堅苦しいイメージの国際協力を変えたい！京大生の挑戦！！

 
　はじめまして。Pumpit3rdのふじえだです。
　愛称はエディです。僕が大学1年生のころ高校1年生だったはずの4歳下の仲間が、愛情たっぷりにエディと呼んでくれるのが、とても愛おしいです。
 

　Pumpitのページを見てくださって、本当にありがとうございます。代表のかじをはじめ、メンバーがそれぞれの想いと情熱に従って、「やりたいからやる」のがPumpitです。
31人のメンバーが、「伝えたいことを伝える」ために心からのメッセージを綴っていますので、お時間の許す限り、ご覧になってください。
 

  
　僕がカンボジアの教育支援に携わるのは、今夏の学校建設で実に4回目になります。
　僕のカンボジア体験記を読んで、カンボジアってどんな国でどんな子どもたちがいるのかを、思い描いてもらえたらなと思います。
 
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　初めてのカンボジアは2回生の春。
　学校給食の支援をしました。カンボジアで3日でビジネスを立ち上げるインターンに参加し、そこで得た利益で子どもたちに給食を届けました。
　
　カンボジアの子どもたちは、全体的に発育が遅い傾向にあります。年齢の割に体が小さく、とても軽いです。女の子では生理が始まるのが遅いそうです。
 
　原因は、食べ物にあります。貧しい家庭からしたら、肉は高価で、魚もたくさん捕れる国ではないので、タンパク質の少ない食生活になりやすいです。米と野菜を中心に食しますが、体を作る栄養が欠けています。そうした栄養を補うための給食支援でした。

　コストの低く栄養価の高い豆類に着目して、豆乳の生地と豆の甘煮のクレープを作りました。子どもたちの反応ですが「豆がまずい」と言って、僕たちに見つからないようにこっそり中の具を捨てていました。少し残念でしたが、子供らしくて可愛らしかったです。
　
　
 
　2度目のカンボジアは3回生の夏。
　小学校の校庭を補修し、運動会を開催しました。スタディツアーに参加した日本人の大学生グループが競技を考え、子どもたちと一緒に作る運動会でした。
 
　カンボジアという国は、夏にたくさんの雨が降ります。雨が降ると校庭の土が流れ、石が露出し、窪みにできた水たまりに蚊が湧き、とても遊べません。ましてや、子どもたちは裸足に半袖半ズボン。土を運んで、水たまりを埋めて、平らな校庭に戻す必要がありました。

　
　また、カンボジアの小学校には体育の授業がありません。もともとカンボジアの子どもたちは、驚異的な身体能力とスタミナをもっています。そんな彼らが、競い合ったり、一致団結したり、ルールに従ってプレイするといった、スポーツの醍醐味を知ることができたらどんなに面白いだろう、とワクワクしながら企画しました。
　
 
 
 
　3度目のカンボジアは3回生の春。
　Pumpit3rdの前身のPumpit2ndのメンバーとして、プノンクロン小学校を建設しました。2015年10月～2016年1月の1年3ヶ月間で、数々のイベントを開催して150万円を集め、建設資金に充てました。

　初めて建設現場に行った時。そこには、だだっ広い空き地がありました。
　本当に、1から全部作れるんだと思うと、胸が高鳴りました。

　だけど、こんな荒れ地になぜ村が？不思議に思いました。
　この村は、もともとトンレサップ湖という大きな湖のほとりの村の人々が移住してきた村です。湖の湖岸工事のため、移り住まざるをえなかったのです。
　
 
　村の近くに新しい学校が必要でした。
　最初はカンボジアの大工さんと日本人数人で進めていた作業も、村の子どもたちが次第に集まり、日本人のスタディツアー参加者も加わり、にぎやかになりました。
　
 

　子どもたちが、自分たちの通う学校を作る。その体験をひっくるめての教育支援なのだと肌で感じた、濃密な1か月間でした。

　
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　これまでの活動を通して、ひとつ、気づいたことがあります。
 
　支援って、「何をどのくらいできるか」なんです。「できるかできないか」じゃない。
 
　できない理由は、探せばボロボロ出てきます。
　お金がない、時間がない、よその国のことを考える余裕なんてない。だから、やらない。
　これはもう、その通りなのですが、しかし考え方を逆転させてみるとどうでしょうか。
 
　「（理由）のせいでできないから、やらない」という思考から、
　「やりたいからやる。今の自分には、何をどのくらいできるか。」への思考の転換です。
　
　「できない理由」から、「できる行動」へと探し物を変えるだけで、自分にもできることが意外にもある、ということに気づけます。そして、この思考から始まった支援は、本当の意味で自由です。やってて、心から楽しいと思います。
　
 
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　さて、日本というこの場所、今というこの時代。本当に便利になりました。
　街頭に立って声を枯らさなくても、想いを届けられる。応援してもらえる。
　Readyforという場所があることにも、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
支援したいと思ってくださったあなたの目の前には、たくさんの支援の形があります。
　
　昔だったら募金箱に財布のお金を入れるか、入れないかだった支援の形。
　今や、クレジットカード決済ができ、お金が払えなくてもSNSで拡散するという支援もあります。Pumpitのプロジェクトを見て、「やりたいことやります！」ってコメントいただけるだけでも、メンバー一同めっちゃ喜んでいまして、力になっています。
 
　建設をやってみたかったら、カンボジアまでぜひ来てください。
　何かイベントをしたかったら、僕達が力になれるかもしれません。
　メンバーに会ってみたいという方、休みを合わせて遊びに行きましょう。
 
　みなさんの「やりたいからやる」が、僕たちの力になります。
　
　「自分には何ができるか、どのくらいできるだろうか」とみなさんが考えてくださった時間が、本当に尊くて有り難いのです。ぜひ自分の心が最も喜ぶやり方を、自由に考えていただけたらと思います。
　
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　みなさんにとってはおそらく初めて。僕にとっては次で4度目。
　トロピアンプレイ小学校の建設です。
　この学校建設が、僕の学生生活最後のカンボジアでの教育支援になります。
 
　「この子らを世の光に」
　僕の尊敬する教育者、糸賀一雄氏の言葉で、僕の大好きな言葉です。
　子どもたちに光をあてるんじゃない。子どもたちこそが光なんだ。という意味です。

　
　
　さらに踏み込んで言うなれば、僕たちだって光です。
　誰だって生まれながらに輝いてます。カンボジアの子どもたちのキラキラに、カンボジアの真夏の太陽のギラギラに、負けないくらい、僕たちも輝きをもって、眩しく熱い学校建設にしたいと思います。
 

Pumpit 3rd　藤枝 遥己