東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で!

東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で!

支援総額

4,505,000

目標金額 3,500,000円

支援者
352人
募集終了日
2023年1月31日

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2022年12月26日 10:14

2015.9.11ニューヨーク公演の話part1(Backstage  Vol.7)

2001年9月11日。アメリカ・ニューヨークを襲った同時多発テロ。飛行機がハイジャックされ世界貿易センタービルに衝突。3000人あまりの尊い命が奪われたあの日から21年が過ぎました。
あの日の惨劇が今もまだ目に焼き付いて離れない方もいらっしゃることと思います。

 

世界貿易センタービル跡地
世界貿易センタービル跡地

 

私たち100通りミュージカルの仲間には、ニューヨーク在住の白田正樹さんという方がいらっしゃいます。現地で邦人による混成合唱団ジャパン・コーラル・ハーモニー「とも」を主宰しており、アメリカ同時多発テロ犠牲者追悼のため毎年9月11日に「風の環コンサート」を開催していらっしゃいます。

白田さんと100通りミュージカル出演者でもある新沼慎二氏は大学の先輩後輩であったことから、9.11の追悼コンサートで3.11の犠牲者の鎮魂も行いたいという企画が持ち上がり、2015年9月11日「第8回風の環コンサート」にゲストとして招かれました。その時のことを少しお話しいたします。

 

ニューヨーク公演練習の様子
ニューヨーク公演練習の様子

 

この話に入る前に。説明をしておかなければいけないことが二つあります。
一つは東日本大震災で犠牲になられた一人のアメリカ人女性。彼女の名前はテイラー・アンダーソン、宮城県石巻市で幼稚園や小中学校で英語指導助手として働いていました。3月11日は海沿いにある中学校で授業をされており、地震の後自転車で自宅に帰る途中で津波に巻き込まれ命を落とされました。私たちのメンバーの中に彼女の教え子がおり、大震災直後から彼女のご家族と交流が始まりました。

私達の「100通りのありがとう」というミュージカルは、顔や名前もわからない世界中の方々からいただいた本当に多くのご支援に対する感謝の気持ちを「どうにかして伝えたい」という目的から始まったミュージカルであり、このニューヨークでの公演はまさに世界中にありがとうを伝えるまたとない機会をいただいたことになります。

ただ、それと同時に、白田さんと新沼さんが考案された「3.11の犠牲者への鎮魂」ということも私たちのもう一つの使命なのだと心を新たにしました。

ニューヨーク公演が決まった後、テイラー先生のご家族と連絡を取り、公演当日は観にいらしていただきました。

 

テイラー・アンダーソンさん新聞記事
追悼コンサート新聞記事

 

 

もう一つは、ハポンさんというスペインに暮らす日本人の末裔と言われる方々。このコンサートに彼らもゲストとして招待されていました。不勉強とはいえ私たちもこの時まで全くの無知で恥ずかしいのですが、彼らは驚くべきことに宮城県と実に深い関わりのある方々だったのです。

伊達政宗の命を受け支倉常長が遣欧使節団として海を渡りたどり着いた国はスペイン。遣欧使節団が帰国する際に数名がスペインに残り、彼らの子孫がハポン(スペイン語で日本という意味)という姓を持ち、今でもアンダルシア地方のコリア・デル・リオ市で800人ほどが暮らしているということです。彼らに聞いたお話ですが、大震災のニュースを見て彼らは支倉常長像の前に集まり、日本の方角に向かい「君が代」を歌ってくれたそうです。

何か不思議な縁を感じたのは言うまでもありません。このエピソードは今回の13回忌ミュージカルにもつながってくることになります。

 

さて、ここからが本題です。

アメリカ・ニューヨーク「9.11風の環コンサート」への出演がきまってからは大変でした。そのあたりの紆余曲折を話すとあまりにも長くなるので割愛しますが、白田さんをはじめ実に多くの方々の熱意とご尽力があって成し遂げられたことに深く感謝申し上げます。

 

「9.11風の環コンサート」第1部はマンハッタンシンフォニーオーケストラの演奏。第2部はジャパン・コーラル・ハーモニー「とも」の合唱とハポンさん達のパフォーマンス。そして畏れ多くも大トリの第3部で私達が出演しました。オリジナルの「100通りのありがとう」を寺本先生がニューヨーク公演用に加筆修正して書き直しました。歌は日本語ですがセリフは全て英語でした。(ただでさえセリフを覚えられないのにどれだけ大変だったことか汗汗)

バンドの静かな演奏が流れ、テイラー先生の教え子だった杉山彩音さんがテイラー先生への想いをつづった手紙の独白から始まり、たどたどしい英語のセリフを挟みながら「夢よ心に広がれ」「少し無理して歩き出すさ」「ARIGATOU」と控えめな曲調の歌が続いたところで、ロック調の「みやぎ名物あいうえおんど」でヒートアップ。4曲が歌い終わったところで満席のお客様からのスタンディングオベーション

私たち出演者は初めてのことにびっくり。まだ1曲残っているのに拍手が鳴りやまないのでどうしていいかわからない。仕方がないので寺本先生がバンド席からステージ中央に走り出て最後に受け取るはずだった花束を先にいただき会場を落ち着かせました。そしてラストナンバー「星の彼方から」を歌い終わるとまたもやスタンディングオベーション。

 

公演の様子
公演の様子

 

このニューヨーク公演で、私達は彼らに感謝と追悼の気持ちを伝えることができたと確信しています。今回のミュージカルでもまた多くの皆さんに何かを伝えることができれば幸いです。感じることは人それぞれ違うかもしれませんが、あの時と同じ熱量で会場を満たしたいと練習に励んでいます。どうかその目で確かめに来てください。

リターン

3,000+システム利用料


お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

・ご支援に対する感謝メール

申込数
110
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月

5,000+システム利用料


ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

・ご支援に対する感謝メール
・総合監督「寺本建雄」が手掛ける特製ポストカード(非売品)

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

3,000+システム利用料


お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

お気持ち「ARIGATOU」サポーター①

・ご支援に対する感謝メール

申込数
110
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月

5,000+システム利用料


ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

ポストカード付「ARIGATOU」サポーター

・ご支援に対する感謝メール
・総合監督「寺本建雄」が手掛ける特製ポストカード(非売品)

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月
1 ~ 1/ 12

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