みなさん、いよいよあと10日になりました。

本日は我らが現地パートナー、

身長193センチ

通称「ブダベストの巨人」

ラスロー先生について語りたいと思います。

彼の大好物はラーメンです。

 

ブダベストの国会議事堂のそばに彼のお気に入りのラーメン屋(中華料理屋)があるのですが、ハンガリーを出国するまえにいっしょに食べに行きました。

 

彼の食べるのを見ていて、思ったことがあります。

 

「食べるの遅っ!!!」

 

そう彼らは音をたてて「ずずっ」とラーメンをすすえないのです。

そのため、はしで次から次に麺を運ばなければいけません。その労力とスピードたるや一杯のラーメンを食べきるのに25分近くかかってしまい、ラスロー先生は見事にそのあとの大学の打ち合わせに遅刻してしまいました。

 

僕の夢は彼を高田馬場のラーメン屋に連れて行ってあげることです。

 

さて彼の勤め先はブダベスト工科大学。ドナウ川に隣接するハンガリーの名門理系大学。日本で言えば東京工業大学でしょうか。彼の専門は経済学とロマ研究。博士論文ではロマの貧困構造とそのサイクルについて書き上げました。現在は講師として日夜生徒の指導をしながら政府のコンサルタントなどの仕事も引き受けています。

 

彼の特筆すべきは、なんといっても体中から溢れる爽やかさと人間への信頼と愛情でしょうか。これはなんといっても彼に会わないと伝わらないのが残念です。

ちなみに彼の兄は著名なピアニストで世界中をツアーで回る生活をしていて、ラスローも楽器や音楽が大好き。車の中では彼がスタジオで収録した美声を聞かせてくれました。

 

ラスローはなぜロマに興味を持ち、このテーマを深く研究していったのでしょうか。

それは彼の幼少時代、隣に住んでいるロマの友達に根源があるようです。

ラスローのおばあちゃんは、ロマの家庭ということに偏見をもたず、家であまったおかずやお惣菜を持っていってあげるなど、親切に接していたそうです。ところがある日、少年ラスローの自転車が盗まれます。目撃者によれば夜半、隣のロマの家からの人影が目撃されたとか。

「なぜ親切にしているのに裏切るのか。」

少年ラスローはその衝撃をずっと心に抱き続けて気ました。

 

いまではマレーシアのマレー族が自国内の民族融和をうまくやり遂げたと聞けば、すぐに現地でフィールドワークして論文を発表するという、エネルギッシュな若手論客に成長した彼は今日もブダベストでロマとハンガリー人の子どもたちが、本当の意味で同じテーブルにつくことを目指して前へ進んでいます。

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