「再生 PoPA」プロジェクト終了のご報告!!
みなさま〜!とうとうこの日がやって参りました!
「再生」「PoPA」のクラファンのリターンの製作と配送が、全て終わってしまいました〜!
最初はどうなることかと思いました。。
「リノリウムなんて買う人いるの?」
「ソファ、どうやって届けるの?」
「『枝!』って!?」
などなど、突っ込んだらキリがないこのクラファンでしたが、
「作品を愛してくれた人になら、この思いは届くはず!」
という気持ちでスタートしました。
本当に本当に嬉しかったです。
「舞台美術のイメージボード」や、「再生&PoPAステッカー」などに支援が入り、同時に応援のメッセージも入ってきて。暖かい応援の言葉で満ちたメッセージを読ませてもらうたびに、「あの時に感じていたことはやっぱり間違っていなかったんだ」って思えました。めちゃくちゃ勇気づけられた〜!本当に血切ってたんで!
にしても、ほんと果てしなく感じました。
ちょっと風呂敷を広げすぎたんですよね。もっとシンプルにしてもよかったけど、「リノリウム」と「枝!」だけとかにしてたら、作業量は100分の1くらいだったと思います。
でも、「え!?『謎の木』を加工できる人がいるの!?」とか「え!?階段の金属、溶かしたりできるの!?」とか「Zineを作ってる人がいるだとぉぉお!?」とか、新たな作り手の方々に会うたび(数々の出会いを与えてくれた魚井さん、本当にありがとう!)に、やっぱり未知の技術というか、「やってみたい!」「見てみたい!!」と思ってしまうわけで。
「イメージボードの『Zine』」なんて、気になるに決まってるじゃないですか!ね!?
「再生」の稽古初期に、若い俳優たちから「へー岩井さん、Zine、知らないんすか?」ってマウント取られてましたが(年上チーム、本当は知らなかったやろ?)、あれから4ヶ月ほど経った今、サリーさんと共にZine作りにお邪魔させてもらった岩井は、当時の若い俳優たちに「は?キミらはZine、作ったこと、あんの?」って言い返せます。どうでもいいですね。すみません。成長したんだぞと言いたい。Zineのカケラくらいなら、もう作れます。多分。
とにかくやっぱり、新しい経験って、それだけで価値があって。
ついつい「やったことないから」って、「やらない」という選択をしがちだけど、本当は逆なんだなって、改めて思いました。「やったことないから」こそ、「やる」んだよなって。
ステッカー作りも、アロマオイル&ウッドも、イメージボードZineも、額縁に入ったリノリウムも、どれもこれも、未知の世界だったし、それぞれの配送まで、未知の世界過ぎました。
何度もしつこくすみませんが、「クリックポスト」は神です。(魚井さん、本当にありがとうございました。)
演劇を作っている時も「自分一人では決して出来ない」と思っていますが、
今回の「PoPA」クラファンは、さらに輪をかけて、「自分一人だったら、何にもできなかったな」って思います。「枝!」しかできなかった。本当に。
「PoPA」を面白がってくれた職人のみなさまに、その好奇心に、その好奇心を育ててくれたみなさんのご先祖様に、感謝です。なむはむだはむ。
これから「PoPA」が、どういった広がりを持っていくのか、本当に楽しみです。
実はこのクラファンが終わる直前くらいに、知り合いの俳優さんが、早速「PoPA」と銘打って、舞台道具を販売し、それを支援に繋げるということに取り組んでくれて、とても励まされました。
ぜひ、これから公演を打とう思っている、特に小劇場の皆さん、やってみてください。
特に小劇場の皆さんは優し過ぎちゃって、「チケット代以上の値段をつけること」に抵抗を持っちゃうんですよね。そりゃそうです。あれだけ時間と労力をかけたモノを、3000円とかで出してるわけですから。
でも違うんです。3000円っていう値段は、同時に何十人、何百人っていう人が、しかも何回も見るという前提だから、その値段にしてあって。
だから舞台上に一点しかない、そして何日間も物語と一緒に存在していた道具や装置、リノリウムは、たった一人の元に届ける、ということで、大袈裟ではなく「どんな価格をつけてもいい」んだと思います。
売れる売れないだけにこだわらずに、「これくらい価値があると思って、値段をつけてみる」という経験もとても大事だし、それで「売れなかった」ということも、「売れた」ということも、同じくらい学びと価値があると思います。だから、とにかくやってみるのが一番です!
あ、我々のPoPAも、目標額には達成したものの、実は強気の値段設定をして支援が集まらなかったものは、まあまあありますからね!再確認しに行かなくていいです!
ということで、ご支援いただいた方、リターン作りにご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
僕はもう、ものすごい特大の経験をさせていただいたということで、皆さまへの感謝がすんごいです!
これからも演劇は作り続けてはいくと思いますが、「演劇のちょっと外側のこと」とか「演劇の別の楽しみ方を探す」ようなことに、年々興味が移ってきているので、今回の「PoPA」のようなものも、公演と同じかそれ以上に、力を入れていきたいし、もっと楽しく、誰でもやれるようにしていきたいと思っています。
だからまずは、自分がやってみる、を続けようと思います。
やる前とやった後で、ほんの少しでも、世界が面白くなってたり、世界に新たな別の見方が生まれているようなもの。
それが芸術表現だと思っていて、だから「再生」という作品ももちろん芸術表現ですが、「PoPA」も立派な芸術表現なんじゃないかなって思ってます。
だってもし今回「PoPA」をやっていなかったら、ソファが誰かの部屋に置かれることはなかったし、リノリウムは産廃業者さんのトラックに乗ってどこかへ消えていってただろうし、舞台美術の製作過程がお客さまの手元に届くこともなかったわけですから。
アロマオイル&ウッドだって、「これが、、再生の香り?なのか、、?」という疑問や納得は、生まれなかったわけですから。お客さんと作り手の関係性に、新しいラインが引かれたんだなって思っています。
それだけ、上演後に「再生」について皆さんが少しでも想いを馳せる時間が生まれるきっかけを作れたというだけでも、めちゃくちゃ嬉しいことだと思っています。
クラウドファンディングというシステム自体も触ってみたかったので、本当に勉強になりました。
Readyforのみなさまも、何もわからないおじさんにイチから全て教えていただき、情報が足りないまま送信してくるおじさんに丁寧に何度もアドバイスをしていただき、ありがとうございます。
最初は「高いよ!」と思っていた手数料12%も、今では「安いよ!」って思っています。ありがとうございました!!
あ、ただ、画像を載せる時のサイズ感というか、サイズでかいとデカく表示され過ぎちゃって、サイズ下げると画質が荒くなっちゃってっていう、扱いの難しさだけ、いつか修正していただけたらと思います。
他は何一つ、不満はございません。
新たな挑戦をしやすいシステムを作っていただき、ありがとうございます!
これからも、「やってみたい」という気持ちをめちゃくちゃ大事にして、ほんのちょっとでも世界が楽しくなるようなことを、やり続けていきたいと思います。
それでは皆さま、またどこかで!!
岩井秀人
(2023年9月3日 大好きな大須観音にて)



















