
高木顕明という僧
太平洋食堂には、懸命という僧が登場します。モデルは大逆事件で無期懲役になり、獄中で縊死した高木顕明です。
彼は新宮出身ではなく、名古屋から市内の浄泉寺に住職としてやって来ました。
元々、お菓子やさんが実家だった彼は住職になれず、その地位にあこがれを持っていたようです。住職にさえなれば!という間違った幻影を持って新宮に来たともいえます。
ところが、彼が来た当時の寺は、見る影もなく酷い有様だったそうです。明治維新前までは、新宮城主の水野家の菩提寺同等をして扱われ、庇護されていたのが、維新で
凋落。門徒も減り、貧しい地域の人が大多数となりました。
こんなはずじゃあなかった!夢の住職生活がぶちこわれた顕明は、貧困と差別にあえぐ周囲に次第に目を向け始めます。けれども、非常に大きな葛藤があったと、友人である沖野岩三郎の小説「彼の僧」では描かれています。
弔問にいった門徒の家の貧しさ、不潔さに震える我が身、南無阿弥陀仏を唱えながら、そういうものに不快さを示す自分、そういう内なる不平等を見つめながら、彼は新宮で変わりました。社会の不平等や、戦争への疑問がわいたのです。
リターン
3,000円
新宮公演プログラムに御名前を掲載
- 支援者
- 65人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
新宮の上演パンフレットへの記名
新宮公演のチケット1枚
- 支援者
- 46人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
新宮公演パンフレットへの記名及びメッセージ記載
新宮公演チケット3枚
- 支援者
- 12人
- 在庫数
- 制限なし
100,000円
新宮公演パンフレットにA4サイズ6分の1ページ広告を掲載
東京公演3枚、または新宮のチケット5枚
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
300,000円
新宮公演チラシ(1万枚配布)裏面に6分の1スペースに広告掲載
新宮、東京公演パンフレット3分の1ページに広告掲載
東京公演8枚又は新宮のチケット12枚プレセント
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 完売