「善き隣人バンク」プロジェクト実施終了報告
私たちの働きに共感し応援してくださる多くの皆様から、身に余る暖かい応援メッセージと支援金をいただきました。心より御礼申し上げます。前例のない働きに対する不安は常に存在しますが、おかげさまで着実なスタートを切らせていただいています。コロナ禍の影響もあり、多くの方に直接お会いできない状況が続きますが、関西地区における実績拡大と効率の良い全国展開を目指して励んでいます。全国展開に向けた情報発信の仕組みは、来年春完成の予定です。今後ともご支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願いします。
【結果報告】
今回のプロジェクトでは、「善き隣人バンク」の働きの核となる関西地区での実績を積むこと、および全国展開に向けて、応援者、支援者、奉仕者、訪問者、依頼者 を広く募るための情報展開の仕組み作りに注力してきました。
関西地区での実績拡大を目指し体制強化
・訪問者(6名)の中から、リーダーをフルタイムワーカーとして、本年4月より雇用しました。
・傾聴についてのスキル向上のため、2日間(計4時間程度)、専門家(精神対話士)を招き、ご指導会を実施しました。(写真はご指導会の様子とテキスト表紙)
・上記の指導内容をベースに、訪問・傾聴マニュアルの作成に着手しました。
・上記の上に、傾聴スキル向上のため、精神障害者、依存症者に関するセミナーでの学び、路上生活者の炊き出しに参加、生活困窮者のお話し相手など、を実施しています。
・新たに訪問者1名を追加し、リーダー指導のもと実務を開始しました。
・神戸市内の認定NPO法人による介護保険外サービスと連携を開始しました。
また、当団体の地域情報誌に、善き隣人バンクの案内(写真)を掲載させていただきました。
・大阪府の大手老人ホーム(施設5か所)に対し、施設内における継続的な傾聴活動の仕組みを提案しました。現在、当老人ホーム内にて「善き隣人バンク」との連携を検討中です。写真は、提案した案内です。
・FBでの定期的な情報発信を実施しています。それらを通していただいた問い合わせや相談に対応しています。
・プロジェクトページの新着情報アップを実施中です。
全国展開に向けての仕組み作り
・今回のクラウドファンディング支援者を含む連携者、約400名の名簿を整備しました。さらに、連携者に向けてニュースレターを発信するためのメーリングソフトを準備しました。
・上記ソフトを用いて、連携者全員にニュースレターNO.8(写真)を発行しました。
・訪問者のレベル向上、連携強化のため、「空の鳥通信」(写真)の発行を開始しました。
・中部地区連携者と今後の連携強化、働きの展開を打ち合わせしました。来春、教派を超えた牧師会での説明会開催を計画します。
また、来春から立ち上がる老人施設内での実務展開を視野に入れています。
・北海道地区の実務展開に向けて説明会実施を準備しています。
・「善き隣人バンク」の事業内容を示すリーフレット(写真)を作成しました。
・善き隣人バンクHP作成を含む情報発信の仕組みを構築するため、神戸市のNPO支援の仕組(プロボノの利用)を検討中です。現在のブレス・ユア・ホームのHPの改良を含め、来年春までに、応援者、支援者、奉仕者、訪問者、依頼者 を募る体制を構築します。
【収支報告】
皆様から頂いた支援金は下記のように使わせていただいています。尚、今後の予想は、この働きの情報発信ツールの完成(来年春)までの支出予想額を( )内に示します。
・訪問者のスキル向上のため、専門家(精神対話士)からの指導会開催(2回):10万円
(今後、指導会をさらに2回ほど開催予定:10万円)
・訪問者の傾聴マニュアルの作成(途中):10万円
(今後、内容のレベルアップを常に実施予定:10万円)
・ニュースレター、空の鳥通信 発行:5万円
(今後、毎月の情報発信をレベルを向上させて実施予定:15万円)
・メーリングソフト準備、名簿整備:10万円
(今後、連携者増加に応じ名簿整備を継続、ステップメール配信に備える予定:20万円)
・中部地区、北海道地区展開準備:5万円
(今後、説明会実施、実務者連携強化のための支出予想:20万円)
・神戸市の認定NPOとの連携強化、情報誌に案内掲載:10万円
・関西地区老人ホームにおける展開準備:10万円
(今後、実際の展開までに説明会実施、スタッフ連携強化のための支出予想:20万円)
・善き隣人バンクリーフレット作成:10万円
(その他、依頼者向け案内などのリーフレット作成のための支出予想:20万円)
・善き隣人バンクおよび関連するWEB広報の仕組み構築:10万円
(今後、来春までに情報発信ツールを完成させるための支出予想:50~100万円)
既に、いただいた支援金を上回る支出が見込まれていますが、不足分は借入金を充当し、来年春の本格稼働に対応します。
【リターンの発送状況】
癒しのポストカード3枚組:5名の方に送付済み
ギフトカタログ:2名の方に送付済み
訪問についてのご説明:希望者6名に対し、各1時間程度のWebミーティングを実施済み
【今後について】
皆様の尊いご支援とご協力により発足した「善き隣人バンク」は、コロナ禍で依頼者のもとに寄り添えない状況にありますが、電話相談やPCを使った情報交換によって、一定の訪問件数を確保し、来年春の本格稼働を目指しています。
来年春(4月)までに実施予定の主な業務を紹介します。
関西地区での実績拡大
・現在、コロナ禍のため、新規の訪問依頼はほとんどなく、継続してきた訪問も電話対応に切り替えています。今後の実績拡大にむけては、状況に応じて柔軟な対応が必要になりますが、電話やPCを用いた対応の件数を増加させることも視野に入れます。(写真はFBより)
・現在のスタッフを10名程度に拡充し、現在作成中の対応マニュアルを通した導入教育やご指導会を通してスタッフの実務能力を向上させます。
・現在連携を模索している老人施設を含め、関西地区の数件の施設と連携し、施設内での働きを拡大させます。施設外への訪問件数を含めて1か月150件が目標です。
・「善き隣人バンク」の働きを紹介するリーフレットの他に、依頼を受けやすい一般向けの案内を作成予定です。また、地域の情報誌を用いた広報活動を継続します。
全国展開に向けての仕組み作り
・「善き隣人バンク」から全国の連携者や依頼者に情報を発信するための HPを主体とした情報発信ツールを完成させます。
・上記で発信する内容を、応援者、支援者、奉仕者、訪問者、依頼者 のそれぞれのレベルに合わせて実施するため、ステップメールを常に発信できる仕組みを構築します。
・中部地域、北海道地域、九州地域における、連携者との関係強化のため、説明会を各地域で実施します。
「善き隣人バンク」における訪問者の実務は「傾聴」のみですが、働きの仕組みは多岐にわたり、多くの方との連携と情報交換が必要になります。来年4月には、これらの働きの基盤となる関西の地域拠点を軌道に乗せること、および全国展開を可能にする情報発信ツールを完成させることを目標としますが、その後も全国に向けて働きが拡大展開することになります。
孤独を覚える多くの皆様に寄り添えるよう、心を込めて働きを進めてまいります。今後とも、末永くご支援、御協力をよろしくお願い致します。