これ以上増やさない～野良猫に避妊去勢手術をし、あたたかい家へ

本日も、12月に幸せになった子のお知らせです。

 

あじさいの花の下で子猫が数匹鳴くのを見つけたのは、10月上旬でした。

子猫たちは目は開いていますが、まだ親が育てていなければならないくらいの大きさ。片手に乗るくらいでとても小さく、明らかに人間の手で親と離され捨てられた猫たちでした。

数匹いるのは分かるものの、人を怖がるので何とか捕まえられたのは2匹だけ。残念ながらこの日は諦め、残りの子は再度明日トライすることに。

 

・・・という出来事をその日の夜ブログで書くと、なんと翌日、ブログを読んでくださっている種子島の方から連絡があり、「私が代わりに探しに行ってみます。場所を教えて下さい」と連絡がありました。初めてコンタクトをくださった方です。

なんとありがたい、、、！！

仕事で夕方まで動けなかった私は、そのお気持ちと行動力に驚き、本当にありがたく思いました。

 

しかもなんとこの方、その場所でちゃんと一匹捕まえてくださったのです。さすがです！

感謝の気持ちをこめて、名付け親になってもらいました。この子があじさいくんです。

　　　　　　　←今回チラシに使っている写真です。

 

目に膜が張って、あまり見えていないのでしょう。怯えてキャリーケースの奥で固まっています。

あじさいを私が迎えに行く前に、その方がごはんやお水、清潔なベッドなどのお世話をして下さり、怯えているためあまり刺激しないようにそっとしておいてくれました。

本当にあじさいの命の恩人です。ありがとうございました。

 

我が家に来てから、早速お薬。

目はこの腫れよう。鼻水も出ています。

　　　

病院で頂いたお薬を投与すること1週間・・・・

 

　　　　

おめめぱっちり！！かわいらしい男の子です。

この時はまだ少し痩せていますが、とりあえず炎症は治まり一安心。兄弟と仲良く過ごします。

　　　　

あじさい君にちなんで、兄弟もお花シリーズの名前に。

コスモス君とひまわり君に決定。支援者の方にお名前をつけてもらいました。

 

そんなあじさい君、大阪にいる方からお声がかかりました。

私の代理で面接に行ってくれたボランティアさんが言うには、里親さんは若い素敵な女性で、猫の飼育は初めてでした。猫のためにどうしたらよいかを真剣に考えて下さり、説明するとメモを取ってくださる、とても信頼できそうな方。あじさいとの対面を心待ちにしてくださっていました。

 

保護活動をしていると色々な里親希望者さんにお会いしますが、「この方は猫の飼育経験者だから安心」と手放しに言うことはできません。「私はずっと猫・犬を飼ってきたからわかる。大丈夫、慣れてるから」と断言して、あまりこちらの話を聞いてくださらない方もいます。失礼ながら、自信満々な様子にそれは過信です、猫も犬も個々で違いますよ！と思うこともしばしば。散歩が大の苦手な犬もいれば、ちゅーるが嫌いで逃げていく猫もいるのです。

 

それよりは、あじさいの里親さんのように、「初めてだから、知らないことだらけ。この子は何が一番かな？　この子はどうしてあげるのがベストかな？　どんな選択肢がある？」と考えられているのが伝わってくる方のほうが、とても安心です。飼う前からあじさいの目線になろうとしてくださっているからです。この方であれば安心です、是非あじさいをお願いしたい！と面接ボランティアさんに言われ、すぐに譲渡となりました。

 

ということで。。。。

おうちに行ったあじさい君は、新しく「ちゃな」という名前をもらいました。この名前は外国語で『強く育つように』という意味との事。ちゃなは名前どおりの、強く育つ子になるでしょう。

 

　　　

　　　

ちゃなは譲渡時小さくて手術ができなかったので、飼い主さんがワクチンや去勢手術を約束して下さいました。

ちゃなは着いた初日から緊張することなく、ごはんも食べ、のびのびしていたようです。こうやって飼い主さんに甘えられて、とても満足そう。

飼い主さんはお家にいったあともちゃなの写真のメールを下さったりするのでとても安心です。最後の写真は少し大きくなった時のものです。

 

飼い主になってくださった方、それからちゃなを道路脇で見つけて下さった方、お二人ともちゃなの恩人ですね。小さな命を大切に思ってくださって、ありがとうございます。

これからも、ちゃなをよろしくお願いいたします！

 

※ちゃなは手術リストに入れる前に譲渡が決まりましたので、手術費の移行はありません。