罪のない猫を救い、幸せに繋げるためのシェルターを福岡に！

今では犬の遺棄はほぼ無くなくなりましたが、15年前までは頻繁に遺棄されていました。バブル崩壊の後遺症だったようです。

我が家でも遺棄され、警察に保護されて鳴いていた殺処分寸前のワンコを持ち主が見つかるまでと預かっていましたが、やがてそのまま我が家で飼うことに。

このワンコとの松林の散歩が日課でしたが、よく遺棄された子猫を見つけてくれるのです。ある日、異常に反応するので耳を澄ますと子猫のようなか細い鳴き声！？「また、見つけてしまった！」と思いつつ鳴き声を辿ると落ち葉と草むらの上にバラバラと撒き散らかされたように捨てられた生まれたばかりの８頭の子犬。なぜか血まみれです。どうなっているのかしばらく把握できないような状況です。大急ぎで近くの動物病院へ。

血まみれの原因は２頭の舌がハサミのようなもので切られていました。ひどい虐待です。舌が使えなくてはミルクが飲めません。治療は難しい状態です。２頭は翌朝亡くなってしました。

残った６頭を２頭ずつ獣医師と近所のボランティアさんと私とで世話をすることに。

やがて譲渡できるまでに丸々と成長し、我が家で育てた一頭は長崎のKさんの元へ。別れの時の子犬の不安そうな顔が今でも忘れられません。

なぜ、15年前の話を持ち出したかというと、「潮（うしお）」と名付けられたこのワンコの四九日の法要を行ったとKさんのFacebookに書き込みがありました。

朝から奥様が潮くんが大好きだった巻き寿司を作って供てくれてました。亡くなる前日にはご主人と一緒に大好きなバニラアイスを食べたそうです。

病気もせず、凛々しく大きく育った潮くんもすっかり痩せ細っていました。介護職の奥さんも懸命に看病してくれたそうです。

15年間、最後の最後まで可愛がってくれたKさんご一家に心から感謝します。

Kさん家族の優しさに涙が溢れてきます。

潮くん　幸せだね