プロジェクト概要

 

今こそ平和のために起つ秋(とき)ではないか。

そして僕は平和の鍵を握っていたのだ。

(平野文書より)

 

幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)は戦前・戦後のどちらにおいても日本の政治に影響を与えた数少ない人物です。軟弱外交などと軍部から評されながらも、平和を推進することこそが全人類のためになると信じ、その信念を貫いて、平和憲法制定にも尽力しました。

 

彼は2022年に生誕150周年を迎えます。それを記念して、幣原喜重郎についてのドキュメンタリー映画を製作いたします。

 

戦争のこと、そして、戦後どのような願いの元に憲法9条が制定されたのかを知らない方が増えてきた今だからこそ、彼の生涯をドキュメンタリータッチで描く作品をつくることで、多くの人に平和について考えるきっかけを届けます。

 

幣原喜重郎の生誕150年を盛り立てるため、記念映画を作成します!

 

皆さま、はじめまして。「幣原喜重郎生誕150年記念事業・実行委員会」の戸田伸夫と申します。

 

私は42年間、税務職員として働いてきました。退職後も税理士としての仕事を続ける傍ら、子ども食堂の運営など、子どもたちの健やかな成長と環境づくりをサポートする活動をしております。

 

私たち実行委員会は、「憲法9条の策定に深く関わったとされる幣原喜重郎の行動や彼の想いを後世に伝え、平和について考えるきっかけをつくろう。と、彼の出生地・大阪府門真市の学校教員や、お寺の住職などが集まった団体です。

 

これまでも、門真市内で戦争展での展示や、紙芝居などで広めてきました。幣原喜重郎の生誕150年記念が近いこともあり、より多くの人にインパクトのある形で訴えることが可能で、長い期間にわたり伝えていくことのできるツールとして、映画の制作を考えるに至りました。

 

平和を願った幣原の想いを、これから未来をつくる世代に届けるために、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

幣原喜重郎と、揺れ動く憲法9条について

 

1872年9月13日、門真市で生まれた幣原喜重郎は、戦前は外務大臣として軍縮と国際協調の「幣原外交」をすすめるも、軍部からは「軟弱外交」と非難され、一度政界を退いています。しかし、戦後、幣原は天皇からの懇請を受け、首相として政界に復帰。

 

当時のGHQの元帥マッカーサーと会談し、幣原から平和主義の重要性・戦争放棄などを主張し、日本国憲法の草案にはその考えが反映されることとなった、と幣原の秘書であった平野氏三郎氏の「平野文書」には記されています。

 

彼は、現在の憲法9条の礎を築いたといえます。

 

世界中にはさまざまな憲法がありますが、戦争の否定だけでなく戦力の不保持までも明確に定めている憲法は多くはありません。日本国憲法9条については世界中から評価されており、ノーベル平和賞の候補に挙がったこともあるほどです。

 

戦後の幣原内閣。この後憲法9条が作られました。

 

しかし、制定から70年以上過ぎた今、現政権は憲法改正の動きを強め、憲法9条の内容を改めようとする動きもあります。

 

憲法成立の過程については、さまざまな文書や考えがあり、マッカーサー元帥の発案でGHQから押しつけられたものである、との説も根強く残るため、それが改憲派の根拠とされることも多々あります。

 

製作している映画では、私たちの独自の調査や、「平野文書」などを参考にしながら史実を追い、憲法制定に直接関わった幣原喜重郎の実像と、幣原がどんな想いをもち、どういう形で憲法制定に結びつけたのかをドキュメンタリー的にまとめています。

 

「誰が憲法を策定したのか」、「憲法9条を守るべき」ということを強調したいのではありません。「日本や世界、人類がこの先を生き延びていくためには、世界中から武器をなくし、戦争をしない世の中にしなければならない」と訴えた幣原の意志を、いまこそ伝え、広めたいと思っているのです。

 

※今回撮影している映像の一部です。

 

 

幣原の生涯と平和を願った想いを皆さまに知ってほしい。

 

映画のタイトルは【「しではら」-かどま市出身の総理大臣を追う-】です。

 

すでに2018年12月より制作を開始しており、2019年10月末には作成の完了を予定しています。その後、門真市内の公民館などで公開を進めていく予定です。

 

この映画の制作にあたり、出演する役者さんやメイクさんなどのスタッフはすべてボランティアでご参加くださっています。しかし、外部委託になる映像編集や広告費、DVD制作にかかる費用など総額で500万円が必要です。

 

400万円は実行委員の自己負担などで工面できたものの、映像編集の外部委託にかかる費用が、100万円ほど不足している現状です。そこでこの度、クラウドファンディングへの挑戦を決意いたしました。

 

幣原喜重郎が思いを馳せた「平和の願い」を、後世につないでいくために、ぜひ皆さまのお力をお貸しください。

 

 

■映画のあらすじと見どころ■

 

平和憲法が登場し、その原案の発案者が幣原であることから映画は始まります。

 

幣原が生まれた大阪府門真市の風景から、外交官、外務大臣の経歴などが流れ、幣原の研究者である堀尾輝久・東大名誉教授の解説や幣原がマッカーサー元帥に戦争放棄を訴えるシーンなどが織り込まれます。

 

そして、参考にしている「平野文書」を残した、秘書の平野三郎と幣原の会話の再現もしています。

 

見どころの一つは、昭和20年8月15日終戦の日、電車の中で、一人の人物が「何のために戦ってきたんだ!」と叫ぶのを幣原がじっと聞き入る場面です。

 

戦争とは何か、戦争に翻弄させるその時代に生きる人々も声に、戦争や平和について深く考えさせられる内容になっています。

 

■制作スケジュール■

撮影期間:2018年12月〜2019年7月

編集期間:〜2019年10月

公開日:2019年11月〜

 

■公開方法■

門真市内の公民館での上映やDVDを作成します。

 

■出演者からのコメント■

「あの敗戦という苦しい、先の見えない時代に、幣原喜重郎という一人の男が、人類の平和を守るにはこの道しかない、と訴える姿から平和の尊さを考えてもらいたい。そんな風に思っています。」

 

 

 

平和とは誰かにつくってもらうものではありません。

この時代に生きるあなたがつくるものです。

 

いま、日本では戦争を体験してきた世代の方が減り、憲法改正案が浮上するなど時代の変わり目に来ていると感じています。

 

あくまでも、この映画を通して、私たちは「憲法9条を守るべき」「憲法9条は幣原が作ったものだ」と訴えたいわけではありません。

 

戦争を知らない、そして、戦後どのような願いの元に現憲法が制定されたのかを知らない人が増えてきた今だからこそ、いま一度その軌跡をたどり、考えるきっかけをつくりたいのです。

 

平和は、誰かによって作ってもらうものではなく、この時代に生きるすべての人の意志によって、守っていくものです。

 

子どもたちや、これから先の世界を作っていく何世代も先の子どもたちに平和な世界を手渡していけるように、一緒に行動していただければこれより嬉しいことはありません。

 

このようなタイミングで、憲法9条の生みの親ともいえる幣原喜重郎の生誕150年という節目の時を迎えるのは、偶然ではなく歴史の必然なのだと思います。どうか皆さま温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 


最新の新着情報

このプロジェクトを支援する
(※ログインが必要です)