保護犬・保護猫を預かると

必ず一度は「この子をうちの子にしたい」という

誘惑にかられます

 

このタヌキもどきのハリーには最初から心奪われていました。

好みのタイプです。

 

怖がりでサークルから出ようとせず

ご飯も人が見ていたら食べず

触らせてくれるけど、ガチガチに硬直するし

抱っこしないと外にも出られない

手のかかる子だったけど

手のかかる子ほど可愛いものです。

 

「この子をうちの子にしたい」

日々その誘惑との戦いです。

必死で抑え、里親探しに集中しました。

 

少し前にハリーとよく似た子をもらってくださった里親さんが

譲渡会に遊びに来られたので、すかさずセールスをかけました。

絶対に幸せにしてくれる人だという確信がありました。

この人がもらってくれるんだったら思い残すことはありません。

「ちょっとの間預かってくださるだけでもいいです」

と無理矢理押し付けました。

 

先住犬と仲良くなって、情が湧いて手放せなくなって

そのままその家の子になる

そんなシナリオを頭の中に思い描いていましたが

思い通りにはなりませんでした。

 

超ド級の怖がりであるハリーは

仲良くしたがっている先住犬さえも恐怖の対象で

隅に隠れて唸り声をあげ、一向に慣れなかったのです。

 

結局私の元に帰ってきました。

 

それからも里親探しのために譲渡会に連れて行きますが

超々ド級の怖がりであるハリーは

会場の隅っこに隠れて、必死に存在感を消そうとしました。

 

そんなハリーでも

是非うちに迎え入れたいと希望をしてくださるご家族が

現れました。

 

お話を伺うと愛護精神に溢れていて

とっても大事にしてくださりそうなご一家で

このご家族なら申し分がないと

ハリーを託しました。

 

その後、正式譲渡の連絡を受け

ホッとしながらも心にポッカリ穴が開いたような日々を過ごしていたら

2週間後里親さんからSOSの連絡が入りました。

 

ハリーが全くご飯を食べない

見る見る内に痩せてきて

毛も抜けてきた

獣医さん曰く「ストレス」とのこと

あまりにも可哀想だからお返ししたい

と・・・

 

迎えに行くと貧相な姿になったハリーがいました。

里親さんは十分なケアはしてくださいました。

動物病院から精神安定剤をもらって

ハリーのストレスが和らぐ努力をしてくださいました。

それでもハリーがそれを受け付けようとしなかったのです。

 

げっそりとして元気のないハリーを連れて帰りました。

繊細な子です。

里親さんのところへ連れて行ったのがショックだったのかも知れません。

元気を取り戻すのには時間がかかるだろうと覚悟していたのですが・・・

 

家に入った途端

「ただいま~~~っっ!!」

ってな調子で家じゅうを走り回りだし

「お腹空いた~~~っっ!!」

ってな調子でエサをガツガツ食べだしました。

 

ひとしきりはしゃいで、定位置でくつろぐハリー

 

「この子をうちの子にしたい」

・・・その誘惑にとうとう負けてしまいました。

 

 

そして今は我が家のアイドルです。

人が見ていたらご飯が食べられなかった子とは思えません

同じく我が家のアイドル・ポテチ(茶トラ♂)といいコンビです。

 

我が家に来て3年近くになりますが

未だに息子のことは怖がっています。

 

 

ほごっこCAFEでは

我が家のアイドル、ハリーがお待ちしています。

部屋の隅で置物化している可能性がございますが

そっとしておいてくだされば、その内動きだします。

その過程をお楽しみください。