④養子当事者からのメッセージ（大学院生）

沢山の方がたからのご支援があり、この素晴らしい機会をいただくことができました。お一人おひとりに心から感謝いたします。応援の言葉をひとつずつ読みながら、心があたたかくなるのを感じています。

日本は、社会的養護の子どもたちの多くは施設で暮らし、養子縁組など家庭で育つ子どもたちは少数です。そのため国内でさえなかなか養子同士の輪を広げることは難しく、独りで悩んでいる当事者も沢山います。私も一人で悩む時期がありました。

アメリカは、養子縁組が日本よりも一般的でありオープンな国です。アメリカの養子縁組家庭でのホームステイを通して、自分とは何者であるのかを今一度考え、肯定していくための素晴らしい機会となることを確信しています。

また当事者同士の繋がりも国内にとどまらず世界へと広げ、私たちが決して独りではないことを確かめたいです。このプロジェクトを通し、参加する一人ひとりが何物にも代え難い経験と学びを得られると信じています。

私は自分が背負った運命を、同じ道を悩みながら歩いている後輩たちの力になるための宿命と考え、公認心理士の道を選び今、学んでいます。大きな世界の目を養って小さな子供たちの悩みに寄り添う心理士になりたいと思っています。を

再三となりますが、今回多くのご助力をいただき本当にありがとうございました。今後とも私たちの活動を見守り後輩たちまで届く応援いただけましたら、この上ない幸せです。