幻のグラフ雑誌『大陸画刊』を日本語訳とともに後世に残したい！

サンプル記事第三回目、第二巻第二号より大相撲の話題です。旗に「国債」「大政翼賛臣道実践」と記されるなど、戦時中であることが良く分かる記事です。

～～～～ 【翻訳】～～～～ ～～～～ ～～～～

第二巻第二号（昭和十六年二月五日　発行）

日本の国技大相撲　熱戦と力闘 〔抜粋〕
（每年）毎年挙行の日本の国技である相撲が、一月十日から東京両国で始まった。今年は二六〇一年を迎え、力士も観客も「新体制春場所」に応じて、大相撲の熱戦を見ている。

　例年鉄傘下を飾る旗や幔幕も今場所から面目一新して「忠誠顕彰、一日戦死」になり、正面貴賓席側には「力士は国技、我等は国債」「国技奨励債券報国」の長旗が掲げられ、さらに東西両側には後援幔幕に代わって、「大政翼賛臣道実践」「職域奉公隣保共助」のスローガンになり、鉄傘下での力士と観客の一体化を表している。

▼ 松浦潟と前田山の奮戦。松浦潟が大関前田山を倒して勝った。

▼ 小松山が綾昇を屠る

▼ 佐賀ノ花と櫻錦の戦況。佐賀ノ花は櫻錦の喉を攻めようとしたが及ばなく、吊り落としで倒された。

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ウィキペディアからの引用で恐縮ですが、本文中の力士の紹介はこちら(『大陸画刊』には含まれません)。