東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で！

　2019年3月10日、宮城県東松島市にある旧野蒜駅プラットホームにて『プラットホーム オンステージ』が上演されました。

　その際に、東京都荒川区から「東京寺組阿吽楽団」のバンドメンバーとして加わってくださった浅の芳明さんが、当時のことを綴ってくださいました。

 

 

 

　東松島市の当時の皇后陛下である美智子さまが、「野蒜とふ　愛しき地名あるを知る　被災地なるを　深く覚えむ」と、　野蒜の地を思って詠まれた御歌。その御歌を後世へ永く伝える歌碑建立の折、「御歌碑除幕式」の一環でした。

 

 

 

　旧野蒜駅のプラットホームは、震災復興伝承の施設として、ゆがんだ線路や折れ曲がった柱などそのままに保存されています。

 

 

 

　地元の子どもから若者、おばあさん、おじいさんまで約200名がプラットホームに立ち、ミニ・ミュージカルを披露。

2012年3月、東京・銀座ブロッサムホールにて『とびだす100通りのありがとう』上演をお手伝いしたご縁で、そのバックアップメンバーとして東京の下町のしたまち荒川から私と仲間たち5人がいっしょにプラットホームに立たせていただきました。私は演奏、仲間はプラットホームに立ちました。前日の仕込みからリハーサルそして本番と2日間いっしょに過ごし、大切なつながりをつくることができました。

 

 

　私は、てらもと下座バンドの一員として、ヤイリギター制作による、被災した松から作られたギターで演奏をさせていただきました。プラットホームを舞台に仕立て、下座バンドは、プラットホーム上とその下に敷かれた線路上、二手に分かれて演奏。線路にバンドを配すなど、もう二度とないことでしょう。野外ステージ日和の快晴のもと、出演者200名一人ひとりのパワーと、お客さまの応援をいただき、熱いステージを体験できました。

 

 

　今回の『心の復興 13 回忌ミュージカル　100 通りのありがとう』は、野蒜にも参加したメンバーと新たにメンバーを募り、さらにパワーアップした熱いステージを創り上げます。すでに、てらもとさんの厳しいきびしい稽古も佳境に入りはじめました。汗と涙と笑いが渦巻き２０２３年3月まで続きます。

このステージは、東松島、石巻で上演しますが、このステージは、収録編集後に映像配信として、多くの皆さまに鑑賞いただける準備を進めています。

 

全国の皆さまのご支援を、ぜひとも切にお願いいたします。

 

 

NPO法人「東日本大震災を風化させない会・100通りのありがとう」

東京荒川＠浅の芳明