

育成プログラムを全国へ

 

2016年12月1日からの半年間、コミュニティユースワーカー第2期の育成を行っていきます。2期の育成によりさらに200名の子どもたちのサポートが可能になります。

 

この期間に、今後のサポートネットワークを広げていくための基盤を創るため、コミュニティユースワーカー育成プログラムの研究開発を行っていきたい。そのための資金を、今回みなさまにご支援していただけないかと考えています。

 

今期でのプログラム開発が成果を上げた暁には、来期以降、東京23区の特定の地域だけではなく、全国の様々な地域に育成プログラムを展開していくことが可能になります。

 

また、プログラムの開発にあたっては、さらなる専門的な見地や客観性の確保も必要となります。そこで今期からは社会活動家の湯浅誠氏や、自殺ハイリスク者への支援を行うNPO法人OVA代表の伊藤次郎氏などの専門家をアドバイザー/講師として迎え、様々な角度から子どもたちを支援する土壌を作っていきます。

 

コミュニティユースワーカーが創るサポートネットワークが社会に生み出す可能性

 

コミュニティユースワーカーが紡ぎだすネットワークが広がっていくことで、半年後には400人の子どもたちを孤立から抜け出せるよう、そして10年後には孤立する子どもたちがいなくなる状態を目指しています

 

そして、そのプロセスを通して、子どもたちと共に、すべての人がお互いに支え合える有機的なエコシステムをつくっていきたいと思っています。これは、子どもだけでなく、誰もが包摂されるインクルーシブな社会にもつながるのではないでしょうか。

 

誰もが、社会をつくる大切なひとりです。

 

みなさんと一緒に、子ども達、そして誰もが尊厳を持って生きていける豊かな社会をつくっていけることを楽しみにしています。是非あたたかい応援をよろしくお願いいたします!

 

よろしくお願いします!

アドバイザー・講師プロフィール

 

湯浅誠

日本の貧困問題に携わる。2008年末の年越し派遣村村長を経て、2009年から足掛け3年間内閣府参与に就任。政策決定の現場 に携わったことで、官民協働とともに、日本社会を前に進めるために民主主義の成熟が重要と痛感する。現在、法政大学現代福祉学部教授の他、NHK第一ラジオ「マイあさラジオ」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」レギュラーコメンテーター他。著書に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日文庫)、『反貧困』(岩波新書)など多数。

 

伊藤次郎 

NPO法人OVA代表理事。精神保健福祉士。若者自殺対策全国ネットワーク 発起人 共同代表。人事コンサルティング会社(EAPプロバイダー)を経て、精神科クリニックに勤務し、主にうつ病で休職しているビジネスパーソンの復職支援を行った。2013年7月より、マーケティングの手法で自殺ハイリスクな若者へのリーチを行う「夜回り2.0(InternetGatekeeper)」の手法を開発・実施し、NPO法人OVAを設立。朝日新聞「ひと」、NHK「ハートネットTV」などメディア掲載多数。日本財団「ソーシャルイノベーター制度」における「ソーシャルイノベーター」に選出される(2016)。

 

運営団体 <NPO法人PIECES>

HP: http://www.pieces.tokyo/
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-3-18ビラ・モデルナA203

問い合わせ先:pieces.tokyo@gmail.com 担当:小澤・荒井

 

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企業のデザイナーとコラボしたデザイン体験イベント

 

プログラム詳細

・6ヶ月間、子ども達と信頼関係を構築でき、その子にあった支援を作れる支援者を育成

・専門家や外部講師の研修などで支援に必要なスキルを磨いていく研修を実施

・1期8名のチーム単位で支援者の育成を行う

・支援を受けたCYWは、連携している様々な子ども支援団体に派遣される

 

プログラム実施スケジュール:

・2016年12月1日より2期生プログラム開始

・2ヶ月間はPIECESの既にある現場でOJTを実施

・2ヶ月のOJTの後、それぞれの特性などを判断し、連携先に派遣

・2017年3月に中間報告会実施

・2017年5月に最終報告会実施

 

資金の内訳
主に質の高いコニュニティユースワーカーを広げていくためのプログラム研究開発費として使わせていただきます。

・育成プログラム研究開発費:145万円

※研究開発費には、コミュニティユースワーカーと共に子どもを支える専門家サポートシステムの構築費用、プログラムの効果検証の費用、連携する支援機関の開拓費用に加え、「プログラミング教室を通じた就業支援」や「10代で妊娠・出産したシングルマザーの子育て支援」など、コミュニティユースワーカーが子どもたちを支援するための費用も含みます。

・研修プログラム作成費用:15万円

・研修会場費:30万円

・広告宣伝費:10万円

 

法人向けコース詳細について

 

READYFORの支援者限定で、研修プログラムを先行特典としての特別価格で受講して頂けます。

 

多様な子供と関わる上で必要されるスキル/マインドセットを、体験型研修、リフレクションを通して身に付けることができます 。また、医療・福祉・教育・コミュニティビルディングの複合的な視点から開発されたプログラムであり、エビデンスに基づく専門知識とその活用方法を提供致します。

 

本研修パッケージは、コミュニティユースワーカーが6カ月間かけて行うプログラムのエッセンスを抽出したものとなりますので、実際にコミュニティユースワーカーの研修内容を学んで頂けます。

 

具体的なコース内容は下記の通りです。

 

【基礎コース】

・子ども、若者の健やかな成長発達をサポートするために必要な基礎知識

・子どもたちの発達段階や認知パターンに沿ったサポート方法及び関係構築

 

【応用コース】

・困難が生じている子どもたちの背景理解のための知識 (虐待などによる愛着形成の困難さやトラウマ記憶について、発達の特性理解)

・そのような子どもたちと関わる上で必要な知識/スキル (アタッチメント形成、トラウマインフォームドケア、発達特性への環境設計)

・子どもたちの健やかな成長発達を促す関わり方のスキル

 


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