「視覚障害者の眼の病気を理解しよう」プロジェクト

「視覚障害者の眼の病気を理解しよう」プロジェクト

支援総額

3,300,000

目標金額 2,500,000円

支援者
72人
募集終了日
2024年3月15日

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プロジェクト本文

自己紹介

 

NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターは、岡山県内の視覚に障がいをお持ちの方の自立を支援することを目的として、2010年10月に設立、現在はスタッフ41名でさまざまな活動を積極的に行っています。

 

私たちの考える視覚障がい者の自立とは、「自ら判断し、責任を負うことができること」です。その判断をするためには、情報を入手することが必要です。一般の方でも、情報を得るためにはある程度の努力が必要ですが、視覚障がい者は、特に目からの情報がなく、一般の方よりも積極的に情報を得にいくことが必要になります。また、誰かが情報を伝える前に、自分がここにいるんだぞということを知らせていただかないと、どこにいるのかわからない方に誰も情報を伝えることができません。そのためには、1歩外に出ることが大切ですが、その1歩が大変困難なこともわかっています。

 

当センターでは、1歩を踏み出すきっかけにもなればと、自立の先にある、視覚に障がいがあっても、有意義な人生は送れるんだということを、その方法論と共に、一人でも多くの方に知っていただき、見えなくても大丈夫なんだと思ってもらえるよう、日々活動しています。

 

今回、NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターとしては、2回目のクラウドファンディング挑戦となります。

 

私共のプロジェクトに、ご賛同・ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。NPO法人を立ち上げて10年の区切りの時に、念願であった視覚に障害がある方へ特化した事業所を開設することができました。まだまだスタートラインですが、このクラウドファンディングを含め、たくさんの方にご協力いただき1歩を踏み出すことができました。

 

この時応援いただいた経験を励みに、またさらに新たな取り組みにチャレンジしていければと思っています。

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

本センター代表の私奥村自身も、38年前に病名を告げられ、10年後には失明すると言われました。そう言われた医師がどういう意味で失明という言葉を使われたのか、今となってはわからないですが、自分自身では弱視であっても、まだ失明はしていないと考えています。ただ、この状態でも社会的には失明している状態ではあります。

 

現在の眼科医は、私と同じ眼病の場合、概ね「将来失明する可能性があるが、全く見えなくなることは少ない」という言い方をされるようです。私も病名を宣告されたときに、将来のことばかりを考えていて、詳しく話されても、なかなか頭には残りませんでした。その後、詳しい説明をお願いすればして下さったのかもしれません。でも、忙しそうな眼科医の方々には、遠慮があり、なかなか聞けませんでした。また、ロービジョンクリニックをされている病院以外だと、失明するかもしれないから、将来に向けてどうしたらいいか、どんな選択肢があるのかという説明はありません。

 

視覚障害者になる目の病気の多くは、緑内障、網膜色素変性や黄斑変性のように、痛みは感じません。知らない間に進行し、気づいたときにはかなり見えなくなっていることが、大変多いのです。診断時にその事実を知り、この先どうしたらいいのかということで、頭がいっぱいになります。

 

そのため、手に取ってゆっくりと病気を理解できるように、墨字と点字で解説されたものがあると、 当人だけでなく家族も理解できるのではないかと思います。そして、自身やご家族の眼病を理解していただければ、少しでも将来に向けて、何をすればいいかわかっていただけるのではと考えています。

 

墨字と点字の併記印刷は極めて特殊なシール印刷であるため高額になりますが、今回、資金調達の方法として、クラウドファンディングの活用を決めたのは、緑内障をはじめとする眼病について、興味をもっていただきたいということが一番です。また、このような活動をしている場所があることも知ってもらえればと思っています。

 

緑内障の視野進行p12

 

 

プロジェクトの内容

 

今回のプロジェクトでは、NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターが、「視覚障害者の眼の病気を理解しよう」プロジェクトの第一段として、「触る眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障」を発行し、全国の視覚障害関連施設約250か所に無償配布します。

 

日本ロービジョン学会の初代理事長で、ロービジョンケアの第一人者である田淵昭雄先生の発案で、視覚障害の原因疾患で頻度の高い緑内障を最初にとりあげ、次いで糖尿病網膜症、黄斑変性や網膜色素変性症など、それぞれの疾患について原因と治療法および予後(将来)などについて、各専門医に執筆していただきます。

 

内容は、盲を含めた全ての視覚障害者が理解できるように、大きな墨字(日本語)とシール印刷による点字の併記で解説する本を制作し、必要な方が手に取って時間を掛けて読めるようにしたいと考え、関係機関に無償で寄贈することにいたしました。

 

■かかる費用の総額

650万円

 

■そのうち、クラウドファンディングでご支援いただいた資金の使い道

印刷・製本代・発送手数料・クラウドファンディング手数料等、約650万円の一部として使用させていただきます。

 

■医療監修

田淵昭雄 (プロジェクトの立案・監修 川崎医科大学名誉教授・川崎医療福祉大学客員教授 社会医療法人三栄会ツカザキ病院眼科非常勤)

 

私は、眼科医として一貫して未熟児網膜症や弱視・斜視を扱う小児眼科や視神経や高次視覚領域の疾患を扱う神経眼科およびロービジョンケアの実践と啓発に50年以上携わっています。また、眼科の諸検査や視機能訓練を行う視能訓練士(国家資格)の教育にも携わっています。

 

眼の病気の早期発見・早期治療によって、少しでも視力(視覚)の発達あるいは保全に努めています。視力(視覚)が十分にならない場合には、その状態でいかに社会へ巣立つ方法を考えています。具体的には「ロービジョンの総合的リハビリテーション 理論と実践」(監修:田淵昭雄、執筆:田淵昭雄。菊入昭、自由企画・出版、2010)を参考にしています。

 

※本冊子については、社会医療法人三栄会ツカザキ病院の緑内障専門医である中倉俊祐部長が執筆し、田淵昭雄先生が監修しています。

 

■寄贈について
・対象
:全ての盲学校、点字図書館など

 

※寄贈することの許可は取れています。

 

■目次

・タイトル:触ってもわかる眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障
                                     
Ⅰ はじめに
 1. なぜ、緑内障を最初の話題にしたか

Ⅱ 緑内障の原因と頻度
 1.日本人の視覚障害の原因疾患
 2.眼の水平断面図 (眼球の構造と緑内障に関係する房水の流れと視神経の図解)

Ⅲ 緑内障の分類と診断
 1.緑内障のタイプと確定診断

Ⅳ 緑内障の検査
 1.眼圧検査、隅角検査
 2.視神経乳頭の観察と網膜神経線維層の厚さの計測
 3.視野検査 緑内障初期から中期までの視野変化
 4.緑内障後期以降の視野変化

Ⅴ 緑内障の早期発見と点眼治療
 1.視野障害の早期発見と治療法(点眼)について)
 2.初期の人の見え方と正しい点眼法

Ⅵ 緑内障の治療経過
 1.緑内障の治療経過
 2.40歳で発症した人と70歳で発症した人の無治療と治療時の視野変化の違い

Ⅶ 点眼薬以外の治療法(手術)
 1.虹彩切開術、線維柱帯切開(線維柱帯形成術)
 2.ステント留置、インプラント手術、線維柱帯切除術

Ⅷ 緑内障患者の生活上の注意点
 1.生活上の注意点
 2.補助具:タイポスコープ、カラー定規、折りたたみ式白杖、(盲導犬)、黒いお

Ⅸ  おわりに
 1.緑内障と一生つきあう

Ⅹ 解説本の作成
 1.執筆者、点訳者、販売元、印刷・製本会社および編者

 

表紙加飾あり
眼球断面図による眼の解剖名と房水の流れp4

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

重篤な視覚障害を来す眼疾患は多数あるので、最も頻度の多い疾患から順次解説していきたいと思っています。また、世界にはこのような解説本がないので、外国語版として、英語、中国語の本を出したい。

 

そして今後、糖尿病網膜症と網膜色素変性症について、同様の冊子を発行する予定です。墨字の原稿もできていますが、デザインがまだこれからです。緑内障と合わせて、失明原因の上位3つの眼病になります。必要があれば、配布先以外でも、皆さんに手に取って見ていただけるところであれば、追加で配布したいと考えています。また、緑内障が失明原因の第1位であることと、緑内障は、早期に発見できれば、進行を遅らせることができるため、最初に発行することとしました。

 

今回は、そうした未来の実現のための、大切な第一歩となります。どうか温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

緑内障の治療経過p16

 

 


※掲載している名称および画像は、許諾を得て掲載しています。

プロジェクト実行責任者:
奥村俊通(特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター)
プロジェクト実施完了日:
2024年7月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターが、「視覚障害者の眼の病気を理解しよう」プロジェクトの第一段として、「触る眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障」を発行し、全国の視覚障碍関連施設約250箇所に無償配布します。ご支援いただいた資金は、印刷・製本代・発送手数料・クラウドファンディング手数料等、約650万円の一部として使用させていただきます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
差額は自己資金にて補填いたします。

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リターン

5,000+システム利用料


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お気持ちコース

・感謝のお手紙

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

10,000+システム利用料


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特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター 応援コース

・感謝のお手紙
・特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター公式ホームページに支援者様としてお名前掲載(希望者のみ)

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

10,000+システム利用料


さき織り/クッションカバー 1枚

さき織り/クッションカバー 1枚

・さき織り/クッションカバー 1枚

NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターが運営する「視覚障碍者多機能型事業所みずのわ」にて、就労活動をされている視覚障害者が製作された布織物です。

「障害のあるなしに関わらず、平等な機会を得られること」
設立当初からの思いを大切に、そして楽しみながら、日々製作に励んでいます。

サイズ:42㎝×42㎝

※写真は、一例です。デザイン、カラーなどはお任せいただきます。
※クッションの中身(クッション本体)は、ついていません。

参考:https://mizunowa.theshop.jp/

・特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター公式ホームページに支援者様としてお名前掲載(希望者のみ)

支援者
4人
在庫数
1
発送完了予定月
2024年6月

10,000+システム利用料


ノッティング(結び織り)クッション 1つ

ノッティング(結び織り)クッション 1つ

・ノッティング(結び織り)クッション 1つ

NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センターが運営する「視覚障碍者多機能型事業所みずのわ」にて、就労活動をされている視覚障害者が製作された布織物です。

「障害のあるなしに関わらず、平等な機会を得られること」
設立当初からの思いを大切に、そして楽しみながら、日々製作に励んでいます。

クッションカバーの織物の材質はウール100%です。細めの毛糸を使用します。

サイズ:35㎝×35㎝

※写真は一例です。デザイン、カラーなどはお任せいただきます。

参考:https://mizunowa.theshop.jp/

・特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター公式ホームページに支援者様としてお名前掲載(希望者のみ)

支援者
3人
在庫数
完売
発送完了予定月
2024年6月

30,000+システム利用料


「触る眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障」1冊

「触る眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障」1冊

・感謝のお手紙
・「触る眼の病気の解説本 Vol.1 緑内障」1冊

支援者
28人
在庫数
155
発送完了予定月
2024年6月

30,000+システム利用料


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特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター 全力応援コースA

・感謝のお手紙
・特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター公式ホームページに支援者様としてお名前掲載(希望者のみ)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

50,000+システム利用料


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特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター 全力応援コースB

・感謝のお手紙
・特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター公式ホームページに支援者様としてお名前掲載(希望者のみ)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

100,000+システム利用料


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特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター 全力応援コースC

・感謝のお手紙
・特定非営利活動法人岡山県視覚障害者自立支援センター公式ホームページに支援者様としてお名前掲載(希望者のみ)

支援者
14人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

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