最貧国シエラレオネ、あと1万人に布マスクを届けたい!

支援総額

1,461,000

目標金額 1,300,000円

支援者
226人
募集終了日
2020年8月3日

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2020年07月13日 12:43

【2】マスクは自前で調達できない?どこからが支援依存か?


 

NPO法人アラジ代表理事の下里夢美です。


開始より3日、70名の皆さまに363,000円のご支援をいただきました。
温かいご支援、本当に感謝しております。

 

今日の活動報告コラムは

 

「マスクは自前で調達できない?どこからが支援依存かという線引き」


という視点で投稿させていただきます。

 

「マスクは自前では調達できないのだろうか?」

 

という疑問は、私も実は100回くらい思いました。

 

結論から言いますと、マスクが手に入る、手に入らないという状況は、様々なタイミング、都市部か農村部かで大きく違うという印象です。


まず、前回の活動報告投稿「給付金ではなくなぜ布マスクを配布するの?」でも書いたのですが、シエラレオネの人々にはもともと、マスクをつける習慣はありません。マスクをつけていたら、「あの人は重症患者だ…」くらいのイメージで、使い捨てマスクは外国人向けスーパーにも置いてありません。


ですから、「飛沫感染をする」コロナ感染症が上陸してきたタイミングで、首都フリータウンなどの都市部や、農村部であってもマーケットの付近では、外出時にはマスクをしないといけない、警察官の指示に従わないと、罰金もしくは逮捕される。という情報が飛び交いました。


そこで、そういった都市部であっては私たちが今回マスクを制作しているように、子どもがマスクを売り歩いたり(学校閉鎖で児童労働が増えています…)自前で仕立てて口に布を充てたり、ということは、政府のいわば強制的な意識をもって広まりつつあるという印象です。


現地パートナー団体の代表ピディーアさんのいる農村部ケネマ県では、最初から様々な支援ニーズがあり、「得にマスクが足りない」という要請がありました。緊急事態ですから本当に様々な支援を求める声があり、日本の皆様からいただける募金に大方の活動は依存しているので、全てに答えるわけにもいきません。


農村部のマスクが足りない、というニーズは、「マスクをする意識が足りない」という方が正しいと思っています。


私たちは5つのラジオ局でコロナ感染症の正しい予防方法の啓発活動を行い、どういった症状が出たら病院に行くべきかの指導等も行っていますが…


いくらすべての世帯が必ず玄関先に簡易手洗いバケツを設置し、外出時にはマスクをしなさい、と政府がいっても、やはり現金がなくそれらを手に入れられない家庭もあったり、現物をもって啓発活動をしなければ、予防啓発が成り立たないケースもあり、農村部では得にそれが顕著でした。


農村部であっては、ロックダウンによって、作物の現金化のチャンスを逃し、大きく経済悪化してしまった人々に対して、布マスクを配布しています。


7月1日にロックダウンが解除され、学校もモスクも教会も再開しています。今後は、農村部の小中学校の子どもたちに布マスクを配布したり、人が大勢集まる場所に簡易手洗いバケツを設置したり、という方法にも切り替え、予防物資の普及に対応していきたいと思っています。

 



ただ与えるだけの支援では、もちろん「もらえるのなら頑張る必要はない」という支援依存を招きかねません。人々が対等な立場で自発的に行動する、尊厳をも失いかねません。


これはどこまで手を差し伸べたらそうなってしまうのかという線引きは非常に難しく、とにかく物資や啓発を急ぐ今回のような緊急支援では、ますます状況は複雑になってきます。


人々が努力できない構造はなぜなのだろう?という所を考えると、充分な社会保証がなかったり、挑戦できる環境になかったりと様々に課題がみえ、政府の予算が潤ったり、人々の自発的な行動を待っていたら命に関わる!というケースも出てきます。


一昨日の話しなのですが、首都にいる私たちの現地スタッフのシアが、ロックダウン解除を機に、常時学校支援をしているポートロコ県の農村部の奥深くにある、ンボロ村・マケレ村に布マスクを届けに行ってきました。

 


そこでは、コロナウイルスの確認から3か月程たち、ラジオ放送などで情報取得が最低限出来ているにもかかわらず、住民たちは全くマスクを着けておらず、常に3密の状態だったということでした。


両村に辿り着くまでにはまさに、泥の道、沼の道です。政府の指導もなかなか届いていない状況です。そんな地域でさえ、3年前のエボラ出血熱では、多くの住民が犠牲になり、正しい予防法の啓発や、病院に行くのが一歩遅かったなど、農村部ならではの課題を確認していたばかりでした。


住民たちは支援には喜んでくれ、マスクを洗濯している間の、「一人に対して、2枚目のマスクが欲しい」という声があがりました。


彼らが、ロックダウンの影響受けさらに経済的に貧しい状況に置かれていることは確かなのですが、私たちの目的は、最初のマスクをもって、二枚目のマスクを自分たちで用意するための啓発活動です。

 

2番目のマスクが欲しいとの要望は、今回はお答えしないことにしました。

 


ダンビサ・モヨ氏の有名な著書援助じゃアフリカは発展しない』という有名な本があります。


そこでは、先進国がマラリアを防ぐ蚊帳の無償配布をしたせいで、蚊帳をもともと売っていた店は潰れ、しかも人々は、結婚式のヴェールにしたり、魚の取り網にしたりと、本来の目的として使われていないばかりか、「援助が経済を疲弊させるいい例だ」というようなことを述べています。


私は、援助が経済を疲弊させ、さらに援助依存を招く


ということについては賛成ですが、一番最初の「蚊帳という方法を知らず、それを手にできる現金もない」人々にとっては、配ってみないとわからない、という実情もあったと思います。


問題なのは、次の行動をどう促すか、自分自身で選択できるようにどのようにお手伝いをすべきなのか、ということなのではないかと、強く感じています。

 

アラジでは、シエラレオネの人々に寄り添い、都度必要な支援を見極め、今後も対応していきます。

 

皆様の温かい応援、本当にありがとうございます。


東京では、コロナ感染者がぶり返し、九州豪雨も大変な被害になっています。
そんな中、ご支援下さる方に、改めて感謝申し上げます。

一緒に、世界のコロナ感染症に立ち向かっていきましょう。

 

 

NPO法人アラジ
代表理事
下里夢美
 

リターン

3,000


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シエラレオネ共和国に布マスクを届ける!全力応援

●お礼のメール
●毎月のメールマガジン配信
●緊急支援オンライン活動報告会へ無料ご招待(2020年8月以降開催予定)
※開催2週間前までに詳細を決定しご連絡いたします

支援者
181人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年8月

10,000


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●代表下里と1対1オンライン活動報告会へ無料ご招待(2020年8月以降)

支援者
41人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年8月

50,000


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●企業・イベント等でのオンライン講演会の無料登壇(2020年8月以降)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年8月

100,000


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支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年8月

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