セントマーサエステイトのおかあさんたちの悩みはなんでしょうか。

それは働きに出たいけれど子供の手が離れないということです。

キッチンでおかあさんたちといっしょに料理するのは大好きだけれど、野菜スナックの販売に出たり、毎日定期的にスナックを作ったりするのは3-4人もの子供を抱えていると難しいということです。

レンレンのおかあさんはそれでもマニラに住み込みの家政婦として働いています。中学生になったレンレンは妹弟たちの面倒をみられるからです。それより幼い子供たちをかかえたおかあさんはどうすればいいか。

そこで私たちがつくった仮キッチンは子供たちのたまり場になりました。

そう、そこで本の読み聞かせをしてもらったり、学校の宿題をしたりできるみんなの勉強の場所になったのです。

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いろいろな社会を研究してきた社会人類学者としていえることは、子供たちは必ずしも核家族のなかで育つ必要はない、ということです。社会によってはおばあさんやおじいさん、いとこやきょうだいに囲まれて育って、おかあさんやおとうさんの影が薄かったりすることもあります。それでも小さい時の記憶は残るので、あとで「おねえさんに読んでもらった話は面白かったなあ」とか「よく怒られたけれど、宿題をみんなでやってから食べたキャロットケーキはおいしかったなあ」といった思い出がたくさん残ってくれれば、こどもたちはまじめなよい子として育っていくだろうと思います。

 コミュニティ・キッチンは日本でいえば、「田舎の公民館」みたいな役割をになっていくのかもしれません。

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