プロジェクト概要

もし、富める者と持たざるものがわかりあえたら。溶け合う国境を越えて、隣人同士が問題を解決できたら。つながらなかったものをつなぐ財団の設立賛同者を募集します。

 

あらためまして、加藤轍生ともうします。1980年に生まれ、今年で35歳になります。20代の初めから、社会起業家たちへのコンサルティングを仕事として取り組み、震災復興を機にWIAという支援組織を立ち上げ、社会起業家達への”社会的投資”を通じて、わずかばかりの成果を見せることができるようになってきました。

 

今回、僕らは"投資家"と"社会起業家"の新しい関係性を産む財団をつくりたいと思っています。そして、設立前の法人に協力していただける「一人目」と出会いたいと思っています。

 

財団をつくる理由はシンプルで、応援する側とされる側の間で、「お金のミスマッチ」と「時間のミスマッチ」がとっても多いからだということだけなんです。解決を約束した上で、国境が溶けゆくこの時代において、日本とアジアの問題を一緒に解決できるのだ、という夢を見ています。

 

復興支援でご一緒させて頂いた一人。ぐるぐる応援団の鹿島美織さん。資金のミスマッチが一番大きかった、米国の篤志家達と協働して、社会起業家の支援プログラムを立ち上げました。

 

「お金のミスマッチ」と「時間のミスマッチ」をなくしたい

社会的企業が立ち行かなくなる理由。「もらいすぎた時」

 

社会的企業が上手く行かなくなる時は、お金を使いすぎた時か、お金をもらいすぎた時です。でも、お互い事情があって、もらいすぎたり、あげすぎたりすることって、本当に多いんです。岐阜県のNPO法人の事務局長を務めたこともありますが、これは東京でも、岐阜でも、そして、東北でも同じことが起き続けています。

 

そして、「時間のミスマッチ」も大きい。僕は、社会の変化がようやく見える形になるには、10年をかける必要があると思っています。それは、アジアで最も素晴らしいと言われる社会起業家たちに出会って学んだことでもあります。例えば、アジアで最も優良なベンチャー企業ランキングにランクインするドリシュティという企業が黒字化するには、10年かかった。

 

逆に言えば、3年で見える成果なんて、みせかけのものであったり、過程のものであることの方が多い。だから、応援する側にも待つ覚悟を持って欲しいんです。応援の仕方はいろんなかたちがあっていい。でも、お互いに不信感を募らせて応援する/されている振りをしているだけで社会は変わらないし、本当に頑張っているところにお金が動かなかったりする。

 

 

 

友人からのふとした相談 ー財団のことを考え始めたきっかけ

 

「親族の遺産をNPOに寄付をしたいんだけれど、どうしたらいいかな?自治体や大きな団体に寄付をしても、何も変わらない気がする。教育機会に恵まれない子供達の支援をできるだけ、という故人の遺志とちょっと違ってくるような気がするんだ。」

 

大学時代からの友人からそんな相談を受けました。そして、僕は悩み始めます。じゃあ、こういうところが考えられる、とアイデアを膨らませてみたものの、数千万の寄付を小規模のNPOに寄付をすることは自分としては勧めることができなかった。考えあぐねた末に僕が提案をしたのは、資産を運用しながら、その運用益を少しづつでも良い活動をしているNPOに寄付をすればいいんじゃないか、ということでした。

 

そうすれば、寄付をする方々も、寄付を受ける方々も「一回きりで終わらない」関係性をつくれる。適度な緊張感をもって、互いを知りつつ、未来を見定めていく関係性がつくり、新しい社会を目指していくことができる。

 

「アジア」と呼ばれる地域には、世界の半数以上の人が住み、日本ものその小さな白円の中に含まれます。

 

何が言いたいか、というと、「日本とアジア」というスケールで物を考えた時にだけ解ける問題が実はかなりある、ということなんです。

 

これは、ほんの一例にしかすぎませんが、

-水産業の問題を考えれば、もちろん、海流や潮流があるので、それに沿って資源を管理する必要があります。例えば、日本、フィリピン、インドネシアで水産資源が管理できたら。
-農業の問題を考えれば、生産者側と消費者側の問題の双方を見ないといけない。日本の食料自給率(カロリーベース)は35%しかなくて、安全な食料を考えると、供給地のアジアのことまで考えれば、日本も食の安全ももっと守りやすい。
-日本の公害は幾分か解決されたけれど、中国から偏西風にのって、汚染が運ばれる。だったら日本の環境技術を持って中国の問題を解決した方がいい。

 

 

こんな発想を得たのは、日本のNPO法人の事務局長を務めた後、アジア各地を旅をし、世界で活躍する社会起業家達に出会った時でした。彼らとの対話は「辺境から世界を変える」というルポとして公刊されています。

 

 

日本を蝕む「排除の問題」と、富める者と持たざる者の分断

 

そして、こういった「スケール」や「社会的課題」に対する正常な感覚を取り戻すというもの我々の目的とするところです。

 

例えば、日本のまちづくりのノウハウはアジアの地域開発にかなり使えるらしい。オーガニック・ビジネスはまだ「貧乏人の野菜」と言われている地域も多くて、売り方が問題らしい(そういえば、日本でも農薬を使った野菜の方がよしとされていた時代がありました)。オーガニックの先駆者「大地を守る会」は中国の社会的投資機関、富平学校とと合弁企業をつくっていますし、日本の環境教育の草分け「ホールアース」も同様にその問題解決のノウハウを中国に移転させようとしています。

 

逆に、アジアでは上場を目指す社会的企業や、NGOが母体となって、子会社を上場させるというケースもあたりまえになってきました。そういったハイブリッドなやり方に先鞭をつけた世界最大のNGO、バングラデシュのBRACはもはや社会的な財閥として理解した方が近しい。格差があたりまえの国々では、格差を前提としたサービスや、貧困層への深い理解を前提としたアプローチも無数にあります。

 

例えば、古着の斡旋を行うGOONJというNGOを経営する友人は、農村に住む貧困層に施しを行うのは、彼らの尊厳を傷つけるといいます。だから、施しとして衣服を与えるのではなく、衣服を受けとる代わりに、井戸を掘ったり、橋をつくったり、地域コミュニティの開発に参画せよというアプローチをとります。彼らは施しを受ける人々の気持ち、そして、尊厳を深く知り、考え抜いていた。

 

日本社会が格差を受け入れようとする今、貧困という状況をありのままに見つめるには、彼らから学ぶことの方が多いようにすら思えます。隣人を恐れず、話しかけてみること。多様性を受け入れること無き格差社会は新たな排除を生み出すだけだと思うんです。僕らは、その道筋を変えたい。

 

 

僕達だけではできないこととできること

 

営利の投資組合から非営利法人まで考えましたが、「お金のサイズ」と「待つ時間の長さ」のすれ違いを解消するには、「資本の再分配」という思想が埋め込まれた財団という法人格が最適だというの結論でした。

 

我々は、特定の地域、テーマで優れた組織を探し出すこともできるし、必要であれば経営のテコ入れをすることもできる。多すぎるお金を出すこともないし、本当に求められる量を下回っていたら、お金や力を集めるところから始めることもします。それが我々が東北の復興支援においてもやってきたことでした。

 

だけれど、財団というモデルを純粋な形で持続可能にするには、10億円の資産規模が最低限必要になり、質の高いオペレーションを継続可能にするには、40億円の資産規模が欲しくて、それからようやくじっくりと社会と正面から向き合うことができる、という長い道のりが必要です。それも、中央行政に経済的に依存しない、独立した財団として持続可能な規模を目指す、というのが我々の前提です。

 

正直なところを言えば、財団が実質的に黒字化するまでには、1000万円超の持ち出しが必要で、それは自分たちで稼いでいく覚悟でいるのですが、それ以上のところまで行けるかどうか、というのは未知数です。

 

 

クラウドファンディングという場を選んだ理由と資金の使途

 

そして、僕らは法人設立前の僕らの話を聞いてみたいと思う方々に出会ってみたいと思っています。設立前の法人の言葉を聞く、信じてみるというのはとてもむずかしいことだと思うのですが、でも、この場なら、敢えてそういう奴らの話を聞いてみようという「一人目」に出会えるような気がしているんです。

 

目標金額として300万円を掲げたのは、それが財団設立の要件になる基本財産の最低金額だからという理由だけです。300万は基本財産として保全され、その資産の運用益のみが社会的企業およびその支援に長期的に投じられることになります。我々が約束できるのは、一点で、その金額が社会的企業の飛躍のために投じられるということです。

 

それを通じて、社会のこととか、自分が味わってきた問題のことが気になるという人たちは、それを今、経験している人たちを救う術に出会えるかもしれません。同級生の問題が頭から離れないけれど、彼らを直接助けても何にもならない、という歯がゆさがあるなら、それを救える団体を探し出したりすることはできます。

 

社会に何かいいことができれば!と思っている方々には、時間の使い方やお金の使い方をもっと提案したり、使い途を開発することができるかもしれません。もともと、こういったソーシャル・ビジネスのような動きを支援されていた方々には、それがより深く強く培われるような仕組みをもっと提供できるのではと思います。

 

そう、一緒にやれるところは一緒にやりたいし、手伝っていただけるものなら、手伝ってほしい。そして、この取り組みから生まれてくる景色を共有することができたら、何かが変わるかもしれないと思っているんです。

 

それを通じて、富めるものや持たざるもの、国境、我々を分かつものを越えて、何か新しい社会や強靭な平和をつくれるんじゃないかというのが我々の小さなもくろみです。

 

■僕が何者かということ?

■リスクについて

■WIA=World in Asiaという名前について
■財団が具体的に何をやるのか?
■これまでやってきたこと/やってこれたこと
■現場でよくぶつかるジレンマ
■それに対して、こうすればいいとおもっていること

 

なんていうことは、長くなってきたので、徐々にご紹介させてください。

3月11日に予定している財団の登記までは、皆様と対話をすることにだけ集中できるようにしました。もちろん、もっと一緒に考えたいという方には、説明会にお越しいただければ、まず、お互いの顔を見た上で、未来を考えるところから始めたいと考えています。

 

【WIA財団設立説明会】

開催日:2015年2月1日から3月11日の毎週火曜日

時間: 夜19時半から

場所: CULTURE表参道 (アクセス) http://www.ctw.co.jp/access-map/

Facebook  https://www.facebook.com/events/1380327402274356/?pnref=story

 

*下記申込みフォームより、事前にご参加登録頂けますと幸いです

(当日参加も可)http://goo.gl/forms/S9DyHU8DPA

 

よろしくお願い申し上げます。

加藤轍生

 


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