心の痛みに寄り添いたい。傾聴の働き「善き隣人バンク」発足！

100歳に近いお母様の介護を、ご自宅で担うことを決心された娘様より、ご自宅への訪問依頼をいただきました。お母さまに寄り添うことを依頼されましたが、同時に、介護を担われる娘様をサポートする役割を覚えつつ訪問を継続しました。

私たちが訪問すると、お二人そろって、いつも笑顔で温かく迎えてくださり、和やかな時間が流れました。お母様は、超高齢とは思えないほど、いつも、スムーズな会話を楽しんでくださいました。

娘様は、日々の生活の様子や、ご家族の歴史をお伝えくださる中で、お母様への感謝と敬意を表され、神様の愛に包まれたご家族の歩みを共に味わうことができました。

そんなお母様が、ある時、出会う人たちにお別れの挨拶を始められました。まるで引っ越しの挨拶をされているような姿でしたが、それからまもなく静かに眠るように天に召されていかれました。

高齢になり、弱さを抱えて生きていく辛さは確かに存在します。また傍らに寄り添うご家族の負担も大きいことでしょう。しかし、その弱さの中で、神様の大きな愛に包まれ、私たちとの交わりを大切にしてくださったことを、スタッフ一同、心より感謝しています。

このご家族への訪問は約2年半にわたり、4人が連携して行いました。