京都 岩王寺|京都府登録文化財「かやぶきの山寺」葺き替えにご支援を

京都 岩王寺|京都府登録文化財「かやぶきの山寺」葺き替えにご支援を

支援総額

4,005,000

目標金額 3,400,000円

支援者
131人
募集終了日
2021年3月31日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

第一目標達成の御礼とネクストゴールについて

 

多くの皆様からのあたたかなご支援をいただき、3月21日(日)に第一目標の340万円を達成することができました。いただいたご支援により、岩王寺本堂の屋根の葺き替えを無事に予定通り実施することができます。たくさんのご支援に、心より感謝申し上げます。
 
クラウドファンディングは3月31日(水)まで続きます。そこで残り期間、ネクストゴールとして500万円を掲げ、引き続き皆様からのご支援を募ることといたしました。

 

今後も長期計画で、本堂や仁王門の屋根の修繕を実施していく必要があります。3年後には、今回葺き替えをおこなう面と逆側の屋根の、部分修理が控えています。皆さまからいただくご支援は、こうした先々の修繕工事のための資金として、大切に使用させていただきます。

 

京都府にとっても綾部市にとっても大切な、「かやぶきの山寺」を守るため、どうか引き続き皆様のご支援・拡散のご協力を宜しくお願いいたします。

 

2021年3月22日(月)追記

 

 

足利尊氏戦勝祈願の寺として知られ、

京都府登録文化財である、通称「かやぶきの山寺」、岩王寺 しゃくおうじ

 

今その茅葺き屋根は、苔むし、茅の間から木が生え、

一刻も早く葺き替えが必要な状況です。

 

京都府にとっても綾部市にとっても大切な文化財。

今では珍しくなってきた茅葺き屋根のお寺を守るため、

どうか皆様のご支援を宜しくお願いいたします。

 

 

京都の山間部中腹にひっそりと建つ、茅葺きの岩王寺

 

岩王寺(しゃくおうじ)は、京都府綾部市の山間部中腹にひっそりと建つ茅葺きの山寺です。10世紀半ばに空也上人により建立されたと伝えられ、足利尊氏が戦勝祈願をしたお寺としても有名です。

 

桃源郷のように江戸時代にタイムスリップしたような風情溢れる空間が広がる、知る人ぞ知る古刹です。本堂と仁王門の屋根は萱葺きで、京都府登録文化財に指定されています。

 

 

|嵯峨天皇ゆかりのお寺 

 

弘法大師・橘逸勢と並ぶ日本三筆の一人、嵯峨天皇。岩王寺の名前は嵯峨天皇が、この山の奥から産出した石を、石の王子と書いて「石王子石(シャクオウジイシ)」と名付けたことに由来しています。石王子石の名は天下に広く知られ、この石で作った硯を愛用している書家も多くいました。

 

嵯峨天皇より約百年後の天暦3年(949)、都の聖・空也上人がこの地を訪れて石王子石の出る傍らの大地に自ら一寺を建てられます。その際、天皇のお言葉をそのまま寺名とされましたが、石よりも同質の岩の方が「ガン」としていると「岩」の字を書かれ、発音はそのまま「シャクオウジ」と言い伝えて、今に至るまで変わることがありません。

 

岩王寺の境内にある敷石や庭石はほとんどが岩王寺石(現在では石王子石とは言わず岩王寺石と言われています)であり、近隣の檀家さんのお墓も岩王寺石で建てられ、現存するお墓もあります。(※現在は掘ることは出来ません。)

 

写真右:岩王寺の硯石(大きさ約50㎝、重さ約50㎏)

 

|足利尊氏戦勝祈願のお寺

 

岩王寺は盛時には、寺僧百人、山陰随一の聖地にして参拝の人々が後を絶たなかったと伝えられています。 建武元年(1334)には足利尊氏の戦勝祈願に専念したことでも知られています。足利尊氏は、母上杉清子の実家、丹波国何鹿(いかるが)郡八田郷上杉荘、現在の綾部市上杉町にて生まれたため、岩王寺には土地の縁もありました。

 

岩王寺はその功績により足利尊氏より田地二町歩を寄進され、寺領は七百石となりました。現在も町名として「七百石町」という名前が残っているのはそのためです。

 

 

一刻も早く、葺き替えが必要です

 

自然の素材をそのまま使用した茅葺き屋根は、定期的な手入れが必要です。屋根の全体を葺き替える大がかりな修繕に加え、差し茅といって、屋根の痛んだ部分を取り除いて新しい茅を葺いていく修繕方法があります。通常、差し茅は20年に1度くらいの頻度でおこないます。

 

現在の岩王寺の本堂の屋根は20年前に葺き替えたもので、屋根が苔むし、茅の間から木が生えてきてしまっている状態です。前回の葺き替えでは、茅より強い葦を使っていますが、山の中腹で日当たりが悪いという立地条件もあって傷みが著しく、このまま放置すると雨漏りの恐れもあります。

 

そこで2021年春、まずは本堂の屋根の約半分の葺き替えを実施することにいたしました。

 

現在の本堂の屋根の様子

 

課題となるのは、その費用です。今回の総工費は、約1400万円となる見込みです。

 

これまで葺き替えに必要な費用は、檀家さんのご協力や府の補助金によって賄ってきました。しかし、この情緒あふれるお寺の周辺も高齢化・過疎化が進み、数十軒という少ない檀家さんと一丸となって必死にお寺を守っている状況です。

 

加えて近年は茅葺き職人の数も減り、工事費用そのものも高騰している状況です。この先10年を待たずに残り約半分の葺き替え修理、また今後仁王門の葺き替えも控えており、私たちの力だけで資金を調達することに大きな不安を抱えています。

 

前回の葺き替えの様子(2001年)

 

 

皆様のご支援で、文化財の継承を

 

前回の葺き替えの際と同様に、今回は総工費のうちの50%を補助金、残りの50%を自己負担で賄う予定でした。しかし実際にいただける補助金は25%となり、予定より多くの自己資金が必要となってしまいました。

 

この茅葺き屋根を護り続けるためには、地域の皆様や歴史や文化に興味のある方々のお力添えをいただく必要があると考え、クラウドファンディングという形で広く支援を募ることにいたし ました。追加自己負担分である340万円を目標金額とさせていただきます。

 

前述の通り、岩王寺の本堂は京都府登録文化財に指定されており、京都府にとっても綾部市にとっても、そしてもちろんお寺にとっても大切な文化財です。今では茅葺きのお寺も少なくなり、屋根にトタンを乗せているお寺も多くあります。昔ながらの古い建物を継承することは、大変意義深いことであると考えています。

 

前回の葺き替え当時の本堂(2003年)

 

●目標金額:340万円

●プロジェクト内容:2021年04月30日(金)までに岩王寺本堂の屋根の葺き替えを実施すること

 

岩王寺では1年を通して四季折々の花が咲き、茅葺き屋根とのコラボレーションを楽しむことができます。今回このように広く情報発信することで、多くの方に岩王寺を知っていただくきっかけにもなればと思っています。

 

人里離れた癒しの空間で歴史を感じ、自然を五感で感じられる場所を、これからも大事に護っていきたいと思います。そして、地域の方々をはじめ、府内外そして海外の方々、多くの方においでいただき、日本の原風景を楽しんでいただけるよう頑張っていきたいと思います。

 

歴史ある岩王寺を未来に繋ぐため、皆様の暖かいご支援をいただければ幸せです。

 

椿(樹齢約280年)、紅梅(樹齢約350年)、サンシュユ(樹齢約300年)、さまざまな種類の桜、春に紅葉するもみじ、青葉かおる青もみじ、夏の終わりに咲く萩畑、秋の紅葉

 

 

クラウドファンディングの挑戦にあたって|岩王寺住職 松井 真海

 

岩王寺の本堂については、檀家さん自身から「だいぶ傷んできたな」「そろそろ葺き替えをせなあかんなー」という声は上がっていたのですが、業者にきくと思った以上の高額で檀家さんにはなかなか話を切り出せずにいました。そんななか、見積もりの半額とまではいかないけれどもそれに近い金額で府の補助金があるのではないかと高を括って、檀家総代さんたちと相談をして申請することに決定しました。ふたを開けてみると半額どころか四分の一の補助金に驚いた次第です。一度出した申請はやめるわけにもいかず、檀家さんに負担をかけるという結果になりました。

 

そこで何とか檀家さんの負担を少しでも軽減するために何かできないかと考えました。そこで同じ綾部市で仁王門の修理をするのにクラウドファンディングをされたのを思い出し、出来るかどうかわからないけれども出来るだけの事はやってみようと思い、挑戦することにしました。

 

このお寺は千年以上の歴史があり絶えることなく法灯を護ってきました。今回もまた皆様のご支援を頂くことにより法灯を引き継いでいけるのではないかと思っています。田舎の小さなお寺にご支援をいただけたら本当にありがたくおもいます。どうぞよろしくお願いします。

 


 

応援メッセージ

 

|綾部市観光協会 事務局長 坂本 成樹 様

 

文化財は、長い歴史の中で生まれ、現在に伝えられてきた私たちの貴重な財産です。京都府登録文化財の岩王寺本堂を守り次の世代に引き継いでいくため、今回の茅葺屋根の改修にご支援くださいますようお願いいたします。

 

 

|綾部市仏教会 会長 松本 満裕 様

 

建立されてから400年の星霜を経て今に伝わる神宮山岩王寺の本堂は、茅葺きの屋根を持つお堂として、地元の方々により大切に守られてきました。茅独特の柔らかな曲線を見せる寄せ棟造りの屋根は、木々の緑に包まれて、訪れる者の心をいつも癒やしてくれます。屋根の葺き替え費用は、府の補助や地元負担だけではまかなえません。多くの皆さんのサポートによって、この価値ある文化財が修復され美しくよみがえることを願っています。

 

 

|奈良国立博物館学芸部研究員 三本 周作 様

 

私たちの社会は、これまでの歴史の積み重ねの上に成り立っています。先人たちがその長い歴史の中で様々なものを創造・継承し、文化を高度に発展させてきたのです。こうした歴史の証人となる有形・無形の遺産が「文化財」です。一見、私たちにとっては遠い存在のようですが、文化財は現代につながる人々の足跡を雄弁に語ってくれます。しかし、社会変動の著しい昨今、文化財を守り、継承していくためには、その強い意志と行動をますます必要とする時代になりました。私たちの未来を築いていく上でも、文化財に学ぶことはたくさんあります。このかけがえのない人類の宝を、私たち1人1人が大切にしていくことが求められています。

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プロフィール

高野山大学卒業後バンドを結成 大阪を拠点にライブ活動をしていました。1987年一念発起アメリカはハワイ州において布教活動、主任開教師として5年間赴任。帰国後 岩王寺・東光院・施福寺の住職となり優しく温かい檀家さんに囲まれお寺の護持に努めています。最近はおっさんバンドでドラムを叩いて楽しんでいます。年は取りましたが、日々前を向いていろんなことにチャレンジをしています。

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リターン

10,000


A|御芳名録に記帳・戦勝札

A|御芳名録に記帳・戦勝札

●お礼のメール
●感謝状
●葺き替えご報告書
●御芳名録に記帳・本尊下に安置(希望制)
●戦勝札(カード型お守り)

申込数
102
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

15,000


B|特別御朱印

B|特別御朱印

●お礼のメール
●感謝状
●葺き替えご報告書
●御芳名録に記帳・本尊下に安置(希望制)
●戦勝札(カード型お守り)
●特別御朱印(郵送)

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

10,000


A|御芳名録に記帳・戦勝札

A|御芳名録に記帳・戦勝札

●お礼のメール
●感謝状
●葺き替えご報告書
●御芳名録に記帳・本尊下に安置(希望制)
●戦勝札(カード型お守り)

申込数
102
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

15,000


B|特別御朱印

B|特別御朱印

●お礼のメール
●感謝状
●葺き替えご報告書
●御芳名録に記帳・本尊下に安置(希望制)
●戦勝札(カード型お守り)
●特別御朱印(郵送)

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月
1 ~ 1/ 11

プロフィール

高野山大学卒業後バンドを結成 大阪を拠点にライブ活動をしていました。1987年一念発起アメリカはハワイ州において布教活動、主任開教師として5年間赴任。帰国後 岩王寺・東光院・施福寺の住職となり優しく温かい檀家さんに囲まれお寺の護持に努めています。最近はおっさんバンドでドラムを叩いて楽しんでいます。年は取りましたが、日々前を向いていろんなことにチャレンジをしています。

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